表示が不十分なときは、□をクリックすると、その部分が別ウインドウに表示されます。
数値解析、浮動小数点、誤差、丸め誤差、情報落ち誤差、桁落ち誤差、打切り誤差
統計計算や数値解析など科学技術計算の分野では、誤差論という分野があるほど、誤差が大きな問題になります。
代表的な誤差には、丸め誤差、情報落ち誤差、桁落ち誤差、打切り誤差などがあります。
固定小数点型では,取扱える数値が限定されますし,非常に大きな数や小さい数を取扱うことができませんので,科学技術計算などでは困ります。このような数値を表現するには,浮動小数点型を用います。
浮動小数点型では,0.6022×1024のように,数値をR=M×BEという形式で表現します。ここでMを仮数,Bを底,Eを指数といいます。内部表現では,Mは0~1の16進数,Mは16,Eは16進数にした値に64を加えるなど,面倒な変換が必要になりますが,それを右図のような形式で表現します。
この場合は,0000000のときは-64ですので10-77,1111111のときは63で1076となるので,浮動小数点型で取扱える数は,
-1076~-10-77,0,10-77~1076
の範囲になります。絶対値が1076を超えるとオーバーフロー,絶対値が10-77より小さいとアンダーフローとなり,取扱うことができません。
また(後述のように),10進小数点数を2進数に変換すると丸め誤差を生じます。2進数の24桁は10進数の7桁程度ですので,有効数字は7桁程度になります。たとえば,3.1415926535などの値を入力しても,コンピュータ内部ではそれを正確に受け取ることはできないのです。
数値解析のような浮動小数点演算を行うアルゴリズムでは、前述した計算量を小さくするとともに、このような誤差の累積が演算過程により増大しないように工夫することが重要です。また、その利用にあたっては、実用の観点から打切りの基準を考えること、εの値を考慮することが必要です。
過去問題: 「誤差」