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選択肢試験目次
ki092 高度試験午前I 平成21年度秋期
[ki092-01]
2進数の表現で,2の補数を使用する理由はどれか。
ア 値が1のビットを数えることでビット誤りを検出できる。
イ 減算を,負数の作成と加算処理で行うことができる。
ウ 除算を,減算の組合せで行うことができる。
エ ビットの反転だけで,負数を求めることができる。
【解答】
正解:イ
アは×。パリティチェック。チェックビットが必要
イは〇。これが2の補数を採用する主理由
ウは×。コンピュータ内部の処理方法だが2の補数とは直接の関係はない
エは×。2の補数は「ビット反転,+1」
参照:2の補数
[ki092-02]
誤り検出方式であるCRCに関する記述として,適切なものはどれか。。
- ア 検査用データは,検査対象のデータを生成多項式で処理して得られる1ビットの値である。
- イ 受信側では,付加されてきた検査用データで検査対象のデータを割り,余りがなければ送信が正しかったと判断する。
- ウ 送信側では,生成多項式を用いて検査対象のデータから検査用データを作り,これを検査対象のデータに付けて送信する。
- エ 送信側と受信側では,異なる生成多項式が用いられる。
【解答】
正解:ウ
アは×。前半は正しいが1ビットではない
イは×。余りがなければ→検査用データと一致していれば
ウは〇。
エは×。異なる→同じ
参照:CRC方式
[ki092-03]
n個の要素 x1,x2,…,xn から成る連結リストに対して,新たな要素 xn+1の末尾への追加に要する時間を f(n) とし,末尾の要素xn の削除に要する時間を g(n) とする。nが非常に大きいとき,実装方法1と実装方法2における g(n)/f(n) の挙動として,適切なものはどれか。
〔実装方法1〕
先頭のセルを指すポインタ型の変数frontだけをもつ。
〔実装方法2〕
先頭のセルを指すポインタ型の変数frontと,末尾のセルを指すポインタ型の変数rearを併せもつ。
実装方法1 実装方法2
ア ほぼ1になる ほぼ1になる
イ ほぼ1になる ほぼnに比例する
ウ ほぼnに比例する ほぼ1になる
エ ほぼnに比例する ほぼnに比例する
【解答】
正解:イ
実装方法1
末尾追加時間:frontが x1を指している。→順にxnまでたどる→n回
末尾削除時間:末尾の手前までたどればよい→n-1回
g(n)/f(n) =(n-1)/n →ほぼ1になる
実装方法2
末尾追加時間:rearが xnを指している。→1回
末尾削除時間:削除要素はxn,rearは xn+1を指しており後戻りはできない
frontからたどるしかない→実装方法1と同じ→n-1回
g(n)/f(n) =(n-1)/1 →ほぼnに比例する
実装方法1は「ほぼ1になる」,実装方法2は「ほぼnに比例する」→イが○
参照:リスト構造,
リスト構造のプログラムと操作
[ki092-04]
パイプラインの深さをD,パイプラインのピッチをP秒とすると,I個の命令をパイプラインで実行するのに要する時間を表す式はどれか。ここで,パイプラインの各ステージは1ピッチで処理されるものとし,パイプラインハザードについては,考慮しなくてよい。
ア (I+D)×P イ (I+D-1)×P ウ (I×D)+P エ (I×D-1)+P
【解答】
正解:イ
参照:パイプライン方式の処理時間
この式を知らなくても,「処理時間=ピッチ数×P」になるのは当然だからウ・エは×であり,ア・イのいずれかが○であることがわかる。
[ki092-05][su05-04]
フェールセーフの考え方として,適切なものはどれか。
- ア システムに障害が発生したときでも,常に安全側にシステムを制御する。
- イ システムの機能に異常が発生したときに,すぐにシステムを停止しないで機能を縮退させて運用を継続する。
- ウ システムを構成する要素のうち,信頼性に大きく影響するものを複数備え,システムの信頼性を高める。
- エ 不特定多数の人が操作しても,誤動作が起こりにくいように設計する。
【解答】
正解:ア
イはフェールソフト,ウはフォールトトレラント,エはフールプルーフ
参照:フェイルセーフなど
[ki092-06][sd05-06]
2台のプリンタがあり,それぞれの稼働率が0.7と0.6である。この2台のいずれか一方が稼働していて,他方が故障している確率はいくらか。ここで,2台のプリンタの稼働率は独立に定まり,プリンタ以外の要因は考慮しないものとする。
ア 0.18 イ 0.28 ウ 0.42 エ 0.46
【解答】
正解:エ
稼働率0.7のほうが稼働,稼働率0.6のほうが故障である確率
=0.7×(1-0.6)=0.28
稼働率0.7のほうが故障,稼働率0.6のほうが稼働である確率
=(1-0.7)×0.6=0.18
従って,求める確率=0.28+0.18=0.46→エが〇
参照:システムの信頼性
[ki092-07]
OSI(Open Source Initiative)が定義しているOSSの特徴はどれか。
ア OSSとともに頒布される,ほかのソフトウェアのソースコードも公開しなければならない。
イ OSSを再頒布する場合は,無料にしなくてはならない。
ウ 営利目的の企業での使用や,研究分野での使用も許可される。
エ ソースコードを改変した場合の再頒布条件に,制約があってはならない。
【解答】
正解:ウ
アは×。派生ソフトウェア(二次著作物)は公開。別途付帯ソフトウェアは公開の必要なし
イは×。再頒布の自由。有料配布も可
ウは〇。差別の禁止
エは×。作者のソースコードの完全性。派生ソフトウェアに元OSSとは異なる名前やバージョン番号をつけるよう義務付けてもよい。
参照:OSIのOSD
[ki092-08]
図の論理回路において,S=1,R=1,X=0,Y=1のとき,Sを一旦 0にした後,再び1に戻した。この操作を行った後のX,Yの値はどれか。
ア X=0,Y=0 イ X=0,Y=1 ウ X=1,Y=0 エ X=1,Y=1
【解答】
正解:ウ
結論を先にする。次図のようになり,X=1,Y=0となる。→ウが〇
「S=0にしたとき」の図にするのは簡単ではない。例えばAを決めるにはEが決まっている必要があるが,EはF←C←Aが決まらないと決まらない。
私は,EとFを(0,0),(0,1),(1,0)(1,1)の4ケースでトレースし,矛盾があるかどうかをチェックした。例えば,(0,0)とすると,A=0→C=1→F=1となり矛盾が生じる。矛盾が生じないのは(0,1)のときだけである。
「S=1に戻したとき」も同様にして,上の図が得られる。
なお,この回路はand素子によるフリップフロップである。
参照:フリップフロップ回路
[ki092-09]
Webアクセシビリティに配慮した画面設計のうち,適切なものはどれか。
ア head要素の中のtitle要素を同一にして,各ページに同じ表題を付ける。
イ 確認は緑,取り消しは赤などのように,共通に使用されるボタンには色だけで判別できるようにする。
ウ 仮名入力欄の前には,"フリガナ(カタカナで入力)"のように,仮名の種類も明記する。
エ ハイパリンク及びボタンは,操作性を良くするために隣り合うものとの間隔を狭くとる。
【解答】
正解:ウ
アは×。各ページに固有の表題を付けべき
イは×。色弱者には区別できない
ウは〇。慣れていない人への配慮
エは×。細かいマウスの操作ができない人のために広くすべき
参照:Webアクセシビリティ
[ki092-10]
コンピュータグラフィックスの要素技術に関する記述のうち,適切なものはどれか。
- ア アンチエイリアシングは,周囲の画素との平均値演算などを施すことで,斜め線や曲線のギザギザを目立たなくする。
- イ メタボールは,光の相互反射を利用して物体表面の光エネルギーを算出することで,表面の明るさを決定する。
- ウ ラジオシティは,光源からの光線の経路を計算することで光の反射や透過などを表現し,物体の形状を描画する。
- エ レイトレーシングは,物体を球やだ円体の集合として擬似的にモデル化する。
【解答】
正解:ア
アは〇。ギザギザ=ジャギー
イは×。メタボール→ラジオシティ
ウは×。ラジオシティ→レイトレーシング
エは×。レイトレーシング→メタボール
参照:レンダリング
[ki092-11]
分散トランザクション処理で利用される2相コミットプロトコルでは,コミット処理を開始する調停者(coordinator)と,調停者からの指示を受信してから必要なアクションを開始する参加者(participant)がいる。この2相コミットプロトコルに関する記述のうち,適切なものはどれか。
- ア 参加者は,フェーズ1で調停者にコミット了承の応答を返してしまえば,フェーズ2のコミット要求を受信しなくても,ローカルにコミット処理が進められる。
- イ 調停者に障害が発生するタイミングによっては,その回復処理が終わらない限り,参加者全員がコミットもロールバックも行えない事態が起こる。
- ウ 一つの分散トランザクションに複数の調停者及び参加者が存在し得る。例えば,5個のシステム(プログラム)が関与している場合,調停者数が2,参加者の数が3となり得る。
- エ フェーズ1で返答のない参加者が存在しても,調停者は強制的にそのトランザクションをコミットすることができる。
【解答】
正解:イ
アは×。調停者からのコミット指示を待つ
イは〇。
ウは×。調停者は1
エは×。全参加者からの返答を待つしかない。
参照:2相コミット
[ki092-12]
データベースの障害回復処理に関する記述のうち,適切なものはどれか。
- ア 異なるトランザクション処理プログラムが,同一のデータベースを同時更新することによって生じる論理的な矛盾を防ぐために,データのブロック化が必要になる。
- イ システムが媒体障害以外の原因によって停止した場合,チェックポイントの取得以前に終了したトランザクションについての回復作業は不要である。
- ウ データベースの媒体障害に対して,バックアップファイルをリストアした後,ログファイルの更新前情報を使用してデータの回復処理を行う。
- エ トランザクション処理プログラムがデータベースの更新中に異常終了した場合には,ログファイルの更新後情報を使用してデータの回復処理を行う。
【解答】
正解:イ
アは×。排他制御
イは〇。
ウは×。媒体障害→ロールフォワード→ログファイルの更新後情報
エは×。更新時障害→ロールバック→ログファイルの更新前情報
参照:リカバリー処理
[ki092-13][sd07-07][ad061-16][sd04-08][su04-06]
図は,既存の電話機を使用した企業内PBXの内線網を,IPネットワークに統合する場合の接続構成を示している。図中のa~cに該当する装置の適切な組合せはどれか。
a b c
ア PBX VoIPゲートウェイ ルータ
イ PBX ルータ VoIPゲートウェイ
ウ VoIPゲートウェイ PBX ルータ
エ VoIPゲートウェイ ルータ PBX
【解答】
正解:ア
PBXは電話交換機。音声でのハブに相当→電話機と直結→PBXはa
VoIPゲートウェイは音声をデジタル化してフレームとして送信する機器→VoIPゲートウェイはb
ルータはネットワークの接続機器ルータ→ルータはc
→アが○
[ki092-14]
公開鍵暗号方式を用いて送信者が文書にディジタル署名を行う場合,文書が間違いなく送信者のものであることを受信者が確認できるものはどれか。
- ア 送信者は自分の公開鍵を使用して署名処理を行い,受信者は自分の秘密鍵を使用して検証処理を行う。
- イ 送信者は自分の秘密鍵を使用して署名処理を行い,受信者は送信者の公開鍵を使用して検証処理を行う。
- ウ 送信者は受信者の公開鍵を使用して署名処理を行い,受信者は自分の秘密鍵を使用して検証処理を行う。
- エ 送信者は受信者の秘密鍵を使用して署名処理を行い,受信者は自分の公開鍵を使用して検証処理を行う。
【解答】
正解:イ
ディジタル署名は,送信者しか知らない鍵=送信者の秘密鍵
送信者が受信者に伝えるのは送信者の公開鍵だけ。それを用いて受信者は検証する
→イが○。
アは×。暗号化鍵と復号鍵がペアにならない
ウは×。電文の暗号化・復号
エは×。他人の秘密鍵は知らない
参照:ディジタル署名
[ki092-15]
JIS Q 2001:2001に規定されたリスク算定の定量的評価を,組織のセキュリティ対策の優先度を検討するリスク分析に適用したものはどれか。
ア 過去に発生した被害件数と対策の難易度で評価する。
イ 攻撃に対する対処時間と被害の顕在性で評価する。
ウ 攻撃もとの特定可否と攻撃手法の新しさで評価する。
エ 被害が発生する確率と被害額で評価する。
【解答】
正解:エ
JIS Q 2001は,その後 JIS Q 31010 になったが,本問はその内容に関係なく正当できよう。
定量的評価とは数値(金額など)で示される評価→「リスクの大きさ」は定量的評価→エが○
アの難易度,イの顕在性,ウの特定可否・新しさは定性的評価
参照:JIS Q 31010
[ki092-16]
JIS X 0129-1で定義されたソフトウェア製品の品質副特性の説明のうち,信頼性に分類されるものはどれか。
- ア 故障時に,指定された達成水準に再確立し,直接に影響を受けたデータを回復するソフトウェア製品の能力
- イ ソフトウェアにある欠陥の診断又は故障原因の追及,及びソフトウェアの修正箇所の識別を行うためのソフトウェア製品の能力
- ウ 一つ以上の指定されたシステムと相互作用するソフトウェア製品の能力
- エ 利用者がソフトウェアの運用及び運用管理を行うことができるソフトウェア製品の能力
【解答】
[ki092-17]
取得者(発注者)と供給者(受注者)の二者間取引を明確化するためのものであり,業務分析,業務設計,ソフトウェアを中心としたシステムの企画,要件定義,開発,運用,保守及びそれにかかわる諸活動を対象としており,国際規格に適合しているものはどれか。
ア CMMI イ PMBOK ウ 共通フレーム エ ソフトウェア保守規格
【解答】
[ki092-18]
期間10日のプロジェクトを5日目の終了時にアーンドバリュー分析したところ,表のとおりであった。現在のコスト効率が今後も続く場合,完成時総コスト見積り(EAC)は何万円か。
管理項目 金額(万円)
完成時総予算(BAC) 100
プランドバリュー(PV) 50
アーンドバリュー(EV) 40
実コスト(AC) 60
ア 110 イ 120 ウ 135 エ 150
【解答】
正解:エ
EAC=BAC(AC/EV)=100×(60/40)=150 →エが○
参照:EVM
[ki092-19][sd07-16][su07-10][sd05-17][su05-11]
ソフトウェアの開発規模と開発工数の関係を表すグラフはどれか。
【解答】
正解:エ
開発工数は開発規模の指数乗に比例する→ブルックスの法則
各要素間の組合せ数が急激に増大。関係が複雑になる→エが○
参照:ブルックスの法則
[ki092-20]
システムの移行方式のうち,パイロット移行方式について説明したものはどれか。
- ア 機能的に閉じたサブシステム単位に,短期間で順次移行していくので,運用部門の負荷が少なく,問題が発生しても当該サブシステム内に抑えることができる。
- イ 限定した部門で新システムを導入・観察した後にほかの全部門を移行するので,移行に関する問題が発生しても影響範囲を局所化できる。
- ウ 新・旧両システム分のリソースを用意し,並行稼動させるので,新システムで問題が発生しても業務への影響を最小にできる。
- エ ほかの移行方式に比べると移行期間は短くできるが,事前に全部門との間で詳細な計画を立てるとともに,新システムに高い信頼性が要求される。
【解答】
正解:イ
アは×。順次移行方式
イは○。パイロット移行方式
ウは×。並行運用移行方式
エは×。一斉移行方式
参照:システム移行方式
[ki092-21]
ITILにおいて,問題管理でエラーの根本原因を識別した後にRFCを出す対象となるプロセスはどれか。
ア インシデント管理 イ 可用性管理 ウ 構成管理 エ 変更管理
【解答】
正解:エ
アは×。サービス運用>インシデント管理:イベント管理から受けたインシデント案件に関して臨床的な解決を行う
イは×。サービス設計>可用性管理:復旧を迅速に行なうために,機器の二重化やデータのバックアップなどの対応をする
ウは×。サービス移行>構成管理:サービス対象の物件や要求などを整理して管理する
エは○。サービス運用>変更管理:問題管理からの変更要求を評価して認可/却下の決定,優先度の決定をする
参照:ITIL
[ki092-22]
システム監査人が行った監査業務の実施記録であり,監査意見表明の根拠となるべき監査証拠,その他関連資料などをまとめたものはどれか。
ア 監査チェックリスト イ 監査調書 ウ 監査手続書 エ 監査報告書
【解答】
正解:イ
アは×。監査チェックリスト:監査を効果的に行うために監査項目や監査手段をリストにした文書
イは○。監査調書:問題文の通り
ウは×。監査手続書:監査開始にあたり,監査対象の範囲,監査期間,監査方法などを記述した文書
エは×。監査報告書:監査の結果を監査依頼人(経営者)に提出する文書
参照:監査関連文書・資料
[ki092-23]
エンタープライズアーキテクチャを構成する四つの体系のうち,ビジネスアーキテクチャを策定する場合の成果物はどれか。
ア 業務流れ図 イ 実体関連ダイアグラム ウ 情報システム関連図 エ ソフトウェア構成図
【解答】
[ki092-24]
「システム管理基準」によれば,組織全体の情報システムのあるべき姿を明確にする計画はどれか。
ア 開発計画 イ 事業継続計画 ウ 全体最適化計画 エ 年間運用計画
【解答】
正解:ウ
アは×。企画業務>開発計画
イは×。情報戦略>事業継続計画
ウは○。情報戦略>全体最適化計画>「組織体全体の情報システムのあるべき姿を明確にすること」
エは×。運用業務>運用管理>年間運用計画
参照:システム管理基準 情報戦略
[ki092-25]
RFIを説明したものはどれか。
- ア サービス提供者と顧客の間で,提供するサービスの内容,品質などに関する保証範囲やペナルティについてあらかじめ契約としてまとめた文書。
- イ システム調達に際して,調達側から技術的要件やサービスレベル要件を提示し,ベンダに対して,指定した期限内で効果的な実現策の提案を依頼する文書
- ウ ユーザ要件を実現するために,現在の状況において利用可能な技術・製品,ベンダにおける導入実績など実現手段に関する情報提供をベンダに依頼する文書
- エ 要求定義との整合性を図り,ユーザと開発要員及び運用要員の共有物とするために,業務処理の概要,入出力情報の一覧,データフローなどをまとめた文書
【解答】
[ki092-26]
デルファイ法を説明したものはどれか。
- ア 会議の参加者に自由にアイデアを出させ,出されたアイデアに批判や評価を加えないようにする。
- イ 将来にわたる意思決定の各段階を樹木構造で示した図に基づいて,最適な意思決定の経路を求める。
- ウ 専門家にアンケートを何度か繰り返し,その結果をフィードバックして意見を収束させる。
- エ 予測項目間の影響度を定量化してマトリックスを示し,予測項目間の波及効果をシミュレーションして定量的に示す。
【解答】
[ki092-27]
ラディカルイノベーションの説明として,適切なものはどれか。
ア 革新的な新製品を開発するといった,製品そのものに関する技術革新である。
イ 既存製品の細かな部品改良を積み重ねる技術革新である。
ウ 経営構造の全面的な変革を必要とする技術革新である。
エ 研究開発過程,製造工程,及び物流過程の技術革新である。
【解答】
正解:ウ
アは×。プロダクトイノベーション
イは×。インクリメンタルイノベーション
ウは○。ラディカルイノベーション
エは×。プロセスイノベーション
参照:イノベーション
[ki092-28][ad062-74]
セル生産方式の利点が生かせる対象はどれか。
ア 生産性を上げるために,大量生産が必要なもの
イ 製品の仕様が長期間変わらないもの
ウ 多種類かつフレキシブルな生産が求められるもの
エ 標準化,単純化,専門化による分業が必要なもの
【解答】
正解:ウ
セル生産方式は,作業員を中心に部品や作業台が囲んだ生産形態⇔ベルトコンベア方式
作業員が担当プロセスのすべてをコントロールできる→多品種少量生産に適する→ウが○
ア・イ・エは⇔ベルトコンベア方式の利点
[ki092-29][ad062-66]
表の条件で喫茶店を開業したい。月10万円の利益を出すためには,1客席当たり1日何人の客が必要か。
客1人当たりの売上高 500円
客1人当たりの変動費 100円
固定費 300,000円/月
1か月の営業日数 20日
客席数 10席
ア 3.75 イ 4 ウ 4.2 エ 5
【解答】
正解:エ
利益=(売上単価-変動費単価)×客数-固定費 から
客数=(利益+固定費)/(売上単価-変動費単価)
=(100,000+300,000)/(500-100)
=1,000人/月
1客席当たり客数=客数/(営業日数×客席数)
=1,000/(20×10)
=5人/席 →エが○
参照:損益分岐点
[ki092-30]
利用権限をもたない第三者が,他人のIDやパスワードを使ってネットワークに接続されたコンピュータを利用可能にする行為及びその助長行為を処罰の対象にしている法律はどれか。
ア 刑法 イ 通信傍受法 ウ 電気通信事業法 エ 不正アクセス禁止法
【解答】
正解:エ
アは×。刑法:ウイルス作成やデータの改ざんなどの罪
イは×。通信傍受法:犯罪の組織化などに対応するための捜査手段としての通信傍受などを定めた法律
ウは×。電気通信事業法:電気通信サービスを提供する事業者に関する法律
エは○。不正アクセス禁止法:問題文の通り