Webユーザビリティとは、障害者や高齢者だけでなく、一般の利用者にとって使いやすいWebページにすることです。
「使いやすい」こととは、利用者が容易に情報に得られるようにすることです。いいかえれば、利用者をまごつかせないようにすることです。地方自治体では、Web閲覧の初心者にも利用してもらうことが必要なので、重要なことです。そして、このような配慮は熟達者にとっても便利です。
使いやすくするとは、例えば、次のような配慮をすることです。
さらには、安心・安全に利用できるために、セキュリティ対策も重要な事項ですが、ここでは省略します。
電子自治体の発展により、Webサイトを介して広報(知る権利)や意見募集(主張する権利)を行う機会が多くなりました。また、申請・手続システムも多くなりました。その成果を、より多くの人が平等に享受するためにも、ユーザビリティの向上が求められます。
それだけではありません。もし、住民全体が等しくWebサイトを利用できるようになれば、次のような効果すら期待できます。
このような状況になるのはかなり将来でしょうが、Webサイトの活用は、行政業務の抜本的な合理化につながり、地方財政の観点でも効果が期待できます。Webユーザビリティは、長期的な戦略として、考えべきことなのです。
このように、WebアクセシビリティやWebユーザビリティの向上は、市政の重点項目とすべきものですが、それには多くの課題があります。総務省「地方公共団体におけるホームページ等ウェブアクセシビリティに関するアンケート結果の概要」では、Webアクセシビリティ向上の取組への課題として、次の事項を示しています。

最大の課題は「職員の理解・知識が不十分」なことです。「異動でノウハウが引き継がれない」のも、これに起因していると思われます。Webサイトは、多くの部署が関係しており、多くのページがあるので、少数の担当者だけでは手が回りません。各部署の職員がWebページを作成したり更新したりする必要があります。それができれば、「予算や人手が配分されない」課題も、ある程度は解消するでしょう。しかし、そのためには、全職員がWebアクセシビリティについて、理解・知識を持つことが必要になります。
なお、「効果的な支援ツールがない」も大きな課題ですが、CMSの導入がある程度の解決手段になります。「利用者点検の仕組みがない」に関しては、各種の地方自治体Webランキングなどの活用が考えられます。