本稿は、2007年12月20日に愛知県岩倉市殿の職員研修で行った講演の要旨を、岩倉市殿のご了承を得て掲載したものです。
いただいたテーマは「Webアクセシビリティ」ですが、ここでは、それに加えて、「利用者に使いやすい」、さらには、「役に立つ」Webサイトにするにはどうするかをテーマにしたいと思います。
Webアクセシビリティは、「JIS X8341-3」としてJIS規格になっており、地方自治体のWebサイト運営には、総務省「みんなの公共サイト運用モデル」があります。
岩倉市では、認識度も高い状況で、これらの3つの事項はすべてクリアしています。同規模自治体としては、岩倉市のWebアクセシビリティは進んでいるといえましょう。
岩倉市では、基本方針もガイドラインも策定済です。
なお、「JIS X8341-3」と運用モデルの内容に関しては、貴庁のIT推進室が、それを職員向けにブレークダウンしたガイドラインが作成されており、それに従うことが、これらの基準を遵守することになりますので、ここでは省略します。
使いやすいWebサイトにするには、アクセシビリティだけでなくユーザビリティにも考慮することが大切です。
「e-都市ランキング」での、岩倉市の評価を見てみましょう。これは、2007年5月頃に実施したので、リニューアル以前のものを対象にしています。
失礼ですが、当時の岩倉市はアベレージレベルでした。庁内の情報化やセキュリティ対策など、庁内のIT活用に忙殺され、住民との接点であるWebアクセシビリティや情報サービスまで手が回らなかったのだと思います。
しかし、今回のリニューアルに伴い、上図に掲げてあるチェック項目の多くが改善されてきましたので、来年度は、順位が大きく上昇すると思われます。
このたび岩倉市は、WebサイトのリニューアルにCMSを導入しました。CMSは、各部署が分担してWebページの作成や更新を行えるようにすること、その際にアクセシビリティやユーザビリティを確保することに役立つツールです。
以下、簡単にCMSの説明をします。
そもそも地方自治体がWebサイトを開設するのは、住民への情報通知、住民との意見交換を円滑にするためです。さらに進んで、地域の観光や産業を、地域外へも広くPRすることにより、地域の発展に役立てることにあります。
ここでは、次の3つの動向を紹介します。
・RSS(情報伝達のツール)
・地域SNS(Webサイトの限界を超える)
・広告(地域発展への支援として)
愛知県での地域SNSの例として、
「愛知どすごいネット」東三河市民活動推進協議会(豊橋市、豊川市、蒲郡市、新城市、田原市の5市)(http://genki365.net/gnkh02/pub/index.php)
「愛知一宮市民活動情報サイト」一宮市地域ふれあい課(地域自治・NPOグループ)(http://genki365.net/gnki/customer/ichinomiya/index.php)
があります。どちらも地方自治体と住民が協調して、地方自治体でのWebサイトを補完しています。
今回のお話が、岩倉市のお役に立つことができれば幸甚です。