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システム規模と工数把握技法

キーワード

人月法、ブルックスの法則、COCOMO法、ファンクションポイント法


人月法
システム開発の見積りでは、それに必要な人月(=人数×月数)を見積り、各人の人件費をかければよいといえます。そのような方法を人月法といいます。
人月法には次のような欠陥があります。
  • 人月を見積もることが困難です。単に問題をすりかえただけです。
  • システム開発やプログラム作成は、能力により10倍以上も差がでることがありますが、人件費の差はせいぜい数倍です。能力の低い者を充てるほうが費用が高いという矛盾が起こります。
  • 開発方法論や品質向上などのベンダ努力が反映されません。そのため、そのような努力のインセンティブが行われず、IT業界の能力が向上しません。
LOC法
何らかの方法で、LOC(Line Of Code:プログラムのステップ数)を算出し、標準的なプログラマの生産性から工数を算出して費用を見積ります。人月法と同じ意味で用いられることもあります。
類推法
過去の類似システムでの経験から類推する方法です。カンだともいえますが、作業を適切に分解して(WBS:Work Breakdown Structure)、適切な記録を蓄積することにより、精度の高い見積りを得ることができます。
標準タスク法
類推法と似ていますが、WBSの方法と各要素作業に標準を用いることを重視しています。
ブルックスの法則
ブルックスは、豊富な経験から、システムの規模が大きくなると、それに要する工数は指数的に増大することを指摘しました。
COCOMO法
工数=A×Sの式により工数を算出します。
 ここで、Sはシステムの規模、Bは定数(>1)、Aは次のような要因につき係数が与えられます。
  製品要因:信頼性要求度、データベースの規模、複雑度、・・・
  計算機要因:CPU制約、メモリ制約、安定性、応答速度、・・・
  人的要因:プログラマ能力、業務成熟度、言語経験、・・・
  プロジェクト要因:プログラミング手法、開発ツール、納期、・・・
    :
 現在では、これを改良したCOCOMOⅡが用いられています。
ファンクションポイント法
開発する情報システムで必要となるファイルなどの個数と複雑度などからファンクションポイントを求め、その値から工数を求める方法です。他の方法と比較して、プログラミング言語に依存しないこと、IT技術者でなくても比較的わかりやすいことなどの特徴があります。

             複雑さの程度
             低  中  高
  外部入力       3  4  6
  外部出力       4  5  7
  内部論理ファイル   7 10 15
  外部インタフェース  5  7 10
  外部照会       3  4  6


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