問1
16進小数3A.5Cを10進数の分数で表したものはどれか。
ア 939/16 イ 3735/64 ウ 14939/256 エ 14941/256
3A16=3×16+10=58
0.5C16=5/16 + 12/162=23/64
58 + 23/64=3735/64(イ)
問2
正の整数の10進表示のけた数Dと2進表示のけた数Bとの関係を表す式のうち,最も適切なものはどれか。
ア D≒2log10B イ D≒10log2B ウ D≒Blog210 エ D≒Blog102
10D=2B → D=Blog102
問3
負数を2の補数で表現する符号付き16ビットの2進数を16進法で表示したもののうち,4倍するとあふれが生じるものはどれか。
ア 1FFF イ DFFF ウ E000 エ FFFF
4倍→左に2ビット移動
16ビットの2進数の範囲
最小値=1000 0000 0000 00002=800016=-3276810
最大値=0111 1111 1111 11112=7FFF16= 3276710
すなわち、あふれが生じるのは
元の数Xが正数のとき:4X>32767
元の数Xが負数のとき:その補数Y(正数)が4Y>32768
のときである。
16進数 2進数 正負 補数の2進数 10進数 4倍の数 あふれ
ア 1FFF 0001 1111 1111 1111 正 8191 32764 なし
イ DFFF 1101 1111 1111 1111 負 0010 0000 0000 0001 8193 32772 生じる
ウ E000 1110 0000 0000 0000 負 0010 0000 0000 0000 8192 32768 なし
エ FFFF 1111 1111 1111 1111 負 0000 0000 0000 0001 1 4 なし
問4
浮動小数点表示法における仮数が正規化されている理由として,適切なものはどれか。
ア 固定小数点数とみなして大小関係が調べられるようにする。
イ 四則演算のアルゴリズムが簡素化できる。
ウ 表現可能な数値の範囲を拡大する。
エ 有効数字のけた数を最大に保つ。
32ビットの浮動小数点では、数値を次のように表す(IEEE754)
S×1.M×2E-127
S:仮数の符号(正なら0、負なら1)
E:指数部(8ビット)
M:仮数部(23ビット)
Mをこのようにけた合わせすることを正規化という。
仮数部の有効数字のけた数を最大にして、精度を上げることが目的→エが○
アは×。大小関係は指数部が重要
イは×。加減算のときは指数部による調整が必要
ウは×。指数部のビット数に関係
問5
N個の観測値の和S(ただし,S>0)を求め平均値を算出する。平均値は,小数部を四捨五入して整数値で求めるとしたとき,正しい式はどれか。ここで,/ は除算,[X] はX以下で最大の整数とする。
ア [(S+0.5)/N] イ [(S-1)/N]+1 ウ [S/N+0.5] エ [S/N]+1
A:S=24,N=10→平均値=2.4、四捨五入の結果=2
B:S=26,N=10→平均値=2.6、四捨五入の結果=3
Aのとき Bのとき
アは×。[(24+0.5)/10]=[2.45]=2 [(26+0.5)/10]=[2.65]=2
イは×。[(24-1)/10]+1=[2.3]+1=3 [(26-1)/10]+1=[2.5]+1=3
ウは○。[24/10+0.5]=[2.9]=2 [26/10+0.5]=[3.1]=3
エは×。[24/10]+1=[2.4]+1=3 [26/10]+1=[2.6]+1=3
問6
関数 f(x) は,引数も戻り値も実数型である。この関数を使った,①~⑤から成る手続を考える。手続の実行を開始してから十分な回数を繰り返した後に,③で表示されるyの値に変化がなくなった。このとき成立する関係式はどれか。
① x ← a
② y ← f(x)
③ yの値を表示する。
④ x ← y
⑤ ② に戻る。
ア f(a)=y イ f(y)=0 ウ f(y)=a エ f(y)=y
問題のアルゴリズムを図示すると下図のようになる。
y=f(x),y=x の交点を求める、すなわち f(x)=xを解くためのアルゴリズムである。
ここで、xとyを変えても同じことになる。→エが○

問7
A~Jの10種類の文字を用いて,長さ1以上3以下の文字列を作る。文字列には同じ文字を使用することができる。ただし,先頭はAであってはならない。全部で何通りの文字列ができるか。
ア 900 イ 999 ウ 1,000 エ 1,110
長さ1のとき:A以外の9通り
長さ2のとき:1桁目は9通り、2桁目は10通り→9×10=90通り
長さ3のとき:1桁目は9通り、2桁目と3桁目は10通り→9×10×10=900通り
全体では、9+90+900=999通り→イ
問8
ある工場で大量に生産されている製品の重量の分布は,平均が 5.2 kg,標準偏差が 0.1 kg の正規分布であった。 5.0 kg 未満の製品は,社内検査で不合格とされる。生産された製品の不合格品の割合は約何%か。
|
標準正規分布表 |
![]() |
ア 0.159 イ 0.6 ウ 2.3 エ 6.7
μ=(5.2-5.0)/0.1=0.2 → P=0.023 → 2.3% →ウ
参照:「正規分布と推定・検定」
問9
論理型の変数A,Bの値に対して,次の条件文と同値なものはどれか。ここで,AND は論理積,OR は論理和,XOR は排他的論理和,True は真,False は偽,= は等号を表す。
if (A = True AND B = False) OR (A = False AND B = True) then …
ア if ( (A AND B) = True) then …
イ if ( (A AND B) = False) then …
ウ if ( (A OR B) = True) then …
エ if ( (A XOR B) = True) then …
真理値表を作成
A B (A=T AND B=F) (A=F AND B=T) 問題の条件
T T F F F
T F T F T
F T F T T
F F F F F
これは A XOR B である→エが○
問10
8ビットのレジスタがある。このレジスタの各ビットの値を d0,d1,…,d7 とし、パリティビットの値をpとする。奇数パリティの場合、常に成立する関係式はどれか。ここで、
は排他的論理和演算を表す。
ア 0
d0
d1
…
d7 = p
イ d0
d1
…
d7 = p
ウ d0
d1
…
d7
p = 0
エ d0
d1
…
d7
p = 1
A
B
Cについて考える
A B C A
B (A
B)
C 1の個数
1 1 1 0 1 3(奇数)
1 1 0 0 0 2
1 0 1 1 0 2
1 0 0 1 1 1(奇数)
0 1 1 1 0 2
0 1 0 1 1 1(奇数)
0 0 1 0 1 1(奇数)
0 0 0 0 0 0
すなわち、1のビットが奇数個のとき1、偶数個のとき0である。
この規則は、
d0
d1
…
d7
でも成立する。
パリティの値pは、
1のビットが奇数個なら p=0
1のビットが偶数個なら p=1
に設定されている。
それで、
d0
d1
…
d7
p = 1 (エ)
となる。
問11
文字列「ET」を ASCII でコード化したものを16進表記したものはどれか。ここで,文字コードの8ビット目には,偶数パリティビットが付く。
〔 ASCII コード表の一部〕

ア 4554 イ A32B ウ ACA5 エ C5D4
文字 ASCIIコード パリティビット付加 16進数
E 100 0101 1100 0101 C5
T 101 0100 1101 0100 D4
問12
次の2分探索木に12を追加したとき,追加された節12の位置を正しく表している図はどれか。

「左の子の値」<「親の値」<「右の子の値」である必要。
ア・イ・エは、赤の箇所がこの規則に反している。

問13
文字列Aが「aababx△」,文字列Bが「ab△」であるとき,流れ図の終了時点のkは幾らか。ここで,文字列の先頭の文字を1番目と数えるものとし,A[i] はAのi番目の文字を,B[j] はBのj番目の文字を,「△」は終端を示す文字を表す。

ア 0 イ 1 ウ 2 エ 4
文字列Aのk文字目からが文字列Bと一致していればkの値を戻す。一致していなければ0を戻す。
1 A[1]:B[1]? →「a」=「a」 → = → i=i+1=2、j=j+1=2
2 A[2]:B[2]? →「a」=「b」 → ≠ → i=i-j+2=2、j=1
3 A[2]:B[1]? →「a」=「a」 → = → i=i+1=3、j=j+1=2
4 A[3]:B[2]? →「b」=「b」 → = → i=i+1=4、j=j+1=3
5 A[4]:△、B[2]:△? → Yes → B[2]:△? → Yes → k=i-jmax=4-2=2
問14
配列 A[i] ( i =1,2,..., n )を,次のアルゴリズムによって整列する。行2~3の処理が初めて終了したとき,必ず実現されている配列の状態はどれか。
〔アルゴリズム〕
行番号
1 iを1からn-1まで1ずつ増やしながら行2~3を繰り返す
2 jをnからi+1まで減らしながら行3を繰り返す
3 もし A[j]<A[j-1] ならば, A[j] と A[j-1] を交換する
ア A[1] が最小値になる。 イ A[1] が最大値になる。
ウ A[n] が最小値になる。 エ A[n] が最大値になる。
行番号3から、結果として A[j]≧A[j-1] となるのだから、イ・ウになるはずはない。
行2~3の処理が「初めて終了」の時点であるからi=1のときである。
それで、必ず実現されているのは A[1] である。→アが○
このアルゴリズムは「バブルソート」であり、iを1からn-1まで終了したときには、配列Aは昇順にソートされる。
問15
表探索におけるハッシュ法の特徴はどれか。
ア 2分木を用いる方法の一種である。
イ 格納場所の衝突が発生しない方法である。
ウ キーの関数値によって格納場所を決める。
エ 探索に要する時間は表全体の大きさにほぼ比例する。
ハッシュ法:キーのハッシュ関数値によって格納場所を決定
アは×。2分木とは直接の関係はない
イは×。異なるキー値が同じハッシュ関数値になることもある
ウは○。
エは×。表の大きさに関係なく1回で探索できる
問16
DRAMの特徴はどれか。
ア 記憶と消去を一括又はブロック単位で行うことができる。
イ 構造が単純なので,高集積化することができ,ビット単価を安くできる。
ウ 電源が遮断された状態でも,記憶した情報を保持することができる。
エ リフレッシュ動作が不要であり,高速にアクセスすることができる。
アは×。フラッシュメモリ(EEPROM)
イは○。基本的にはコンデンサ
ウは×。一般にRAMは揮発性
エは×。SRAM
問17
二つの入力と一つの出力をもつ論理回路で,二つの入力A,Bがともに1のときだけ,出力X が0になるものはどれか。
┌────┐
A─┤ │
│ ├─X
B─┤ │
└────┘
ア AND回路 イ NAND回路 ウ OR回路 エ XOR回路
問18
命令語に関する記述のうち,適切なものはどれか。
ア オペランドの個数は,その命令で指定する主記憶の番地の個数と等しい。
イ 一つのコンピュータでは,命令語長はすべて等しい。
ウ 命令語長が長いコンピュータほど,命令の種類も多くなる。
エ 命令の種類によっては,オペランドがないものもある。
アは×。オペランド個数は命令の種類で決まる
イは×。仮想メモリ領域を高速デバイスに設定、メモリが大きいときはページングファイルを無効に
ウは×。命令語長は命令レジスタの語長などにより決まる
エは○。例えば return や nop など
問19
あるプログラムは,命令 a ~ d を次の順で実行する。

各命令の実行に必要なクロックサイクル数(CPI:Cycles Per Instruction)は,表のとおりである。 CPUの1クロックサイクル時間を10ナノ秒とするとき,この命令列の実行時間は何ナノ秒か。
命令 CPI
a 6
b 2
c 4
d 8
ア 30 イ 40 ウ 200 エ 300
CPIは[クロックサイクル/命令]
サイクル数=6+4+2+6+4+8=30[クロックサイクル]
30[クロックサイクル]×10[ナノ秒/クロックサイクル]=300[ナノ秒]
問20
主記憶のアクセス時間60 ナノ秒,キャッシュメモリのアクセス時間10ナノ秒のシステムがある。キャッシュメモリを介して主記憶にアクセスする場合の実効アクセス時間が15ナノ秒であるとき,キャッシュメモリのヒット率は幾らか。
ア 0.1 イ 0.17 ウ 0.83 エ 0.9
ヒット率をpとすれば、
60(1-p)+10p=15
p=0.9 →エ
問21
アクセス時間の最も短い記憶装置はどれか。
ア CPUの2次キャッシュメモリ イ CPUのレジスタ ウ 磁気ディスク エ 主記憶
(短)CPUのレジスタ<CPUの2次キャッシュメモリ<主記憶<磁気ディスク(長)
問22
USBの説明はどれか。
アは×。ATA
イは×。デイジーチェーンはSCSI
ウは○。ツリー状(カスケード)はUSB
エは×。IrDA
問23
接続コードを使用せずに,手元のPCから,間仕切りで隔てられた隣のPCへ画像ファイルを転送したい。このとき,利用できるインタフェースはどれか。
ア Bluetooth イ IEEE 1394 ウ IrDA エ シリアル ATA
アは○。無線で数十m
イは×。有線なので接続コード必要
ウは×。赤外線なので遮蔽物があると不可、数10cm
エは×。有線なので接続コード必要、ハードディスクなどと接続
問24[ad052-07]
問25
ベクトルコンピュータの特徴はどれか。
ア 多数のPCをネットワークで接続し協調動作させる。
イ 多数の演算ユニットの接続形態を動的に切り替える。
ウ 一つの命令で配列中の複数のデータを同時に演算する。
エ 命令パイプライン上で複数の命令を同時に実行する。
ベクトルコンピュータ:配列処理など複数の処理を並列実行することにより、大量の計算を高速処理する
アは×。クラスタコンピューティング
イは×。マルチ(多重)プロセッサシステム
ウは○。
エは×。パイプライン方式
問26
プロセッサの制御機構に分類されるものはどれか。
ア ALU イ アキュムレータ ウ 命令デコーダ エ メモリアドレスレジスタ
アは×。Arithmetic and Logic Unit→演算機構
イは×。演算回路を構成するレジスタ→演算機構
ウは○。
エは×。メモリをアクセスする場合のアドレスを指定するときに用いるレジスタ→演算機構
問27
キャッシュメモリと主記憶との間でブロックを置き換える方式にLRU方式がある。この方式で置換えの対象になるブロックはどれか。
ア 一定時間参照されていないブロック
イ 最後に参照されてから最も長い時間が経過したブロック
ウ 参照頻度の最も低いブロック
エ 読み込んでから最も長い時間が経過したブロック
仮想記憶方式でのページングのルール
LRU:Least Recently Used、最も長い時間使用されなかったページをページアウト
アは×。
イは○。
ウは×。LFU(Least Freguently Used)
エは×。FIFO(First In First Out)
問28
仮想記憶方式の一つに,仮想アドレス空間を固定長の領域に分割して管理するものがある。この固定長の領域を示す用語はどれか。
ア セクタ イ セグメント ウ フレーム エ ページ
問29
セマフォを用いる目的として,適切なものはどれか。
ア 共有資源を管理する。
イ スタックを容易に実現する。
ウ スラッシングの発生を回避する。
エ セグメンテーションを実現する。
セマフォ:並行動作プロセス間で、共有フラグを利用し、同期を取ったり割り込み処理の制御を行なうための仕組み
問30
プログラムのモジュール単位に主記憶を割り当てる可変区画方式のコンピュータにおいて,五つのモジュール A~Eを次の順序でロードしたり解放したりする。最後のモジュールEをロードした時点で,主記憶の空き領域は何か所存在するか。ここで,主記憶は500kバイトで初期状態では何もロードされていない。また,モジュールは空き領域の先頭からロードするものとし,その他の条件は考慮しない。
〔ロードと解放の順序〕 〔モジュールの大きさ〕
Aのロード モジュール 大きさ(kバイト)
→Bのロード A 200
→Cのロード B 100
→Bの解放 C 150
→Dのロード D 80
→Aの解放 E 90
→Eのロード
ア 3 イ 4 ウ 5 エ 6
問31
クライアントサーバシステムの特徴に関する記述のうち,適切なものはどれか。
アは×。例えばクライアントはWindows、サーバはUNIXのような組合せもある
イは×。サーバとクライアントが逆
ウは○。3層構造などはその例である
エは×。複数の機能を一つのハードウェアに持たせることもあるし、一つの機能を複数のハードウェアに分散することもある
参照:「LAN環境でのシステム形態」
問32
NAS(Network Attached Storage)の特徴はどれか。
NAS:ハードディスクとネットワークインターフェース、OS、管理用ユーティリティなどを一体化した単機能サーバ(アプライアンスサーバ)で、記憶装置をネットワークに直に接続したように見える
SAN(Storage Area Network):外部記憶装置間および記憶装置とコンピュータの間を結ぶ高速なネットワーク。一つの大容量記憶装置を複数のサーバで共有する場合に特に有効
アは×。複数のサーバからストレージを共有するのが通常
イは×。ファイル単位
ウは×。セキュリティと直接の関係はない
エは○。
問33[ad041-14]
問34
フォールトトレラントシステムの説明として,適切なものはどれか。
アは○。重要な部分の二重化、故障時の切替機能を持つ
イは×。バックアップシステム
ウは×。NAS(Network Attached Storage)
エは×。デュアルシステム
問35[ad052-17]
問36
XMLの特徴のうち,最も適切なものはどれか。
アは×。スタイルシート
イは○。
ウは×。CSSはHTMLとXMLの両方で使えるが、XMLではXSLがある
エは×。XMLもSGMLを基にしている
問37[ad071-24]
問38
大規模なWebサイトを構築する場合には,Webサーバに加えてアプリケーションサーバを用いることが多い。この理由のうち,適切なものはどれか。
ア Webサーバだけでは,業務処理を実行できないから
イ Webサーバだけでは,コンテンツを動的に作成できないから
ウ Webサーバだけよりも,システムの変更,増強が容易になるから
エ Webサーバには,認証を行う機能がないから
アプリケーションサーバー:オンラインで処理する業務システムの構築、導入、実行、保守を容易にするために設計されたソフトウェア環境。ユーザからの要求を受け付けて、データベースなどの業務システムの処理に橋渡しする機能を持つ
参照:「LAN環境でのシステム形態」
問39
CASEツールは適用する開発工程や範囲によって分類できる。要求分析の支援機能が含まれる分類はどれか。
ア 下流 イ 上流 ウ テスト エ 保守
CASE(Computer Aided Software Engineering):ソフトウェアの開発の各工程や保守を支援するソフトウェア
上流工程:基本計画、要求分析、外部設計など
下流工程:プログラミング、テストなど
CASEツールには、上流CASE、下流CASE、統合CASEなど多様なものがある
問40
外部設計及び内部設計の説明のうち,適切なものはどれか。
アは×。プログラム分割は内部設計
イは○。外部設計=論理データ設計、内部設計=物理設計、実装設計
ウは×。基本設計→外部設計→内部設計
エは×。外部設計と内部設計が逆
問41
ソフトウェア開発のプロセスモデルのうち,開発サイクルごとにリスクを最小にしながら,開発サイクルを繰り返すことによって,システムの完成度を高めていくプロセスモデルはどれか。
ア ウォータフォールモデル イ スパイラルモデル ウ 成長モデル エ プロトタイピングモデル
「サイクルを繰り返す」→スパイラル
成長モデル:利用者の要求仕様の変更がある度に、ソフトウェア開発工程を繰り返し行う。何度も繰り返すことにより、 ソフトウェアプロセスが成長していく。
問42
オブジェクト指向におけるカプセル化を説明したものはどれか。
ア 同じ性質をもつ複数のオブジェクトを抽象化して,整理すること
イ 基底クラスの性質を派生クラスに受け継がせること
ウ クラス間に共通する性質を抽出し,基底クラスを作ること
エ データとそれを操作する手続を一つにして,オブジェクトの内部に隠ぺいすること
アは×。クラス
イは×。継承(インヘリタンス)
ウは×。汎化
エは○。
問43
モジュール強度が最も高いものはどれか。
ア あるデータを対象として逐次的に複数の機能を実行するモジュール
イ 異なる入力媒体からのデータを処理するモジュール
ウ 単一の機能を実行するモジュール
エ 特定の時点で必要とされる作業のすべてを含んでいるモジュール
モジュール強度
(弱)
暗号的強度:関連のない複数の機能を含む
論理的強度:条件により実行される複数の機能を含む
時間的強度:時間的に連続した複数の機能を実行する →エ
手順的強度:関連のある複数の機能を順に実行する
連絡的強度:データを共有しあう複数の機能を含む →ア
情報的強度:複数の入口・同じデータ構造を参照する →イ
機能的強度:1つの機能だけを含む →ウ
(強)
問44
階層構造のモジュール群からなるソフトウェアの結合テストを,上位のモジュールから行う。この場合に使用する,下位モジュールの代替となるテスト用のモジュールはどれか。
ア エミュレータ イ シミュレータ ウ スタブ エ ドライバ
「上位のモジュールから」→トップダウンテスト→下位モジュール未開発→スタブ
「下位モジュールから」→ドライバ
問45
ソフトウェアの再利用に関する記述のうち,最も適切なものはどれか。
粒度=部品の大きさ
アは×。大きい粒度のほうが削減効果は大
イは○。汎用化の工夫が必要
ウは×。初期において高いが次第に低下
エは×。工数そのものは反比例、削減工数は比例
問46
ファンクションポイント法で,システムの開発規模を見積もるときに使用するものはどれか。
ア 開発者数 イ 画面数 ウ プログラムステップ数 エ 利用者数
FPでの機能種類
外部入力
外部出力
外部照合
内部論理ファイル
外部インターフェイス
画面数は外部入力・出力に関係
問47
与えられたデータから一定の規則に従って数値を算出し,この数値から検査文字を定めて与えられたデータに付加する。これを用いて入力データの検査を行う。次の規則を用いた場合に,4けたの数値データ“2131”に付加する検査文字として,正しいものはどれか。
〔規則〕
(1) 与えられたデータの各けたに,先頭から係数 4,3,2,1 を割り当てる。
(2) 各けたの数値と割り当てた係数とのそれぞれの積の和を求める。
(3) (2) で求めた和を11で割って余りを求める。
(4) (3) で求めた余りの数字を検査文字とする。ただし,余りが10のときは,「X」を検査文字とする。
ア 1 イ 3 ウ 5 エ 7
2×4+1×3+3×2+1×1=18
18 mod 11 = 7
問48
運用テストの説明のうち,適切なものはどれか。
アは×。退行テスト(リグレッションテスト)、開発部門主体
イは×。単体テスト~システムテスト、開発部門主体
ウは○。
エは×。移行テスト、ユーザ部門主体
問49
電源の瞬断に対処したり,停電時にシステムを終了させるのに必要な時間だけ電力を供給することを目的とした装置はどれか。
ア AVR イ CVCF ウ UPS エ 自家発電装置
アは×。Automatic Voltage Regulator:自動電圧調整器(電源遮断とは無関係)
イは×。Constant-Voltage Constant-Frequency:定電圧定周波数供給装置(バッテリーによる)
ウは○。Uninterruptible Power Supply:無停電電源装置
エは×。瞬断には対応できない
問50[ad052-42]
問51
HDLC手順に関する記述のうち,適切なものはどれか。
ア OSI基本参照モデルのネットワーク層のプロトコルとして用いられる。
イ パリティチェックによる誤り検出を用いて,誤りがある場合は再送要求をする。
ウ 非同期型の手順なので,送信するフレームの順序は上位のレイヤで制御する。
エ 文字符号だけでなく,任意のビットパターンも伝送可能である。
アは×。データリンク層
イは×。CRCによる誤り制御
ウは×。同期式
エは○。
問52[su04-14]
問53
IPアドレス 192.168.10.10 のアドレスクラスはどれか。
ア クラスA イ クラスB ウ クラスC エ クラスD
IPアドレスの先頭ビット
クラスA=0
クラスB=10
クラスC=110
クラスD=1110
192=1100 0000 →クラスC
問54
インターネットにおける電子メールの規約で,メッセージヘッダの拡張を行い,テキストだけでなく,音声,画像なども扱えるようにしたものはどれか。
ア HTML イ MHS ウ MIME エ SMTP
アは×。HyperText Markup Language:Webページ作成用言語
イは×。Message Handling System:電子メールシステムの標準規格(ITU-TSによるX.400シリーズ)
ウは○。Multipurpose Internet Mail Extension:多様な文字コードも
エは×。Simple Mail Transfer Protocol:電子メール送信・転送プロトコル
問55
ビット誤り率が 1/600,000 の回線を使用し,2,400 ビット/秒の伝送速度でデータを送信すると,平均で何秒に1回のビット誤りが発生するか。
ア 250 イ 2,400 ウ 20,000 エ 600,000
(1/600,000)×2,400[ビット/秒]=1/250[ビット/秒]→250[秒]
問56
ATM交換方式の説明として,適切なものはどれか。
ATM(Asynchronous Transfer Mode):非同期転送モード、固定長セルが特徴
アは×。ルータ、ゲートウェイ
イは○。
ウは×。UDP
エは×。セルは固定長
問57
ルータの機能として,適切なものはどれか。
アは×。ゲートウェイ
イは×。SNMP
ウは×。ブリッジ
エは○。
問58
関係データベース管理システムにおけるスキーマの説明として,適切なものはどれか。
ア 実表ではない,利用者の視点による仮想的な表である。
イ データの性質,形式,ほかのデータとの関連などのデータ定義の集合である。
ウ データの挿入,更新,削除,検索などのデータベース操作の総称である。
エ データベースの一貫性を保持するための各種制約条件の総称である。
アは×。ビュー
イは○。
ウは×。DML(Data Manipulation Language)、SQLはその代表例
エは×。制約
問59
関係データベースにおいて,表の中から特定の列だけを取り出す操作はどれか。
ア 結合(join) イ 射影(projection) ウ 選択(selection) エ 和(union)
アは×。2つの表を共通のキーで結合し、一つの表にする
イは○。射影は列
ウは×。選択は行
エは×。二つの表の行をあわせて一つの表にする
問60
更新不可能なビューはどれか。
ア ビュー定義に GROUP BY 句が含まれるビュー
イ ビュー定義に WHERE 句が含まれるビュー
ウ ビューに対するビュー
エ 元の表の主キーを含まないビュー
GROUP BY は検索結果を集計→個別レコードの特定ができない→更新不可能
問61
「商品」表に対してデータの更新処理が正しく実行できる UPDATE 文はどれか。ここで,“商品”表は次の CREATE 文で定義されている。
CREATE TABLE 商品
(商品番号 CHAR(4),商品名 CHAR(20),仕入先番号 CHAR(6),単価 INT,
PRIMARY KEY(商品番号))
商品
商品番号 商品名 仕入先番号 単価
S001 A XX0001 18,000
S002 A YY0002 20,000
S003 B YY0002 35,000
S004 C ZZ0003 40,000
S005 C XX0001 38,000
ア UPDATE 商品 SET 商品番号 = 'S001' WHERE 商品番号 = 'S002'
イ UPDATE 商品 SET 商品番号 = 'S006' WHERE 商品名 = 'C'
ウ UPDATE 商品 SET 商品番号 = NULL WHERE 商品番号 = 'S002'
エ UPDATE 商品 SET 商品名 = 'D' WHERE 商品番号 = 'S003'
アは×。「商品番号 'S002' を 'S001' に更新」→商品番号(主キー)が重複
イは×。「商品名 'C'の商品番号を 'S006' に更新」→対象レコードが2つあり重複
ウは×。主キーに NULL は設定できない
エは○。「S004 の商品名を D に変更」→実行される
問62
データベースの更新前や更新後の値を書き出して,データベースの更新記録として保存するファイルはどれか。
ア ジャーナルファイル イ ダンプファイル
ウ チェックポイントファイル エ バックアップファイル
アは○。
イは×。データベース全体あるいは実行中のメモリ状態などを記録したファイル
システムのエラー分析などに利用
ウは×。チェックポイント時点で、データベースに対してコミットされたトランザクションとそうでないトランザクションを記録を記録したファイル
エは×。データベースそのもの全体をバックアップしたファイル。
データベースが破壊されていなければ、ジャーナルファイルを参照してリカバリする。データベースが破壊されたときは、バックアップファイルから故障時の状況に戻す。
問63[ad042-33]
問64
文書の内容を秘匿して送受信する場合の公開鍵暗号方式における鍵の取扱いのうち,適切なものはどれか。
ア 暗号化鍵と復号鍵は公開してもよいが,暗号化のアルゴリズムは秘密にしなければならない。
イ 暗号化鍵は公開してもよいが,暗号化のアルゴリズムは秘密にしなければならない。
ウ 暗号化鍵は秘密にしなければならないが,復号鍵は公開する。
エ 復号鍵は秘密にしなければならないが,暗号化鍵は公開する。
復号鍵は公開,暗号化鍵は秘密
暗号化のアルゴリズムは公知
問65[ad052-47]
問66[ad071-46]
問67
Webビーコンを説明したものはどれか。
ア Webサイトからダウンロードされ,PC上で画像ファイルを消去するウイルス
イ Webサイトで用いるアプリケーションプログラムに潜在する誤り
ウ 悪意のあるスクリプトによってPCとWebサーバ自体の両方に被害を及ぼす不正な手口
エ 利用者のアクセス動向などの情報を収集するためにWebページなどに埋め込まれた画像
Webページに埋め込まれた1ドット程度の小さな画像で閲覧者は気付かない。
閲覧したときに、この画像をダウンロードするためにサーバにアクセスする
サーバはWebページにアクセスがあったという情報を得る。
アは×。アニメウイルス。Webビーコンをウイルスといえるかどうか。
イは×。単なるバグ(WebビーコンをWebバグともいう)
ウは×。クロスサイトスクリプティング
エは○。
問68
ネットワークシステムのセキュリティ対策に関する記述のうち,適切なものはどれか。
アは×。発信者番号通知
イは×。ハードウェアやソフトウェアの変更は不要
ウは○。VPNなど
エは×。無線は盗聴されやすい
問69
UCS-2(Unicode)を説明したものはどれか。
アは×。シフトJIS
イは×。EUC
ウは×。ASCII
エは○。
問70
静止画像データの圧縮方式の特徴のうち,適切なものはどれか。
ア 可逆符号化方式で圧縮したファイルのサイズは,非可逆符号化方式よりも小さくなる。
イ 可逆符号化方式では,圧縮率は伸張後の画像品質に影響しない。
ウ 非可逆符号化方式では,伸張後の画像サイズが元の画像よりも小さくなる。
エ 非可逆符号化方式による圧縮では,圧縮率を変化させることはできない。
アは×。非可逆符号化方式の方がファイルのサイズは小さくなる
イは○。元に戻せるのだから品質は同じ
ウは×。画像サイズは変化しない
エは×。元に戻す必要はないので、圧縮率は多様に設定できる
問71[su04-38]
問72
毎年 1,000,000 個の製品を生産している工場がある。不良率は5%であり,不良品1個当たりの損失額は 10円である。不良率を低減させ,製品1個当たりのコストを削減させるために,表に示す機器A,Bの導入を検討している。生産量,不良品1個当たりの損失額は変わらず,機器はそれぞれ5年間使用する。機器の導入によるコスト見積りに関する記述のうち,適切なものはどれか。
導入後の期待不良率 導入金額
機器A 3.5% 80万円
機器B 1.5% 160万円
ア 機器Aはコスト削減が期待できるが,機器Bではコスト増加になる。
イ 機器Bはコスト削減が期待できるが,機器Aではコスト増加になる。
ウ どちらの機器を導入しても,コスト削減が期待できる。
エ どちらの機器を導入しても,コストは導入前と変わらない。
不良品による損失額 年間償却額 費用合計
導入しない 1,000,000×0.05 ×10=500,000円 500,000円
Aを導入 1,000,000×0.035×10=350,000円 800,000/5=160,000円 510,000円 増加
Bを導入 1,000,000×0.015×10=150,000円 1,600,000/5=320,000円 470,000円 削減
問73
表の条件でA~Eの商品を販売したときの機会損失は何千円か。
商品 商品1個当たり利益(千円) 需要数(個) 仕入数(個)
A 1 1,500 1,400
B 2 900 1,000
C 3 800 1,000
D 4 700 500
E 5 500 200
ア 800 イ 1,500 ウ 1,600 エ 2,400
機会損失:需要があるのに仕入れが少なかったために売りそこなった損失
商品 利益(千円) 需要数-仕入数(個) 機会損失(千円)
A 1 100 100
D 4 200 800
E 5 300 1,500
合計 2,400
問74
システムの運用設計においては,運用操作ミスを防止するために,あらゆる場合を想定した設計を行うことが大切である。これまでの経験を生かしながら,未知の状況を先読みして対処手順の検討,問題点の所在の確認を行う必要がある。これをまとめるときに活用できる手法はどれか。
ア PDPC法 イ アローダイアグラム法 ウ 系統図法 エ 連関図法
PDPC法:プロセスの進展による多様な事態が想定される問題について、望ましい結果に至るプロセスを定める方法
問75
パレート図を説明したものはどれか。
アは×。散布図
イは○。
ウは×。ガントチャート
エは×。レーダチャート
問76
乱数を応用して,求める解や法則性の近似を得る手法はどれか。
ア クラスタ分析法 イ 指数平滑法 ウ デルファイ法 エ モンテカルロ法
問77
表の条件で,1回の発注量を40個とする場合を,1回の発注量を100個とする場合と比べたとき,仕入額,発注費,保管費用の年間総額はどうなるか。ここで,在庫は一定の割合で減少し,在庫がなくなると同時に入荷するものとする。
年間発注量 400個
1個当たりの仕入額 5万円
1回当たりの発注費 2万円
1個当たりの年間保管費用 1万円
大口発注割引(1回の発注量100個以上) 仕入額の10%
ア 182万円安い イ 152万円安い ウ 152万円高い エ 182万円高い
問78[sd02-43]
問79
ICタグ(RFID)の特徴はどれか。
ア GPSを利用し,位置情報を表示する。
イ 大量の情報を扱うので,情報の記憶には外部記憶装置を使用する。
ウ プラスチック製のカードに埋め込み,専用の読取り装置に挿入して利用する。
エ 汚れに強く,梱包の外からも記録された情報を読むことができる。
アは×。GPSとは無関係
イは×。ICタグ内で記憶
ウは×。非接触。無線で読取装置に情報を送る
エは○。
問80[ad071-77]