部品: 企業におけるITの発展年表、 EDPS(データ処理システム)、 MIS(経営情報システム)、 DSS(意思決定支援システム)、 OA(オフィスオートメーション)、 SIS(戦略的情報システム)、 BPR(業務改革)、 ダウンサイジング、 IT推進における利用部門の任務
表示が不十分なときは、□をクリックすると、その部分が別ウインドウに表示されます。
この章では「歴史」を取り扱いますが、決して懐古趣味ではありません。数十年前に指摘された事項が現在でも解決されていない場合が多いのです。その原因について考えることが、本章での目的です。
なお、ここでは、経営の観点を重視しており、技術的な分野での「歴史」は必要最小限な事項に限定しています。コンピュータやインターネットなどの歴史については、別シリーズ「IT関連の歴史」を参照してください。
EDPS、基幹業務系システム、MIS、経営情報システム、DSS、意思決定支援システム、TSS、汎用コンピュータ、メインフレーム、利用部門、エンドユーザ、情報検索系システム、OA、EUC、エンドユーザコンピューティング、経営戦略、SIS、戦略的情報システム、CIO、ITガバナンス、戦略部門、アウトソーシング、BPR、リエンジニアリング、カイゼン、SCM、サプライチェーンマネジメント、レガシーシステム、オープンシステム、オープン化、ダウンサイジング、クライアントサーバシステム、クライアント、サーバ、グループウェア
ITへの批判に「英略語の氾濫」があります。ここでも英略語のオンパレードになっています。でも、これらをすべて日本語にしても特別理解しやすいとは思えないし、この程度は準公用語(?)なのでご容赦ください。
ところで、流行語のような専門用語をバズワード(buzzword)というのだそうです。IT業界はバズワードであふれています。そのなかには長期的に重要な概念として定着するものもあれば,一時の流行で忘れ去られるものもあります。ガートナー社は,ハイプ曲線(hype-cycle)という面白いモデルを発表してます。(参照:「ハイプ曲線」)
企業にコンピュータが導入されはじめた頃は、省力化が主な目的でしたが、コンピュータを効果的に活用するには、業務の標準化や見直しが必要であること、全体的なシステム化計画が必要であることなどが指摘されていました。また、コンピュータの活用により、組織のフラット化が進み、意思決定の迅速化が図れると期待されました。このように、現在でも重視されていることが、当時でも指摘されていたのです。
このシリーズでは事務処理の分野に限定しますが,初期のコンピュータ利用は,むしろ科学技術計算の分野が盛んでした。科学技術計算は,計算論理が明確で高速正確な計算が必要なので,コンピュータに最適な分野です。そもそも最初のコンピュータは弾道計算に用いられたのですから。
機械の設計や装置の自動制御(オートメーション)のなど分野では,コンピュータ利用の当初から利用されていました。
経営問題への数学や統計学の活用をOR(オペレーションズリサーチ)といいます。ORには,別シリーズ「OR」で取り上げているように,多様な技法がありますが,基本的な技法の解法プログラムは,この時代には既に確立し,広く利用されていたのです。
→「オペレーションズリサーチ」(or-intro)
EDPSやMISの時代では、コンピュータを直接に利用するのは、専門家であるIT部門の人に限られていました。それが、1970年代中頃から、販売部門や経理部門など、一般の人たちがコンピュータを利用するようになりました。
エンドユーザ(IT部門以外の人)が、自分や自グループの業務のために、自主的にコンピュータを利用することをEUC(End-User Computing:エンドユーザコンピューティング)といいます。上述の情報検索系システム、パソコンの利用、後述のグループウェアなどがそれにあたります。基幹業務系システム以外の情報システムがEUCであるともいえます。
前述したように、歴史的発展を展望したのは懐古趣味ではありません。現在でもMIS以前、SIS以前のIT活用レベルの企業が多いのです。 (図示)
経済産業省は、IT活用の発展階層を4つのステージに区分しています。

現在でもステージ1・2の企業、すなわち、1980年代前半頃の状況にとどまっている企業が多いのです。

また、米国企業と比較して、日本企業では戦略的投資の割合が少ないといわれています。

これまで、経営からみたITの位置づけの変化をみてきましたが、切り口を変えて、システム構成の変化と、利用部門の任務の変化について考えます。
理解度チェック:
正誤問題、
選択問題、
記述問題
過去問題