通常の画像処理ソフトで簡単にできることを、わざわざ自作してみました。
次のような加工ができます。
(説明)をクリックすると、画素の変換、フィルタリングについて、基本的事項が下に表示されます。
ボタンにカーソルを載せると、その処理の説明が表示されます。
さらにクリックすると、右下に処理後の画像が表示されます。
●各画素の変換
(説明)
画像は細かい点(図では横400、縦300)の集まりです。
その細かい点を画素(ピクセル)といいます。 各画素は、赤・緑・青の3原色がそれぞれ0~255の段階で表現されます。 それにより、256×256×256=16万色(フルカラー)が表現されます。
赤= 0、緑= 0、青= 0:black
元図の情報は a[i][j][c]、下図の情報は b[i][j][c] に保存されます。
元図を白黒(モノクロ、グレイスケール)にして下図に表示します。
赤、緑、青の強度を同じにすると灰色になる。 しかし、人間の目の感覚が異なるので調整する。 NTSCで使用されているYIQカラーモデル 出力画素 = (0.299 * 赤 + 0.587 * 緑 + 0.114 * 青)
元図をセピア調(古い写真)にして下図に表示します。
いったんグレイスケールにして、セピア色(240,200,145)にします。
元図をネガ(写真のフィルム)にして下図に表示します。
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●フィルタリング
(説明)
フィルタリングとは、各画素について、隣接画素の情報により加工する操作です。
左上 上 右上 0 -1 0 左 自分 右 について -1 5 -1 左下 下 右下 0 -1 0 の重みづけ(フィルタという)を与えると、自分は5倍になり上下左右は-1倍になるので、色の変化が強調された画像になります。
各画素の色を、周囲の画素の平均にします。
色の変化が滑らかになり、ぼやけた感じになります。 フィルタ ┌ 1/9 1/9 1/9 ┐ │ 1/9 1/9 1/9 │ └ 1/9 1/9 1/9 ┘
エンボスとは、輪郭を強調した画像です。
●その他墨版画のような感じになります。 エンボスでの代表的なソーベル(Sobel)を使用 aをグレイスケール化して左のフィルタをかけてabに書き出す ┌ -1 0 1 ┐ ┌ -1 -2 -1 ┐ │ -2 0 2 │ │ 0 0 0 │ └ -1 0 1 ┘ └ 1 2 1 ┘ さらにabに右のフィルタをかけてbにする |