オフィス部門の生産性向上、OA、ワープロ、表計算ソフト
1980年代になると,生産部門にくらべてオフィス部門の生産性向上が低いことが指摘され,そのころ普及しはじめたパソコンを有効に活用することが注目され,OAの概念が普及しました。当初のパソコン利用では,ネットワークに接続されていないスタンドアロンでの利用でしたが,それでも,エンドユーザが,自分が自由に支配できるコンピュータを持った意義は大きいのです。これで,コンピュータは情報システム部門の独占物ではなくなったのです。
パソコンを利用するためにBASICを習得することが必要だとされたこともありましたが,すぐに表計算ソフトやワープロソフトが出現し,エンドユーザにとって使いやすい環境になりました。パソコンがネットワークに接続されるようになると,表計算ソフトの利用は,情報検索系システムと連携して,メインフレームのデータをパソコンにダウンロードして,多様な編集ができるようになりました。また,ワープロとしての利用は,コミュニケーション系システムの布石にもなるものです ☆
パソコン単体でのWordやExcelが使えることが情報リテラシだと思っている人がいますが,企業ではそれだけではあまり役に立たないのです。
●考えをまとめるためのワープロ
ワープロを清書ツールだと思っていませんか? 手書きで下書きをしてワープロで清書するなどというのは二重作業であり,そんなことをするのならば手書きのままで提出しろと叱られます。ワープロの本質的な機能は,文章の位置を動かせること,編集し直せることにあるのです。思い着いたらとにかくワープロで打ち込み,それを体系化して文書にするのです。その過程において,新しいアイデアが生まれるのです。生産性の向上よりも,創造性の向上に役立つのです。
●グループウェアとしてのワープロ
他人に文書を渡すのにワープロ文書をコピーして配布していたのでは労力もかかりますし,文書の保存管理も大変です。電子メールで配布するとか,電子掲示板に掲載するなど,グループウェア(コミュニケーション系システム)として活用することが必要なのです。
●実務での表計算ソフト
Excelは,縦横集計をしたりグラフを作成するのに便利なツールですが,その元になるデータはどこにあるのでしょうか? それを伝票などから探していたのでは仕事になりません。現在ではそれらのデータはコンピュータに入っています。しかし,それをプリントアウトしてExcelの表に再入力するのもばかげています。すなわち,コンピュータにあるファイル群から必要なデータをExcelの表に取り出す技術がないと,Excelを知っていても効果は少ないのです。