カイゼン運動には、TQC(Total Quality Control)運動、ZD(Zero Defects:無欠点)運動など多くの同義語があります。現場の作業チームが、身の回りの業務改善を自発的に行う小集団活動です。当初はQC(品質管理)の向上を目的としていたのですが(参照:QC7つ道具)、次第にムリ・ムダ・ムラをなくす作業改善へと発展し、さらに工場だけではなく事務作業などにも取り入れられ、企業全体の改善運動へと発展しました。その典型例はトヨタのかんばん方式です。
このような活動により、日本製造業は優れた品質の製品を安価で生産できる体制を確立し、1980年代には、日本の国際競争力はナンバーワンになったのです。
この経営方法は、「カイゼン」が世界共通語になるほど、製造業のベストプラクティスになりました。BPR,SCM,シックス・シグマなどの経営技法は,カイゼン運動やかんばん方式など以前から日本の製造業で採用してきた方法を,米国が研究した結果生み出されたものだともいえます。
日米の方法を比較すると,次のような特徴が見られます(やや極端な比較にしています)。
この違いは、(当時の)日本と米国の経営文化の違いによると思われます。また、両者ともに重要なアプローチですから優劣比較は不適切です。しかし、米国方式のほうが、短期間で大きな成果を得るのに適していますし、経営戦略と密着した活動になります。その違いが企業の競争力の違いとなり、1990年代になると、日本製造業の国際競争力は低下してしまいました(参照:国際競争力ランキング。それを挽回するために、米国流の方法を逆輸入しているのです。
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