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選択肢試験目次
ki162 高度試験午前I 平成28年度秋期
[ki162-01]
0≦x≦1の範囲で単調に増加する連続関数f(x)が f(0)≦0≦f(1) を満たすときに,区間内で f(x)=0 であるxの値を近似的に求めるアルゴリズムにおいて,(2)は何回実行されるか。
〔アルゴリズム〕
(1)x0←0,x1←1 とする。
(2)x←(x0+x1)/2 とする。
(3)x1-x<0.001 ならばxの値を近似値として終了する。
(4)f(x)≧0ならばx1←xとして,そうでなければ x0←x とする。
(5)(2)に戻る。
ア 10 イ 20 ウ 100 エ 1,000
【解答】
正解:ア
アルゴリズムの要旨
・初期段階(1)で探索幅(x1 - x0)は1。
・1回のループで探索幅は0.5倍になる。
・探索幅が0.001以下になったら打ち切る。
ループ回数をnとすれば,
0.5n<0.001 ∴ n=10 →アが〇
これは方程式の解を二分法で求めるアルゴリズム。
[ki162-02][ki141-02]
次の表は,入力記号の集合が {0,1},状態集合が {a,b,c,d} である有限オートマトンの状態遷移表である。長さ3以上の任意のビット列を左(上位ビット)から順に読み込んで最後が110で終わっているものを受理するには,どの状態を受理状態とすればよいか。
0 1
a a b
b c d
c a b
d c d
ア a イ b ウ c エ d
【解答】
正解:ウ
「受理」とは,遷移によって処理が正常に終了した状態をいう。
最後が110だから,a,b,c,dの各状態で,1→1→0を与えたときの終了状態を調べる。
1 1 0
a b d c
b d d c
c b d c
d d d c
どの場合も最終でcになるから,cが受理状態になる。→ウが〇
参照:状態遷移図
[ki162-03]
ヒープソートの説明として,適切なものはどれか。
- ア ある間隔おきに取り出した要素から成る部分列をそれぞれ整列し,更に間隔を詰めて同様の操作を行い,間隔が1になるまでこれを繰り返す。
- イ 中間的な基準値を決めて,それよりも大きな値を集めた区分と,小さな値を集めた区分に要素を振り分ける。次に,それぞれの区分の中で同様な処理を繰り返す。
- ウ 隣り合う要素を比較して,大小の順が逆であれば,それらの要素を入れ替えるという操作を繰り返す。
- エ 未整列の部分を順序木にし,そこから最小値を取り出して整列済の部分に移す。この操作を繰り返して,未整列の部分を縮めていく。
【解答】
正解:エ
アは×。シェルソート
イは×。クイックソート
ウは×。バブルソート
エは〇。ヒープソート
参照:ソートの種類
[ki162-04]
メモリインタリーブの目的として,適切なものはどれか。
- ア 同一のバンクに連続してアクセスしたとき,アクセス時間を短くする。
- イ 同一のバンクの連続したアドレスにアクセスしたとき,キャッシュミス発生時のアクセス時間を短くする。
- ウ 一つのバンクが故障しても,システムが停止しないようにする。
- エ 複数のバンクに割り振った連続したアドレスにアクセスしたとき,アクセス時間を短くする。
【解答】
正解:エ
アは×。複数バンクへの並行アクセスで効果
イは×。キャッシュとは無関係
ウは×。冗長ビットなどは考慮していない
エは〇。
参照:メモリインタリーブ
[ki162-05][ip111-71][su08-04][su04-05]
あるシステムにおいて,MTBFとMTTRがどちらも1.5倍になったとき,アベイラビリティ(稼働率)は何倍になるか。
ア 2/3 イ 1.5 ウ 2.25 エ 変わらない
【解答】
正解:エ
稼働率=MTBF/(MTBF+MTTR)
分母,分子の両方が1.5倍になる→稼働率は変わらない(エが○)
参照:「RAS,MTBF,MTTR」
[ki162-06][ki122-07]
プログラム実行時の主記憶管理に関する記述として適切なものはどれか。
- ア 主記憶の空き領域を結合して一つの連続した領域にすることを,可変区画方式という。
- イ プログラムが使用しなくなったヒープ領域を回収して再度使用可能にすることを,ガーベジコレクションという。
- ウ プログラムの実行中に主記憶内でモジュールの格納位置を移動させることを,動的リンキングという。
- エ プログラムの実行中に必要になった時点でモジュールをロードすることを,動的再配置という。
【解答】
[ki162-07][fe102-25]
次の条件を満足する論理回路はどれか。
[条件]
階段の上下にあるスイッチA又はBで,一つの照明を点灯・消灯する。すなわち,一方のスイッチの状態にかからず,他方のスイッチで照明を点灯・消灯できる。
┌────┐
スイッチA─┤ │
│論理回路├─出力(照明)
スイッチB─┤ │
└────┘
ア AND イ NAND ウ NOR エ XOR
【解答】
正解:エ
スイッチBの操作により,現在の照明の状態が反転する。
A B 照明
0 0 0 現在消灯している
0 1 1 Bを変えると点灯する
1 0 1 現在点灯している
1 1 0 Bを変えると消灯する
これはXORの関係
参照:「論理演算と回路」
[ki162-08][ki111-10]
動画や音声などのマルチメディアコンテンツのレイアウトや再生のタイミングをXMLフォーマットで記述するためのW3C勧告はどれか。
ア Ajax イ CSS ウ SMIL エ SVG
【解答】
正解:ウ
アは×。Ajax:JavaScriptでの非同期通信機能を組み合わせて,新しい機能を実現させたもの
イは×。CSS:Webページ表示体裁の定義
ウは〇。SMIL:問題文の通り
エは×。SVG:XMLを用いて線や円などの図形を記述する言語
[ki162-09]
B+木インデックスが定義されている候補キーを利用して,1件のデータを検索するとき,データ総件数Xに対するB+木インデックスを格納するノードへのアクセス回数のオーダを表す式はどれか。
ア √X イ logX ウ X エ X!
【解答】
正解:イ
次数d,深さ(探す回数)hのB+木の葉の最大数(X)は X=dh の関係がある。→ h=logdX →イが〇
参照:B+木
[ki162-10]
DBMSをシステム障害発生後に再立上げするとき,ロールフォワードすべきトランザクションとロールバックすべきトランザクションの組合せとして,適切なものはどれか。ここで,トランザクションの中で実行される処理内容は次のとおりとする。
トランザクション データベースに対するRead回数とWrite回数
T1,T2 Read 10, Write 20
T3,T4 Read 100
T5,T6 Read 20, Write 10
時間
─────────────────────┬──→
┌──┐ │
T1 ───● │ チ│ │
T2 ────┤ ェ├────● │障
T3 │ポッ│ ────────┤害
T4 ─────┤イク├─────────┤発
T5 │ン │───────● │生
T6 │ト │ ───────┤
└──┘
──── はコミットされていないトランザクションを示す
───● はコミットされたトランザクションを示す
ロールフォワード ロールバック
ア T2,T5 T6
イ T2,T5 T3,T6
ウ T1,T2,T5 T6
エ T1,T2,T5 T3,T6
【解答】
正解:ア
Readだけでは回復の必要がない。→T3・T4は考えなくてよい→イ・エは×
ロールバック=更新中に障害発生→コミットされていないトランザクションだけが対象→T6のみ→ア・ウが〇候補
ロールフォワード=データベースに障害発生→チェックポイント直前と障害発生時の間で違いがあるもの→T2とT5→ア・イが〇候補
全てに〇なのはア→アが〇
参照:リカバリー処理
[ki162-11][ki121-13][fe071-52][su04-14]
TCP/IPにおけるARPの説明として,適切なものはどれか。
ア IPアドレスからMACアドレスを得るプロトコルである。
イ IPネットワークにおける誤り制御のためのプロトコルである。
ウ ゲートウェイ間のホップ数によって経路を制御するプロトコルである。
エ 端末に対して動的にIPアドレスを割り当てるためのプロトコルである。
【解答】
[ki162-12]
IPv6において,拡張ヘッダを利用することによって実現できるセキュリティ機能はどれか。
ア URLフィルタリング機能 イ 暗号化機能 ウ ウイルス検疫機能 エ 情報漏えい検知機能
【解答】
[ki162-13]
チャレンジレスポンス認証方式の特徴はどれか。
- ア TLSによって,クライアント側で固定パスワードを暗号化して送信する。
- イ 端末のシリアル番号を,クライアント側で秘密鍵を使って暗号化して送信する。
- ウ トークンという装置が表示する毎回異なったデータを,パスワードとして送信する。
- エ 利用者が入力したパスワードと,サーバから送られてきたランダムなデータとをクライアント側で演算し,その結果を送信する。
【解答】
[ki162-14]
アクセス制御に用いる認証デバイスの特徴に関する記述のうち,適切なものはどれか。
- ア USBメモリにディジタル証明書を組み込み,認証デバイスとする場合は,利用するPCのMACアドレスを組み込む必要がある。
- イ 成人には虹(こう)彩の経年変化がなく,虹彩認証では,認証デバイスでのパターン更新がほとんど不要である。
- ウ 静電容量方式の指紋認証デバイスでは,LEC照明を設置した室内において正常に認証できなくなる可能性がある。
- エ 認証に利用する接触型ICカードは,カード内のコイルの誘導起電力を利用している。
【解答】
正解:イ
アは×。MACアドレスを組み込むのでは特定のPCしか使えない。
イは〇。虹彩や指紋などの生体認証は,個人特有の情報が経年変化がないことを利用している。
ウは×。静電容量方式は直接デバイスに触れるので照明は不要である。
エは×。接触型ICカードは表面の金メッキから受電。コイルの誘導起電力を利用するのは電磁誘導型の非接触型ICカード
[ki162-15]
OpenPGPやS/MIMEにおいて用いられるハイブリッド暗号方式の特徴はどれか。
- ア 暗号通信方式としてIPsecとTLSを選択可能にすることによって利用者の利便性を高める。
- イ 公開鍵暗号方式と共通鍵暗号方式を組み合わせることによって鍵管理コストと処理性能の両立を図る。
- ウ 複数の異なる共通鍵暗号方式を組み合わせることによって処理性能を高める。
- エ 複数の異なる公開鍵暗号方式を組み合わせることによって安全性を高める。
【解答】
[ki162-16]
UMLのユースケース図の説明はどれか。
ア 外部からのトリガに応じて,オブジェクトの状態がどのように遷移するかを表現する。
イ クラスと関連から構成され,システムの静的な構造を表現する。
ウ システムとアクタの相互作用を表現する。
エ データの流れに注目してシステムの機能を表現する。
【解答】
正解:ウ
アは×。ステートマシン図
イは×。クラス図
ウは〇。ユースケース図
エは×。アクティビティ図
参照:UMLの図法
[ki162-17]
自社開発したソフトウェアの他社への使用許諾に関する説明として,適切なものはどれか。
- ア 使用許諾対象が特許で保護された技術を使っていないソフトウェアであっても,使用許諾することは可能である。
- イ 既に自社の製品に搭載して販売していると,ソフトウェア単体では使用許諾対象にできない。
- ウ 既にハードウェアと組み合わせて特許を取得していると,ソフトウェア単体では使用許諾対象にできない。
- エ ソースコードを無償で使用許諾すると,無条件でオープンソースソフトウェアになる。
【解答】
正解:ア
自社が著作権者なので,他社への使用許諾には何らの制約はない。
アは〇。原則としてソフトウェアは著作物であり特許とは別途
イは×。組み合わせても単体でも使用許諾可能
ウは×。著作物であり特許とは別途
エは×。ソースコードの無償使用許諾とオープンソースソフトウェアは異なる
[ki162-18]
PMBOKの統合変更管理プロセスにおいて,プロジェクトのプロダクト,サービス,所産,構成要素などに対する変更と実施状況を記録・報告したり,要求事項への適合性を検証する活動を支援したりする活動はどれか。
ア アーンド・バリュー・マネジメント
イ コンフィギュレーション・マネジメント
ウ コンフリクト・マネジメント
エ ポートフォリオマネジメント
【解答】
正解:イ
統合変更管理は,統合マネジメントの監視・コントロールプロセス群に属し,変更管理,コンフィギュレーションマネジメントを行う。
→参照:PMBOKのプロセス
英語の意味を理解していれば,容易に正解に達しよう。
アは×。アーンド・バリュー=出来高→時間・費用管理
イは〇。コンフィギュレーション=統合,構成,配置→構成管理=統合変更管理の主要要素
ウは×。コンフリクト=葛藤,衝突→組織運営管理
エは×。ポートフォリオ=資産等の組合せ→資源配分の最適化
[ki162-19]
あるプロジェクトの作業が図に従って計画されているとき,最短日数で終了するためには,作業Hはプロジェクトの開始から遅くとも何日後に開始しなければならないか。
ア 12 イ 14 ウ 18 エ 21
【解答】
正解:エ
クリティカルパスは,A→D→Gで最短終了日数は8+10+12=30日
⑦が30日になるには,⑥は30-4=26日,⑤は26-5=21日に開始する必要がある→エが〇
参照:PERTの解法
[ki162-20][ki132-18]
過去のプロジェクトの開発実績から構築した作業配分モデルがある。システム要件定義からシステム内部設計までをモデルどおりに228日で完了し,プログラム開発を開始した。現在,200本のプログラムのうち100本のプログラム開発を完了し,残り100本は未着手の状況である。プログラム開発以降もモデルどおりに進捗すると仮定するとき,プロジェクト全体の完了まで,あと何日掛かるか。ここで,各プログラムの開発に掛かる工数及び期間は,全てのプログラムで同一であるものとする。
[作業配分モデル]
システム システム システム プログラム システム システム
要件定義 外部設計 内部設計 開発 結合 テスト
工数比 0.17 0.21 0.16 0.16 0.11 0.19
期間比 0.25 0.21 0.11 0.11 0.11 0.21
ア 140 イ 150 ウ 161 エ 172
【解答】
正解:イ
「要求定義から内部設計までを228日で完了」
→0.25+0.21+0.11=57%に228日かかった→1%あたり4日
現在の状況
期間比 0.25+0.21+0.11+0.11*0.5=62.5%
残りの期間=37.5%→37.5*4=150日 →イが〇
[ki162-21][ki102-20]
次の処理条件で磁気ディスクに保存されているファイルを磁気テープにバックアップするとき,バックアップの運用に必要な磁気テープは最少で何本か。
〔処理条件〕
- (1)毎月初日(1日)にフルバックアップを取る。フルバックアップは1本の磁気テープに1回分を記録する。
- (2)フルバックアップを取った翌日から次のフルバックアップまでは,毎日,差分バックアップを取る。差分バックアップは,差分バックアップ用としてフルバックアップとは別の磁気テープに追記録し,1本に1カ月分を1記録する。
- (3)常に6か月前の同一日までのデータについて,指定日の状態にファイルを復元できるようにする。ただし,6か月前の同一日が存在しない場合は,当該月の末日までのデータについて,指定日の状態にファイルを復元できるようにする (例:本日が10月31日の場合は,4月30日までのデータについて,指定日の状態にファイルを復元できるようにする)。
ア 12 イ 13 ウ 14 エ 15
【解答】
正解:ウ
6か月単位のローリングになるので,それ以前の磁気テープは再利用可能である。例示の期間は6か月なので,このケースで必要な本数が,題意の本数になる。
「4月30日以降」なので4月30日も対象になり,対象月は4月~10月の7カ月
1月にフルバックアップ用と差分バックアップ用の2本が必要
必要な磁気テープ本数=2×7=14本→ウが○
[ki162-22]
金融庁の"財務報告に係る内部統制の評価及び監査に関する実施基準"における"ITへの対応"に関する記述のうち,適切なものはどれか。
- ア ITT環境とは,企業内部に限られた範囲でのITの利用状況である。
- イ ITの統制は,ITに係る全般統制及びITに係る業務処理統制から成る。
- ウ ITの利用によって統制活動を自動化している場合,当該統制活動は有効であると評価される。
- エ ITを利用せず手作業だけで内部統制を運用している場合,直ちに内部統制の不備となる。
【解答】
正解:イ
アは×。組織が活動する上で必然的に関わる内外のITの利用状況
イは〇。厳密には「全社的統制」(経営者のITへの取組み)も含まれるが
ウは×。そのITシステムの信頼性などが問われる。
エは×。ITを利用しているときの統制が対象で,IT活用の是非は対象外である。
参照:内部統制でのITへの対処(IT統制)
[ki162-23][fe151-65]
ITベンダにおけるソリューションビジネスの推進で用いるバランススコアカードの,学習と成長のKPIの目標例はどれか。ここで,ソリューションとは"顧客の経営課題の達成に向けて,情報技術と専門家によるプロフェッショナルサービスを通して支援すること"とする。
- ア サービスを提供した顧客に対して満足度調査を行い,満足度を5段階評価で平均3.5以上とする。
- イ 再利用環境の整備によってソリューション事例の登録などを増やし,顧客提案数を前年度の1.5倍とする。
- ウ 情報戦略のコンサルティングサービスに重点を置くために,社内要員30名をITのプロフェッショナルとして育成する。
- エ 情報戦略立案やシステム企画立案に対するコンサルティングの受注金額を,全体の15%以上とする。
【解答】
正解:ウ
KPI:重要目標達成指標
アは×。顧客の視点
イは×。業務プロセスの視点
ウは〇。社内教育→学習と成長の視点
エは×。財務の視点
参照:バランススコアカード
[ki162-24]
BI(Business Intelligence)の活用事例として,適切なものはどれか。
- ア 競合する他社が発行するアニュアルレポートなどの刊行物を入手し,経営戦略や財務状況を把握する。
- イ 業績の評価や経営戦略の策定を行うために,業務システムなどに蓄積された膨大なデータを分析する。
- ウ 電子化された学習教材を社員がネットワーク経由で利用することを可能にし,学習・成績管理を行う。
- エ りん議や決裁など,日常の定型的業務を電子化することによって,手続を確実に行い,処理を迅速化する。
【解答】
[ki162-25]
"情報システム・モデル取引・契約書"によれば,要件定義工程を実施する際に,ユーザ企業がベンダと締結する契約の形態について適切なものはどれか。
- ア 構築するシステムがどのような機能となるか明確になっていないので準委任契約にした。
- イ 仕様の決定権はユーザ側ではなくベンダ側にあるので準委任契約にした。
- ウ ベンダに委託する作業の成果物が具体的に想定できないので請負契約にした。
- エ ユーザ内のステークホルダとの調整を行う責任が曖昧にならないように請負契約にした。
【解答】
正解:ア
請負契約はベンダは受託業務の完成義務を負うが,準委任契約は善管注意義務はあるが完成責任はない。準委任契約は専門家の調査研究や指導などに適切
→参照:契約の種類
情報システム・モデル取引・契約書では,システム開発の各工程で,適切な契約形態を示している。
アは〇。ウは×。要件定義工程では未だ漠然とした段階であり,成果物が具体的に特定できない。
イ・エは×。仕様の決定やステークホルダとの調整はユーザ側の責任。実現方法を任せる請負は不適切
[ki162-26]
ベンチマーキングを説明したものはどれか。
- ア 企業内に散在している知識を共有化し,全体の問題解決力を高める経営を行う。
- イ 迅速な意思決定のために,組織の階層をできるだけ少なくしたフラット型の組織構造によって経営を行う。
- ウ 優れた業績を上げている企業との比較分析から,自社の経営革新を行う。
- エ 他社にはまねのできない,企業独自のノウハウや技術などの強みを核とした経営を行う。
【解答】
[ki162-27]
アンゾフが提唱する成長マトリクスを説明したものはどれか
- ア 自社の強みと弱み,市場における機会と脅威を,分類ごとに列挙して,事業戦略における企業の環境分析を行う。
- イ 製品と市場の視点から,事業拡大の方向性を市場浸透・製品開発・市場開拓・多角化に分けて,戦略を検討する。
- ウ 製品の市場占有率と市場成長率から,企業がそれぞれの事業に対する経営資源の最適配分を意思決定する。
- エ 製品の導入期・成長期・成熟期・表退期の各段階に応じて,製品の改良,新品種の追加,製品廃棄などを計画する。
【解答】
[ki162-28][ki091-28]
ある期間の生産計画において,図の部品表で表わされる製品Aの需要量が10個であるとき,部品Dの正味所要量は何個か。ここで,ユニットBの在庫残が5個,部品Dの在庫残が25個あり,ほかの在庫残,仕掛残,注文残,引当残などはないものとする。
┌────────┬──────────┬────────┐
│ レベル0 │ レベル1 │ レベル2 │
├───┬────┼─────┬────┼───┬────┤
│ 品名 │数量(個)│ 品名 │数量(個)│ 品名 │数量(個)│
├───┼────┼─────┼────┼───┼────┤
│製品A│ 1 │ユニットB│ 4 │部品D│ 3 │
│ │ │ │ ├───┼────┤
│ │ │ │ │部品E│ 1 │
│ │ ├─────┼────┼───┼────┤
│ │ │ユニットC│ 1 │部品D│ 1 │
│ │ │ │ ├───┼────┤
│ │ │ │ │部品F│ 2 │
└───┴────┴─────┴────┴───┴────┘
ア 80 イ 90 ウ 95 エ 105
【解答】
正解:イ
製品A=10
ユニットB=A生産(10×4)-在庫残(5)=35→35個生産
ユニットC=A生産(10×1)-在庫残(0)=10→10個生産
部品D=ユニットB生産(35×3)+ユニットC生産(10×1)ー在庫残(25)
=105+10-25=90 →イが〇
参照:MRP:所要資材計画
[ki162-29]
故障率曲線において,図中のAの期間に実施すべきことはどれか。
- ア 設計段階では予想,できなかった設計ミス,生産工程では発見できなかった欠陥などによって故障が発生するので,出荷前に試運転を行う。
- イ 対象の機器・部品が,様々な環境条件の下で使用されているうちに,偶発的に故障が発生するので,予備部品などを用意しておく。
- ウ 疲労・摩耗・劣化などの原因によって故障が発生するので,部品交換などの保全作業を行い,故障率を下げる。
- エ 摩耗故障が多く発生してくるので,定期的に適切な保守を行うことによって事故を未然に防止する。
【解答】
正解:イ
製品の故障発生頻度を時間的に示すとバスタブ曲線になる,この確率分布をワイブル分布という。問題のAは偶発故障期である。
アは×。初期故障期
イは○。偶発故障期
ウは×。摩耗故障期
エは×。摩耗故障期
参照:バスタブ曲線
[ki162-30][fe102-78]
日本において,産業財産権と総称される四つの権利はどれか。
ア 意匠権,実用新案権,商標権,特許権
イ 意匠権,実用新案権,著作権,特許権
ウ 意匠権,商標権,著作権,特許権
エ 実用新案権,商標権,著作権,特許権
【解答】