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AIの概要:体系分類、歴史


AIの定義と分類

AI(Artificial Intelligence、人工知能)の学術的な定義や合意はありません。
 ・人間の脳のメカニズムを模倣した機械を作ろうとする立場
 ・人間が知能を使ってすることを機械にさせようとする立場
の立場がありますが、ここでは後者の立場に限定します。

AIの段階(学習、推論)

AIを利用するには、学習と推論の段階に区分されます。

学習

推論

AIの体系分類

適用範囲による分類

  AI┬強いAI(汎用型AI)
    └弱いAI(特化型AI)

(注)汎用/特化を目的による区分に用いることがあります。
 ・汎用型AI:回帰分析やクラスタリングなど多様な目的に使えるAI
 ・特化型AI:将棋や顔認識など特定の目的に使うAI

人間介入による区分

  AI┬ルールベース
    └機械学習(ニューラルネットワーク)
      └深層学習(ディープラーニング)

モデルの作成とは、「何らかの手段」により、
    y = a0 + a1x1 + a2x2 + … + a2xn
となる係数 a を求めることです。
(ここでは単純に一次式としましたが、複数の変数を組み合わせたハイパーパラメタを変数にすることがあります)。
 ネコとイヌについて、大量のデータを集め、その特性 x1、x2、…、xn を調べて、何らかの手段により a の値を決定し、y を求めます。そして、y > 0 ならばネコ、y < 0 ならばイヌだと判別します。
 この 式のことをモデルといいます。

ここで「何らかの手段」が重要です。「AIはが自分でルールを作る」とはいえ、厳密には人間がかなり関与しています。
 「ヒゲの数」や「目の形」などの特性xを人間が与えるならば、多変量分析の判別分析がそのまま使えてaを求める計算方法も確立しており、プログラムも容易に入手できます、この場合は、ルール全体を人間が与えているので、ルールベースといいます。ルールベースになるモデルは、「人工知能」である必要はありません。本章では対象にしません。

それに対して、「ネコとイヌの画像を見せて~」のようなケースでは、画像から特性を見出し(xを決める)て a の値を求める方法、すなわちルールを作る(モデル化する)のはAIです。そして、そのルールを作ることを機械学習といいます。
 モデル化にはニューラルネットワークを用いるのが通常です。機械学習の結果はニューラルネットワークの形式になります。それで機械学習≒ニューラルネットワークといえます。

深層学習(ディープラーニング)は、ニューラルネットワークに複数の隠れ層(中間層)をもち、通常の機械学習で得た特徴を中間層で組み合わせて、より少ない数の特徴に特徴の圧縮をします。これにより、より精度の良い解を得ることができます。現在のAiの主流になっています。

学習方法による区分

  機械学習┬教師あり学習(回帰、分類)
      └教師なし学習(クラスタリング、次元削減)

AIを単純にいえば、既存のデータで何らかのルールを作成しておき(学習という)、新しいデータをそのルールに適用したら、どのような結果になるか(予測という)を求める技法です。

従来のAIと生成AI

  AI┬従来のAI(識別AI)
    └生成AI
      └対話型生成AI


AIの歴史

AIに関するトピックス


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