セキュリティ対策にはウイルス対策や暗号化などがポピュラーですが,それらに関しては別途に取扱い,ここでは,ネットワークでのセキュリティ技術を取扱います。また,品質保証やトラブル対処などのネットワーク管理も広い意味でのセキュリティ対策だと考えて,ここで学習します。
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ネットワークが正常につながっているか,どのような経路をたどって接続しているかなどをチェックするためのツールはいろいろあります。以下のものはUNIXのコマンドですが,Windowsでも標準的に装備されています。
これらはLAN管理に不可欠なツールですが,逆にこの情報が第三者に漏洩すると,深刻なセキュリティホールになってしまう危険があります。
IPsecは,IPパケットを暗号化して送信するプロトコルです。その方法にはトランスポートモードとトンネルモードがあります。

インターネットでLANや専用回線網のような,安全な私設回線網を構築するものです。
IPsecのトンネルモードやPPTP,L2TPなどにより,すべてのパケットをカプセル化することにより,一般のインターネットを通りながら,暗号化および認証機能を持ち,VPNルータでなければ解読できないようになっています。そのような仕組みをトンネリングといいます。

RAS(Remote Authentication Server)とは,社員が自宅から会社にアクセスするように,外部から社内ネットワークにダイヤルアップ接続するときのアクセスサーバです。RADIUS(Remote Authentication Dial In User Service)はそのプロトコルで,ユーザの認証をしたりクライアントにIPアドレスを与える仕組みです。これを用いることにより,不正利用を防止することができます。
IPsecやIP-VPNはIPレベルでの暗号化プロトコルですが,それよりも上位層での暗号化通信には多くのプロトコルがあります。
ファイアウォールとは防火壁のとこですが,組織内のコンピュータネットワークへ外部のインターネットから侵入されるのを防ぐシステムです。多くの場合はソフトウェアをコンピュータに組みこんで使用しますが,専用のハードウェアが用いられる場合もあります。

ファイアウォールは,大きくパケットフィルタリング型とアプリケーションゲートウェイ型に区分されます。実際のファイアウォールでは,パケットフィルタリング型をベースにして,パケットフィルタリングでは実現が難しい機能を,アプリケーションゲートウェイ型の機能を使用して補うようにしています。
パケットフィルタリング型は,主にパケットのヘッダ部分(送信元および送信先のIPアドレスとポート)を調べて,アクセスの許可/不許可を決定します。データそのものを調べるのではないので,高速に処理できます。
内部ネットワークのホストをプライベートIPアドレスにしておき,NATあるいはNAPTを用いることにより,外部のグローバルIPアドレスに変換することにより,内部のホストの存在を通信相手から完全に隠すことができます。それにより,外部から直接に内部にアクセスできなくして,セキュリティを高めることができます。
プロキシ型ともコネクションフィルタリング型ともいいます。プロキシ(proxy)とは代理という意味で,クライアントからの要求を代理してサーバに転送したり,サーバからの応答をクライアントに返すアプリケーションのことをいいます。
アプリケーションゲートウェイ型のファイアウォールは,ヘッダ部分だけでなく,パケットのデータの中身まで調べて,代理で配送を行ないます。それで,パケットフィルタリング型より細かい設定が可能になります。しかし,それだけ負荷が増大するので,効率が悪くなります。
Webサーバはインターネットで公開するが,社外秘サーバはインターネットからはアクセスできないようにしたいのです。そのとき,ファイアウォールは,どのように設置すればよいでしょうか?

図Aのように設置すると,インターネットからWebサーバにアクセスできるが,社外秘サーバにはアクセスできません。ところがこれではWebサーバが全然保護されていないので,Webページが改ざんされる危険があります。
それで,図BのようにWebサーバをファイアウォールの内側に置くと,Webサーバ閲覧のためにHTTPは許可する設定になります。すると,HTTPでアクセスする社外秘サーバをどうするかなど,設定管理が複雑になります。しかも,ファイアウォールでのNAT機能が有効にならない危険もあります。

このような問題を解決するには,図Cのようにファイアウォールを二つ置いて,外側のファイアウォールでWebサーバを守り,内側のファイアウォールで社外秘サーバを守ればよいことになります。この2つのファイアウォールで囲まれた場所をDMZ(De-Minitarized Zone:非武装地帯)といいます。
しかし,図Cはあまりにも冗長です。それでファイアウォールにインターネット・内部ネットワーク・DMZの三つのポートを持って,個々のネットワークの通過条件を設定することにより,図Dのような構成にしています。
不正アクセス監視システム,侵入検知システムともいいます。コンピュータやネットワークに対する不正行為を検出し、通知するためのシステムです。ファイアウォールを設置しても,いろいろなセキュリティホールを潜り抜けて不正アクセスが侵入してきます。それを監視するのがIDSです。
IDSは,ホストの状態を監視するホスト型とネットワークを流れるパケットを監視するネットワーク型に区分できます。また,何をどのように監視するのかにより,ファイル監視型,シグネチャ監視型,異常検出型などに区分できます。
過去問題:「ファイアウォール,ネットワーク監視」( firewall)、 「ネットワークセキュリティ」( network-security)