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ブログやSNSの歴史


CGMとは

1990年代の個人的なインターネットの利用では、電子メールを除けばWebページ閲覧が主であった。そこでは、情報発信する側と受信する側がかなり明確に区分されていた。
ところが、2000年代になると、多様な利用形態が発生した。その大きな流れに、ブログ、SNS、Twitterなどのように、利用者の積極的な参加を前提とするコミュニケーション分野がある。

それをCGM(Consumer Generated Media)という。Consumerとは消費者のことであるが、商取引に限定せずに、一般の利用者という意味で用いられている。
 CGMの概念は非常に広く、口コミサイト(「価格コム」など)やナレッジコミュニティ(「hatena」や「Yahoo!知恵袋」など)、BBSポータル(「2ちゃんねる」など)も含まれるが、ここでは、一般的なブログ、SNS、Twitterを主体にする。
 なお、CGMは、企業と消費者の間でのコミュニケーションの場として、ビジネス分野でも重要になっているが、ここでは個人を対象にした利用を重点にする。

MUS(Monthly Active Users、月間アクティブユーザー):SNSや会員制サイトなどで、ある一ヶ月間に一回以上利用した利用者数

ここでのブログとSNSの定義

CGM前史

パソコン通信

インターネット以前の1980年代にパソコン通信が普及していた。米国では1979年にCompuServeがサービスを開始した。日本では、1980年代後半に広く普及した。
  1985年 アスキー「ASCII-NET」
  1986年 NEC「PC-VAN」
  1987年 ニフティ「Nifty-Serve」

ここでは、現在のCGMのように利用が活発に行われていた。
 それは一般にフォーラム(会議室)と呼ばれた。有志の会員が発起人となり、限定された会員が自由に発言できる場である。参加資格を厳しく限定するフォーラムもあれば、加入者であれば自由に参加できるフォーラムもあった。学術的な討論、友人たちとの連絡、個人的な意見や日記などの公開など目的も多様だった。  プロバイダ加入者内に限定されたものではあったが、現在のブログやSNSに相当する利用がかなり活発に行われいたのである。

初期Webサイトでの利用

日本では「ブログ」が定着する以前に「個人ニュースサイト」というWebサイトが広まった。新聞社のニュースサイトとは異なり、ゲームソフトの新着情報や攻略法など、サイト運営者が興味をもつサイトへのリンクや自分のコメントを付けるサイトである。
 多数のニュースサイトが続出したが、有名なのに1998年開設の「SMALLNEWS!」がある。「エミュレータからコンビニのお菓子まで」取り上げる幅広い内容とスタイルは、のちの個人ニュースサイトに大きな影響を与えた。
 なかには、掲示板を主体にし、多くのユーザーが集う掲示板コミュニティとした個人Webサイトもあった。有名な「2ちゃんねる」も掲示板コミュニティから発展したものである。しかし、「2ちゃんねる」はログインする仕組みがないし、友だち(フォロワー)のような人と人とのつながりの仕組みもないことから、ここではSNSに含まないとした。

さらにインターネットが普及してくると、インターネットプロバイダは個人利用者にWebサイト開設サービスを開始した。その一環として、Webサイト開発ツールを提供したが、そのなかに簡易なBSS機能を提供することが多かった。
 Webページに「作者へのメッセージ」などの投稿機能を埋め込み、それを表示したり管理したりする機能である。現在のブログでのトラックバック機能と似たようなものであった。
 当初の個人Webサイトでは、専門的な研究内容の発表などが多かったが、普及するのに伴い、現在のブログのように、日常感じたことなどを日記風に掲げるサイトも多くなった。

携帯電話でのショートメッセージサービス

携帯電話が第2世代のデジタル化になったのは、日本では1990年代であるが、欧州では1982年にその規格であるGSM (Groupe Speciale Mobile)の策定が開始され、1987年に採択された。デジタル化により文字の伝送が可能になった(電子メール)。
 1984年、マッコネン(Matti Makkonen)は、GMS携帯電話サービスのひとつとしてショートメッセージサービス(short message service、SMS)を発案した。これはその後、欧州電気通信標準化協会 (ETSI) が国際標準規格に採用した。

ブログの歴史


SNS(Social Networking Service)

SNSの定義

SNSの厳密な定義を私は知らない。ここでは、次のようなサービスがあるものをSNSであるとした。

SNSの種類

ここでは、商用SNSを対象にする。一般には、登録や基本的なサービスの利用を無料としているが、一部の機能を有料で提供しているサービスもある。
 YouTubeのように動画を対象としたものを動画共有サイトというが、ここではそれもSNSという。
 多くの商用SNSでは、単に情報の共有サービスだけでなく、運営者が企画した情報(ゲームや写真、動画など)の配信サービスをしている。

ここでは、日本で普及している大規模な商用SNSを対象とする。

歴史

発表年。当時の組織名、氏名は発案者あるいは開発・推進者。日本上陸とは日本語対応あるいは日本支社設立年

ランキング(2010年代後半当時)


個別SNSサイトの歴史

mixihttps://mixi.jp/

日本での元祖SNSといえる存在であり、世界的にも初期に開始した大規模なSNSである。
 当初は、既登録ユーザの招待を受けないと利用登録ができない招待制を採用していた。この方式は、健全で安心感が持てるため、それを重視する健全な会員が得られた。当時の日本でのSNSスタンダードを築いたといえる。現在でも、根強いメンバーをもつ。
 反面、登録手続きが面倒なことから、新規会員数の増加は限定的になった。しかも、2008年頃からFacebookの日本上陸の影響を受けるようになり、その後、加入条件が緩和の一途をたどる。

Microsoft

Facebookhttps://ja.newsroom.fb.com/

世界最大の利用者をもつSNSである。日本ではLINEが最大で2位になっている。

Twitterhttps://twitter.com/

twitterは「つぶやき」の意。ツイートと呼ばれる140文字以内(ダイレクトメッセージでは制限緩和されている)の短文・画像・動画を投稿・共有できるSNS。
(Twitter社自身は「社会的な要素を備えたコミュニケーションネットワーク」「インタレスト(興味)・ネットワーキング・サービス」であると定義してSNSではないとしているが、一般にはSNSとして認識されている。)

操作が簡単で、短文で投稿できるため、いつでも気軽に、思ったことをつぶやけるので、リアルタイム性が高い。今自分が体験している事や皆んなに知らせたい事をメモと写真や動画で投稿する目的で利用されることが多い。その例として、レストランでの料理や自分が調理した料理をスマートフォンで撮影し投稿するような風潮がある。
 また閲覧者がさらに自分の友達に知らせるリツイート機能がある。それによる情報拡散もされやすい。

実名登録の規定はない。有名人やビジネス利用では実名で登録し投稿しているが、ほとんどの人はハンドル名(ニックネーム)を用いており、匿名性が高い。

Instagramhttps://www.instagram.com/?hl=ja

Instagramの名称は、インスタマチックとポラロイドというカメラ名を合成したもの。カメラ内に現像機能をもち撮影直後に写真が出てくるので、撮影した場で仲間が写真を楽しむことができた。Instagramは、そのインターネット版で、写真の共有に特化したSNSである。ポラロイドなどへの敬意からか、フレームサイズを正方形にしている。
 自分が撮った写真や短い動画(60秒、音声つき)をコメントを添えて投稿する。不特定のメンバがそれらを閲覧、シェアできでき「いいね」やコメントを追加できる。

Instagramアプリには、画像や動画を投稿する際に写真加工ができる、ハッシュタグを使用して関連付けができるなどの機能をもつ。
 Twitterが文章を主にしたリアルタイム性を重視しているのに対し、Instagramは写真を主に編集・加工を重視しているようである。投稿する写真の見栄えの良さを意味する「インスタ映え」は2017年の流行語大賞になった。

Instagramは匿名性が高い。Instagramアプリをインストールしてアカウントを得るが、ハンドルネームだけで実名登録の必要はない。アカウントを得るためにメールアドレスを知らせる必要があるが、メールアドレスだけが本人確認の手段である。
 逆に、Instagramでは、スマートフォンの連絡帳に登録している電話番号やメールアドレスから、ユーザー検索をすることができる。そのため、意図していない相手に検索されることがある。

Google+https://plus.google.com/about?hl=ja

Googleは、検索エンジン以外に、Gmail(電子メール)、GooleMaps(地図)、GoogleDrive(クラウドストレージ)など多くのサービスをしているが、SNSサービスがGoogle+である。

LINEhttps://line.me/ja/

2017年現在、国内最大の利用者をもつSNSである。日本の利用者ニーズに合致しており、サービス開始後、急速に利用者が増大した。


代表的な動画共有サイト

動画投稿・シェアの機能は、多くのSNSがサービスしているが、それに特化したものを動画共有サイトという。世界的な代表的サイトにYoutube、日本の有名サイトにニコニコ動画がある。

YouTubehttps://www.youtube.com/

ニコニコ動画(niconico)http://www.nicovideo.jp/


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