Web教材一覧

ご利用にあたって(独学の方へ)


本教材は、すべての大学生(当然、企業で業務に従事されている人も含む)に、ITに関してこの程度は理解してほしいと思う事項(「アルゴリズム・プログラミング」の一部、「推測統計学の基礎」「数値解析」を除く)を、大学での授業テキストの形式にしたものです。
 一般的なIT従業者に関する知識体系には、IPAによる共通キャリア・スキルフレームワークでの知識体系(BOK)がありますが、ここでは、私が主に文系学部で担当してきた(担当するかもしれない、担当したい)科目の都合により、勝手に体系化しています。
 ハードウェア、ソフトウェア、ネットワークなどテクノロジ系の分野での必要な知識としては、ITパスポート試験と基本情報技術者試験試験の中間程度のレベルを想定しています。それに対して、ストラテジ系やマネジメント系では、もっと実務的な観点での知識が必要だし、国のIT政策やIT技術者育成などに関する分野の知識も必要だと思います。
 ITパスポート試験、基本情報技術者試験、中小企業診断士試験(経営情報システム)の受験だけを目的にしている人は、後述の「資格試験対策のために」をご覧ください。ITに関してベテランのかたには、このシリーズよりも、「経営と情報に関する私の意見」のほうが適切だと存じます

学習の方法

シラバス案」での各科目は、原則として大学での2単位科目(95分×15回。うち講義は12回)程度の分量を想定しています。科目の順序は、「シラバス案」の順が適切ですが、あまり前後関係は重視していません。興味のある科目をクリックすると、その科目の目的とスケジュールが表示されますので、それに従って学習することをお勧めします。

個々の科目について、まず、全章を通読(ざっと目を通す程度でよい)してください。全体の流れを把握することが大切です。

次に各章を読みます。そして、章末の「理解度チェック」の第1問を試みます。これは章の「まとめ」でもあります。これを解くことにより、ポイントを理解したことを確認します。☆をクリックすると解答が表示されます。
 文中あるいは章末に「過去問題」へのリンクがあります(ない場合もある)。これは、ITパスポート試験や基本情報技術者試験などで過去に出題された4択問題です(一覧は「情報処理技術者試験等 選択肢問題と解答」にあります)。それを解くことにより、より理解が広まります。
 第2問(ない場合もある)は、授業での討議やレポートのテーマです。個人学習ではやりにくいのですが、これらについて考えることが、この章の理解を深めます。

本文中にいろいろとリンクがあります。☆や●などの記号になっているものもあります。これは、図表の表示、板書の代替、関連教材へのリンク、あるいは雑談です。適当にクリックすることにより、授業の臨場感が出ると思います。

巻末に「参考URL」があります。教材よりもやや高度な、あるいは広い観点から解説をした、第三者のWebサイトです。単純な用語を調べるのは、検索エンジンで用語事典を用いればよいし、この教材のなかでの関連ページを調べるには「サイト内検索」を用いてください。

ご質問やご意見、誤りのご指摘を歓迎します。章末に私のメールアドレスがあります。そのとき、スパムメールと区別するために、かならず題名の一部に「Web教材への質問」の文字列を入れてください。また、本文には該当するWebページのタイトルあるいはURLをご記入ください。さらに、どのレベルでお答えしてよいかのために、学生なら学部と学年、社会人ならヒントになる情報を加えていただくと助かります。


資格試験対策のために

対象とする試験

本教材の主目的ではありませんが、ITパスポート試験(中間問題を除く)、基本情報技術者試験の午前4択問題、中小企業診断士試験(経営情報システム)の受験参考書として利用することができます。

類似の試験も加えた過去の4択問題が「情報処理技術者試験等 選択肢問題と解答」にあります(それ以外のページを、ここでは教材といいます)。
 ITパスポート試験も基本情報技術者試験も、過去問題と同一あるいは類似問題の出題比率が大きいので、過去問題の学習が効果的です。ITパスポート試験は実施回数が少ないのですが、初級システムアドミニストレータ試験とほぼ同一だとしてよいでしょう。また、これらの試験間は範囲の違いはありますが、同一範囲のレベルにはほとんど差がありません。例えば、情報セキュリティアドミニストレータ試験や上級システムアドミニストレータ試験と同じ問題が初級システムアドミニストレータ試験に出題されたこともあります。

本教材の特徴

過去問題解説の特徴は、2つあります。
 多くの問題解答集では、アが正解のとき、その正解の理由だけを解説していることが多いのですが、ここでは、できるだけ、イ~エが不正解の理由も示すようにしました。これにより、応用力が増大すると思うからです。
 過去問題と教材が連携しています。解答解説は簡単な記述にとどめ、参照すべき教材へリンクしています。このほうが、詳しい解説になりますし、周辺知識も増大すると思うからです。

「情報処理技術者試験等 選択肢問題と解答」では、過去問題を分野別に整理しました。これから、分野別に学習することができます。
 逆に教材「Web教材テーマ一覧」の「部品等一覧」の「問題」に○があるもの)では、該当する分野の過去問題へ、本文中あるいは末尾の「過去問題」からリンクしています。

本教材の体系

本教材は授業のテキストとして作成したものであり、受験対策を主な対象としていません。そのため、次のような不都合があります。

試験の体系とは合致していません。
例えば、「OR」は「企業と法務」のなかで経営戦略やセキュリティなどと同じ分野になっており、OR技法のうち、待ち行列は基礎理論、PERTはプロジェクトマネジメントになっているなど、授業としてやりにくい分類になっているので、あえて、独自の体系にしています。

教材として省略した分野があります。
パソコンの知識、コミュニケーションの方法などは、重要ではありますが、私の授業の対象外です。また、表計算ソフトに関する分野は、実習で修得するべきですし、EXCELに関する図書が多いことから、本教材を用いていません。これらは、過去問題として掲げていますが、対応する教材はありません。

試験対象ではない教材や問題が多くあります。
試験範囲にはストラテジ系やマネジメント系がありますが、その出題レベルは、私の授業の内容と比較して、求める内容が限定され表面的な知識になっています。そのため、受験には無関係な教材や問題があります。特に、分野別過去問題のなかには、私が自作した問題も含まれています(問題番号の先頭がhkの問題)。それらを適宜取捨選択して学習してください。

ITパスポート試験と基本情報技術者試験に該当する教材

かなり雑ですが、原則として、「シラバス案」で(基礎)とあるのが対象になります。やや分解すると、次のようになります。