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fe122 基本情報処理技術者試験 平成24年度秋期


テクノロジ系

問1

8ビットの2進数 11010000 を右に2ビット算術シフトしたものを,00010100 から減じた値はどれか。ここで,負の数は2の補数表現によるものとする。
 ア 00001000  イ 00011111  ウ 00100000  エ 11100000

【解答】

正解:ウ

元の数      11010000
右2ビットシフト 00110100
被減数      00010100
減数     -)00110100
        ─────
減算結果     11100000 負数
0/1反転    00011111
+1       00100000 答(ウ)
参照:「データの内部表現(数値・上級)」

問2

与えられた正の整数 x0,x1(x0>x1)の最大公約数を,次の手順で求める。x0=175,x1=77の場合,手順(2)は何回実行するか。ここで,「A→B」は,AをBに代入することを表す。
[手順]
 (1)2→i
 (2)xi-2 を xi-1 で割った剰余→xi
 (3)xi=0ならば xi-1 を最大公約数として終了する。
 (4)i+1→iとして(2)に戻る。
 ア 3  イ 4  ウ 6  エ 7

【解答】

正解:イ

(1)2→i
(2)x0(=175) を x1(=77) で割った剰余(=21)→x2(=21)
(3)x2(=21)≠0なので(4)へ
(4)i+1→i(=3)として(2)に戻る。
(2)x1(=77) を x2(=21) で割った剰余→x3(=14)
(3)x3(=14)≠0なので(4)へ
(4)i+1→i(=4)として(2)に戻る。
(2)x2(=21) を x3(=14) で割った剰余→x4(=7)
(3)x4(=7)≠0なので(4)へ
(4)i+1→i(=5)として(2)に戻る。
(2)x3(=14) を x4(=7) で割った剰余→x5(=0)
(3)x5(=0)=0なので x4(=7) を最大公約数として終了する。
すなわち,手順(2)の実行回数は4回→イが○

問3[fe072-11]

探索方法とその実行時間のオーダの適切な組合せはどれか。ここで,探索するデータの数をnとし,ハッシュ値が衝突する(同じ値になる)確率は無視できるほど小さいものとする。また,実行時間のオーダがn2であるとは,n個のデータを処理する時間がcn2(cは定数)で抑えられることをいう。
   2分探索 線形探索 ハッシュ探索
 ア log2n   n     1
 イ nlog2n  n    log2
 ウ nlog2n  n2     1
 エ  n2    1     n

【解答】

正解:ア

平均検索回数:2分探索=log2n,線形探索=n/2,ハッシュ=1
参照:「サーチ(探索)」

問4

英字の大文字(A~Z)と数字(0~9)を同一のビット数で一意にコード化するには,少なくとも何ビットが必要か。
 ア 5  イ 6  ウ 7  エ 8

【解答】

正解:イ

文字種の個数は26+10=36個
ビット数をnとすれば,表現できる個数は2n
36≦2n → n≧6 (イ)

問5

四つのデータA,B,C,Dがこの順に入っているキューと空のスタックがある。手続き pop_enq, deq_push を使ってキューの中のデータをD,C,B,Aの順に並び替えるとき,deq_push の実行回数は最小で何回か。ここで,pop_enq はスタックから取り出ししたデータをキューに入れる操作であり,deq_push はキューから取り出したデータをスタックに入れる操作である。
 ア 2  イ 3  ウ 4  エ 5

【解答】

正解:イ

     キュー    スタック
取出し位置   ↓   ↓
     DCBA
deq_push  DCB   A
deq_push   DC   BA
deq_push    D   CBA
pop_enq    CD   BA
pop_enq   BCD   A
pop_enq  ABCD
参照:「スタック」

問6

昇順に整列済みの配列要素 A(1), A(2), …, A(n) から,A(m)=k となる配列要素 A(m) の添字 m を2分探索法によって見つける処理を図に示す。終了時点で m=0 である場合は,A(m)=k となる要素は存在しない。図中の a に入る式はどれか。ここで「/」は,小数点以下を切り捨てる除算を表す。

ア (x+y)→m  イ (x+y)/2→m  ウ (x-y)/2→m  エ (y-x)/2→m

【解答】

正解:イ

2分探索法の流れ図である。aでは中点を計算しているのだからイになる。
参照:「サーチ(検索)」

問7

n!の値を,次の関数 F(n) によって計算する。乗算の回数を表す式はどれか。
        ┌ 1         (n=0)
    F(n)= ┤
        └ n×F(n-1)    (n>0)

 ア n-1  イ n  ウ n2  エ n!

【解答】

正解:イ

n=3とする,
F(3)=3×F(2)
F(2)=2×F(1)
F(1)=2×F(0)=2
すなわち乗算は3回になる。
選択肢のうち,n=3のとき3になるのはイである。
参照:「再帰アルゴリズム」

問8[fe071-36]

XMLの特徴として,最も適切なものはどれか。

【解答】

正解:イ

アは×。スタイルシート
イは○。
ウは×。CSSはHTMLとXMLの両方で使えるが,XMLではXSLがある
エは×。XMLもSGMLを基にしている

問9

割込み発生時のプロセッサの処理手順はどれか。
  1 プログラムレジスタ(プログラムカウンタ)などの退避
  2 ユーザモードから特権モードへの移行
  3 割込み処理ルーチンの開始番地の決定
  4 割込み処理ルーチンの実行
 ア 1→3→4→2  イ 1→4→2→3  ウ 2→1→3→4  エ 2→3→4→1

【解答】

正解:ウ

実行中のタスクを中断して他のタスクに実行権を渡すことを割込みという。
 割込み発生の確認=特権モードへの切り替え=2
→実行中タスク再開のための現状態保持=1
→どのような割込み処理をするかの決定=3
→割込み処理の実行=4
参照:「タスク管理」

問10[fe071-20]

主記憶のアクセス時間が60ナノ秒,キャッシュメモリのアクセス時間が10ナノ秒であるシステムがある。キャッシュメモリを介して主記憶にアクセスする場合の実効アクセス時間が15ナノ秒であるとき,キャッシュメモリのヒット率はいくらか。
 ア 0.1  イ 0.17  ウ 0.83  エ 0.9

【解答】

正解:エ

ヒット率をpとすれば,
60(1-p)+10p=15
p=0.9 →エ
参照:「記憶階層とキャッシュメモリ」

問11[fe072-24]

並列にアクセス可能な複数台の磁気ディスクに,各ファイルのデータを一定サイズのブロックに分割して分散配置し,ファイルアクセスの高速化を図る手法はどれか。
 ア ディスクアットワンス   イ ディスクキャッシュ
 ウ ディスクストライピング  エ ディスクミラーリング

【解答】

正解:ウ

  • ディスクアットワンス:音楽データのCD-Rなどへの書き込み方式。「セッション」という単位でデータを書き込み,一度書き込みを行なった後に追記ができる方式
  • ディスクキャッシュ:ディスクとメモリの間におかれたキャッシュメモリ。ディスクに固体記憶を内蔵し,そこに入っているときは,ディスクアクセスをせずに読み込める
  • ディスクストライピング:複数のディスクに手分けして並列にアクセスすることにより,速度をあげる。RAID0
  • ディスクミラーリング:同一データを複数のディスクに書き込み信頼性を向上させる。RAID1

参照:「RAID」

問12

96dpiのディスプレイに12ポイントの文字をビットマップで表示したい。正方フォントの縦は何ドットになるか。ここで,1ポイントは1/72インチとする。
 ア 8  イ 9  ウ 12  エ 16

【解答】

正解:エ

12[ポイント/文字]×1/72[インチ/ポイント]=1/6[インチ/文字]
96[dpi]=96[ドット/インチ]
96[ドット/インチ]×1/6[インチ/文字]=16[ドット/文字]

問13

3層クライアントサーバシステム構成で実現したWebシステムの特徴として,適切なものはどれか。

【解答】

正解:ウ

アは×。2層のクライアントサーバシステム(サーバサイドシステム)
イは×。2層のクライアントサーバシステム(クライアントサイドシステム)
ウは○。MVC構成→「HTMLクライアント」
エは×。専用リアルタイムシステム,あるいは,WebSocket(注)
(注)WebSocketとは,サーバとクライアントが一度コネクションを行った後は,必要な通信を全てそのコネクション上で専用のプロトコルを用いて行う方式。
参照:「LAN環境でのシステム形態」

問14

デュアルシステムの説明として,最も適切なものはどれか。

【解答】

正解:ア

アは○。
イは×。デュープレックス
ウは×。ホットスタンバイ
エは×。多重化
参照:「システム構成」

問15

図のような,稼働率Pのシステムで構成された多重化システム全体の稼働率を表す式はどれか。ここで,並列の部分は,どちらか一方が稼働していればよいものとする。
            ┌───┐ ┌───┐
           ┌┤ P ├─┤ P ├┐
     ┌───┐ │└───┘ └───┘│
    ─┤ P ├─┤           ├─
     └───┘ │┌───┐ ┌───┐│
           └┤ P ├─┤ P ├┘
            └───┘ └───┘
 ア 1-(1-P)(1-P2)2  イ P{1-(1-P)4}
 ウ P{1-(1-P2)}2    エ P{1-(1-P2)2}

【解答】

正解:エ

右上部分:直列→P2
右全体:並列→1-(1-P2)2
全体:直列→P{1-(1-P2)2} ・・・エが○
参照:「システムの信頼性」

問16[ad061-13]

コンピュータシステムの信頼性に関する記述のうち,適切なものはどれか。
 ア システムの遠隔保守は,MTTRを長くし,稼働率を向上させる。
 イ システムの稼働率は,MTTRとMTBFを長くすることで向上する。
 ウ システムの構成が複雑なほど,MTBFは長くなる。
 エ システムの予防保守は,MTBFを長くするために行う。

【解答】

正解:エ

ア:× 遠隔保守:現場到着までの時間が短縮→MTTRを短くする効果
イ:× 稼働率=MTBF/(MTBF+MTTR) 分子・分母の両方が大になる
ウ:× 構成が複雑:どこかが故障しやすい→MTBFは短くなる
エ:○ 予防保守:故障を予防→故障までの間隔大→MTBFを長くする効果
参照:「RAS,MTBF,MTTR」

問17[fe081-28]

タスクスケジューリング方式の説明のうち,特定のタスクがCPU資源の割当てを待ち続ける可能性が最も高いものはどれか。

【解答】

正解:ウ

アは×。優先順位方式。優先順位が低いタスクは待たされるが,待ち時間が長くなると順位があげるので,いつかは実行される。
イは×。ラウンドロビン方式。次第に行列の前方に移動するので,比較的待ち時間は短い。
ウは○。最小時間優先方式。長時間かかるタスクが実行できないことが起こる。
エは×。到着順方式。タスクの特徴に左右されないので,極端に遅くなることはない。
参照:「タスク管理」

問18

OSが記憶領域の割当てと解放を繰り返すことによって,細切れの未使用領域が多数できてしまう場合がある。この現象を何というか。
 ア コンパクション  イ スワッピング  ウ フラグメンテーション  エ ページング

【解答】

正解:ウ

アは×。主記憶装置上のプログラムを再配置して集め,細切れの未使用領域を連続した領域にすること。 フラグメンテーション対策
イ・エは×。仮想記憶方式での仮想記憶と実記憶の入れ替え
ウは○。参照:「磁気ディスクの断片化とデフラグ」

問19[fe081-27]

ページング方式の仮想記憶において,ページ置換えアルゴリズムにLRU方式を採用する。主記憶に割り当てられるページ枠が4のとき,ページ1,2,3,4,5,2,1,3,2,6の順にアクセスすると,ページ6をアクセスする時点で置き換えられるページはどれか。ここで,初期状態では主記憶にどのページも存在しないものとする。
 ア 1  イ 2  ウ 4  エ 5

【解答】

正解:エ

LRU( Least Recently Used )方式:最長不使用ページをページアウト
ページ 1 2 3 4 5 2 1 3 2 6
枠1  1       5         6(5がページアウト)
枠2    2       2     2
枠3      3       1
枠4        4       3

参照:「仮想記憶方式」

問20

プログラムを構成するモジュールの結合を,プログラムの実行時に行う方式はどれか。
 ア インタプリタ  イ オーバーレイ  ウ 静的リンキング  エ 動的リンキング

【解答】

正解:エ

アは×。実行時にソースコードを1命令を解釈しながら実行する
イは×。プログラムを分割して主記憶にロードする方法
ウは×。
エは○。参照:「言語プロセッサによる翻訳」

問21

ソフトウェアの統合開発環境として提供されているOSSはどれか。
 ア Eclipse  イ GCC  ウ Linux  エ Tomcat

【解答】

正解:ア

アは○。IBMが開発したオープンソースの統合開発環境
イは×。GNUが開発したオープンソースのC言語コンパイラ
ウは×。UNIXに似たオープンソースのOS
エは×。オープンソースのJava ServletやJavaServer Pages (JSP) の実行環境

問22

NAND素子を用いた次の組み合わせ回路の出力Zを表す式はどれか。ここで,論理式中の「・」は論理積,「+」は論理和,「」はXの否定を表す。

ア X・Y  イ X+Y  ウ X・Y  エ X+Y

【解答】

正解:イ

X Y A B Z
0 0 1 1 0
0 1 1 0 1
1 0 0 1 1
1 1 0 0 1
        ↓
       X+Y (イ)
参照:「論理演算の発展と回路」

問23

二つの安定状態をもつ順序回路はどれか。
 ア NANDゲート  イ 加算器  ウ コンデンサ  エ フリップフロップ

【解答】

正解:エ

順序回路:過去の内部状態と取得時の入力信号とで出力が決まる回路
  例:フリップフロップ,シフトレジスタ,カウンタ
アは×。状態は1つ。順序回路ではない。
イは×。状態は2つ。順序回路ではない。
ウは×。安定していない(時間とともに電荷がなくなる)
エは○。状態は2つ。順序回路
参照:「論理演算の発展と回路」

問24

Webページのスタイルを定義する仕組みはどれか。
 ア CMS  イ CSS  ウ PNG  エ SVG

【解答】

正解:イ

アは×。CMS(Contents Management System)Webページ作成・管理ツール
  多数のページをもつWebサイトでデザインの統一,コンテンツの管理に利用
イは○。CSS(Cascading Style Sheets) →参照:「HTMLとCSS」
ウは×。送信先にパケットを送ることができるかどうかを確認する手段 →参照:「ネットワーク層とIP」
エは×。Scalable Vector Graphics: XMLで記述できるベクター系画像 →参照:「マルチメディアと拡張子」

問25[fe111-27][fe091-29][sd02-16]

ある企業では,顧客マスタファイル,商品マスタファイル,担当者マスタファイルおよび当月受注ファイルを元にして,月次で受注実績を把握している。各ファイルの項目が表のとおりであるとき,これら四つのファイルを使用して当月分と直前の3か月分の出力が可能な受注実績はどれか。

ファイル項  目備 考
顧客マスタ 顧客コード,名称,担当者コード,前月受
注額,2か月前受注額,3か月前受注額
各顧客の担当者は1人
商品マスタ 商品コード,名称,前月受注額,2か月前
受注額,3か月前受注額
 ────
担当者マスタ 担当者コード,氏名  ────
当月受注 顧客コード,商品コード,前月受注額 当月の合計受注額

 ア 顧客別の商品別受注実績   イ 商品別の顧客別受注実績
 ウ 商品別の担当者別受注実績  エ 担当者別の顧客別受注実績

【解答】

正解:エ

  • ア・イは×。顧客マスタには商品コードがなく,商品マスタには顧客コードがない。当月受注には3か月前のデータがない。
  • ウは×。商品マスタに担当者コードがないので,当月受注ファイルを担当者マスタに結合できない。
  • エは○。前3か月分は顧客マスタに担当者コードがあり担当者マスタと結合できる。当月は当月受注ファイルと顧客マスタを顧客コードで結合でき,上と同じ手順で担当者マスタと結合できる。

問26

E-R図の説明のうち,適切なものはどれか。

【解答】

正解:ア

アは○。多対多は望ましくはないがあり得る
イは×。方向性はない
ウは×。逆・属性はエンティティタイプに記述
エは×。リレーションシップはエンティティを結ぶ線で表示する
参照:「ERモデル」

問27

関係データベースの表の列に利用者がインデックスを設定する目的はどれか。

【解答】

正解:イ

アは×。結合操作 →参照:「RDBとSQL」
イは○。参照:「データベースの機能の概要」
ウは×。インデクスとは無関係。容量節約にはならない
エは×。正規化 →参照:「データの正規化」

問28

新たにデータ項目の命名規約を設ける場合,次の命名規約だけでは回避できない問題はどれか。

 ア データ項目「受信年月日」のデータ型として,日付型と文字列型が混在する。
 イ データ項目「受注金額」の取り得る値の範囲がテーブルにより異なる。
 ウ データ項目「賞与金額」と同じ意味で「ボーナス金額」というデータ項目がある。
 エ データ項目「取引先」が,「取引先コード」か「取引先名」か,判別できない。

【解答】

正解:イ

アは×。(1)区分語によりデータ型が定まる
イは○。区分語が「金額」でデータ型は決めても,金額のとりうる範囲はまちまちである
ウは×。(2)辞書で異音同義語が防げる
エは×。(1)必ず区分語をつける

問29[fe111-31][fe072-61]

「商品」表のデータが次の状態のとき,〔ビュー定義〕で示すビュー「収益商品」の行数が減少する更新処理はどれか。
   商品
    商品コード  品名  型式   売値   仕入値
     S001    T  T2003  150,000  100,000
     S003    S  S2003  200,000  170,000
     S005    R  R2003  140,000   80,000
〔ビュー定義〕
  CREATE VIEW 収益商品
    AS SELECT * FROM 商品
     WHERE 売値 - 仕入値 >= 40000

 ア 商品コードが S001 の売値を 130,000 に更新する。
 イ 商品コードが S003 の仕入値を 150,000 に更新する。
 ウ 商品コードが S005 の売値を 130,000 に更新する。
 エ 商品コードが S005 の仕入値を 90,000 に更新する。

【解答】

正解:ア

現状では,売値-仕入値≧40000 の商品なので,S001とS005の2行になっている。
アは○。S001:130,000-100,000=30,000<40000 →選択されない→1行
イは×。S003:200,000-150,000=50,000≧40000 →この行も選択→3行
ウは×。S005:130,000- 80,000=50,000≧40000 →選択(不変)→2行
エは×。S005:140,000- 90,000=50,000≧40000 →選択(不変)→2行

問30

DBMSが,データベースの更新に対して保証すべき原子性(atomicity)の単位はどれか。
 ア DBMSの起動から停止まで
 イ チェックポイントから次のチェックポイントまで
 ウ データベースのバックアップ取得から媒体障害の発生時点まで
 エ トランザクションの開始からコミットまたはロールバックまで

【解答】

正解:エ

原子性とは,トランザクションの処理がすべて実行されるか,全く実行されないかのいずれかで終了すること。
トランザクションが到着してから,その処理が完了するまでの期間が単位になる。
コミット:正常に処理できる状態
ロールバック:更新中に障害が発生したときの対応ができた状態

問31[fe102-33]

関係データベースの「注文」表の「顧客番号」は,「顧客」表の主キー「顧客番号」を参照する外部キーである。このとき,参照の整合性を損なうデータ操作はどれか。ここで,ア~エの記述におけるデータの並びは,それぞれの表の列の並びと同順とする
   注文             顧客
    伝票番号 顧客番号      顧客番号  顧客名
     0001   C005        C005   福島
     0002   K001        D010   千葉
     0003   C005        K001   長野
     0004   D010        L035   宮崎
 ア 「顧客」表の行「L035 宮崎」を削除する。
 イ 「注文」表に行「0005 D010」を追加する。
 ウ 「注文」表に行「0006 F020」を追加する。
 エ 「注文」表の行「0002 K001」を削除する。

【解答】

正解:ウ

ウ:「注文」表の行[0006 F020]追加では,「顧客」表にF020が存在しない。
 「注文」表に追加はできるが,それを「顧客」表から参照することはできない。整合性を欠く。
 これ以前に,「顧客」表にF020のデータを追加しておく必要がある。
ア:顧客「宮崎」は注文にないので影響しない。
イ・エ:通常の注文の追加,取消処理である。

問32

通信速度 64,000ビット/秒の専用線で接続された端末間で,平均 1,000バイトのファイルを,2秒ごとに転送するときの回線利用率は何%か。ここで,ファイル転送に伴い,転送量の20%の制御情報が付加されるものとする。
 ア 0.9  イ 6.3  ウ 7.5  エ 30.0

【解答】

正解:ウ

2秒間の最大転送容量=64,000[ビット/秒]×2[秒]/8[ビット/バイト]=16,000[バイト]
2秒間の転送量=1,000[バイト]×(1+0.2)=1,200[バイト]
回線利用率=1,200[バイト]/16,000[バイト]=0.075→7.6% (ウ)

問33

ネットワーク機器につけられているMACアドレスの構成として,適切な組合せはどれか。
    先頭24ビット   後続24ビット
 ア エリアID      IPアドレス
 イ エリアID      固有製造番号
 ウ OUI(ベンダID) IPアドレス
 エ OUI(ベンダID) 固有製造番号

【解答】

正解:エ

参照:「MACアドレス」

問34

OSI基本参照モデルにおいて,エンドシステム間のデータ伝送の中継と経路制御の機能をもつ層はどれか。
 ア セション層  イ データリンク層  ウ トランスポート層  エ ネットワーク層

【解答】

正解:エ

経路制御=ルーティング=ルータ=ネットワーク層
参照:「OSI参照モデルの7階層」

問35[fe072-58][ad032-05]

ネットワーク機器の一つであるスイッチングハブ(レイヤ2スイッチ)の機能として,適切なものはどれか。
 ア LANポートに接続された端末に対して,IPアドレスの動的な割当てを行う。
 イ 受信したパケットを,宛先MACアドレスが存在するLANポートだけに転送する
 ウ 受信したパケットを,全てのLANポートに転送(ブロードキャスト)する。
 エ 受信したパケットを,ネットワーク層で分割(フラグメンテーション)する。

【解答】

正解:イ

ア・ウはDHCP:IPアドレス設定の自動化・一元管理 →参照:「ネットワーク層とIP」
イは○。レイヤ2スイッチ→データリンク層→ブリッジに類似 →参照:「LANの基礎」
エはパケット分割 →参照:「インターネットの基礎」

問36

2台のPCにIPv4アドレスを割り振りたい。サブネットマスクが 255.255.255.240 のとき,両PCのIPv4アドレスが同一ネットワークに所属する組合せはどれか。
 ア 192.168.1.14 と 192.168.1.17  イ 192.168.1.17 と 192.168.1.29
 ウ 192.168.1.29 と 192.168.1.33  エ 192.168.1.33 と 192.168.1.49

【解答】

正解:イ

サブネットマスクが 240= 1111 0000 だからホスト部は4ビット
同一ネットワークに所属するには,IPアドレスの末尾5ビット目より前が同じ値になることが必要
ア        イ        ウ        エ
14 0000 1110   17 0001 0001   29 0001 1101   33 0010 0001
17 0001 0001   29 0001 1101   33 0010 0001   49 0011 0001
   ×        ○        ×        ×

なお,0001 0000 はネットワークアドレス,0001 1111はブロードキャストアドレスなのでPCに割り振ることはできないが,イの場合はそれではないので○になる。
参照:「IPアドレス」

問37

DNSキャッシュポイズニングに分類される攻撃内容はどれか。

【解答】

正解:イ

アは×。システムを最新状態にしておく必要がある
イは○。DNSサーバを対象にしたファーミングをDNSキャッシュポイズニングという
→参照:「Webでの騙しの手口」
ウは×。DoS攻撃 →参照:「情報セキュリティ対策の社会的責任」
エは×。対策として,ゾーンデータ中の不要なレコードの削除,セカンダリネームサーバー以外への転送制限などを行う

問38[fe092-42][ad081-48][ad041-52]

公開鍵暗号方式を用いて,図のようにAさんからBさんへ,他人に秘密にしておきたい文章を送るとき,暗号化に用いる鍵Kとして,適切なものはどれか。

  「来月転居する予定です。」       「来月転居する予定です。」
       ↓                   ↑
Aさん 鍵Kによって暗号化      Bさん Bさんの秘密鍵によって復号
       ↓                   ↑
   「nd359fxj47ac....」 →ネットワーク→ 「nd359fxj47ac....」

ア Aさんの公開鍵  イ Aさんの秘密鍵 ウ Bさんの公開鍵 エ 共通の秘密鍵

【解答】

正解:ウ

受信者公開鍵で暗号化,受信者秘密鍵で復号
参照:「公開鍵暗号方式」

問39[fe102-40]

バイオメトリクス認証には身体的特徴を抽出して認証する方式と行動的特徴を抽出して認証する方式がある。行動的特徴を用いているものはどれか。
 ア 血管の分岐点の分岐角度や分岐点間の長さから特徴を抽出して認証する。
 イ 署名するときの速度や筆圧から特徴を抽出して認証する。
 ウ 瞳孔から外側に向かって発生するカオス上のしわの特徴を抽出して認証する。
 エ 隆線によって形作られる紋様からマニューシャと呼ばれる特徴点を抽出して認証する。

【解答】

正解:イ

アは×。静脈認証。身体的特徴
イは○。署名(サイン)認証。行動的特徴
ウは×。虹彩認証。身体的特徴
エは×。指紋認証。身体的特徴

問40

SQLインジェクションの説明はどれか。

【解答】

正解:ア

アは○。データベースへの問合せや操作命令=SQL
イは×。クロスサイトスクリプティング
ウは×。ボットの一種?
エは×。スパイウェア
参照:「Webでの騙しの手口」

問41

Webサーバのコンテンツの改ざんを検知する方法のうち,最も有効なものはどれか。

【解答】

正解:イ

アは△。更新日の後で改ざんされたときには検知できるが,更新日を偽装する手口もある。
イは○。改ざんされればハッシュ値が変わる。
ウは×。バッファオーバフロー攻撃による改ざんは少ないし,バッファオーバフロー攻撃とメモリ使用率は直接の関係がない。
エは△。FTPによる改ざんを防ぐことはできるが,HTTP等でプログラムを起動して改ざんすることもできる。
「最も」有効なものはイである。

問42

ファイルの属性情報として,ファイルに対する読取,書込み,実行の権限を独立に設定できるOSがある。この3種類の権限は,それぞれ1ビットを使って許可,不許可を設定する。この3ビットを8進数表現0~7の数字で設定するとき,次の試行結果から考えて,適切なものはどれか。
[試行結果]
  ① 0を設定したら,読取り,書込み,実行ができなくなくなってしまった。
  ② 3を設定したら,読取りと書込みはできたが,実行ができなかった。
  ③ 7を設定したら,読取り,書込み,実行ができるようになった。
 ア 2を設定すると,読取りと実行ができる。
 イ 4を設定すると,実行だけができる。
 ウ 5を設定すると,書込みだけができる。
 エ 6を設定すると,読取りと書込みができる。

【解答】

正解:イ

3ビットをA,B,Cとする。試行結果を表にすると次のようになる。
     A B C  実行 書込 読取
 0:  0 0 0  ×  ×  ×
 3:  0 1 1  ×  ○  ○
 7:  1 1 1  ○  ○  ○
これより,次の対応をしていることがわかる。
 Aビット=実行許可
 Bビット=書込または読取の一方を許可
 Cビット=書込または読取の一方を許可
     A B C
ア=2: 0 1 0 書込・読取いずれか一方が可能 →×
イ=4: 1 0 0 実行可能,書込・読取不可 →○
ウ=5: 1 0 1 実行可能,書込・読取いずれか一方が可能 →×
エ=6: 1 1 0 作成可能,書込・読取いずれか一方が可能 →×

問43

ウイルスの調査手法に関する記述のうち,適切なものはどれか。

【解答】

正解:ア

アは○。逆アセンブルとは,機械語のプログラムを変換してソースプログラムを得ること
    これによりロジックがわかる
イは×。パターンの個所も暗号化されているのでパターンマッチングは使えない。
ウは×。単に改ざんされていることがわかるだけで,ウイルス感染の有無は検知できない。
エは×。似たような動作をする既知のウイルスを想定することができるだけである。

問44

コンピュータやネットワークのセキュリティ上の脆弱性を発見するために,システムを実際に攻撃して侵入を試みる手法はどれか。
 ア ウォークスルー      イ ソフトウェアインスペクション
 ウ ペネトレーションテスト  エ リグレッションテスト

【解答】

正解:ウ

アは×。ソフトウェアのチェックをするために,作成者が主体となって開催するレビュー
イは×。同上。モデレータ(Moderator,推進役または調整役)が主体になる。
ウは○。penetration test。疑似攻撃
エは×。プログラムを改訂したとき,派生エラーの有無をテストすること

問45

安全性や信頼性を確保するための設計のうち,フールプルーフに該当するするものはどれか。

【解答】

正解:エ

アは×。フェールセーフ
イは×。フェールソフト
ウは×。フォールトトレラント
エは○。
参照:「フェイルセーフなど」

問46

UMLのダイアグラムのうち,インスタンス間の関係を表現するものはどれか。
 ア アクティビティ図 イ オブジェクト図 ウ コンポーネント図 エ ユースケース図

【解答】

正解:イ

アは×。システム化の対象となる業務フローの現状やあるべき姿などを示す図
イは○。
ウは×。プログラムやリソースファイルの構成を示す図
エは×。システムがもつべき機能と利用者の関係を示す図
参照:「UMLの概要」

問47[fe071-42]

オブジェクト指向におけるカプセル化を説明したものはどれか。

【解答】

正解:エ

アは×。クラス
イは×。継承(インヘリタンス)
ウは×。汎化
エは○。
参照:「オブジェクト指向」

問48

ブラックボックステストに関する記述として,適切なものはどれか。
 ア テストデータの作成基準として,命令や分岐の網羅率を使用する。
 イ 被テストプログラムに冗長なコードがあっても検出できない。
 ウ プログラムの内部構造に着目し,必要な部分が実行されたかどうかを検証する。
 エ 分岐命令やモジュールの数が増えると,テストデータが急増する。

【解答】

正解:イ

ア・エは×。「命令や分岐」→プログラム内部→ホワイトボックステスト
イは○。ブラックボックステスト→プログラム内部を見ない
ウは×。「プログラムの内部構造」→ホワイトボックステスト
参照:「テストの種類・方法」

問49

運用テストにおける検査内容として,適切なものはどれか。
 ア 個々のソフトウェアユニットについて,仕様を満足していることを確認する。
 イ ソフトウェア品目の中で使用しているアルゴリズムの妥当性を確認する。
 ウ ソフトウェアユニット間のインタフェースが整合していることを確認する。
 エ 利用者に提供するという視点で,システムが要求を満足していることを確認する。

【解答】

正解:エ

アは×。単体テスト
イは×。ソフトウェア適格性確認テスト
ウは×。結合テスト
エは○。
参照:「テストの種類・方法」「共通フレーム2007」

問50

システムの外部設計を完了させるとき,承認を受けるものとして,適切なものはどれか。
 ア 画面レイアウト     イ システム開発計画
 ウ 物理データベース仕様  エ プログラム流れ図

【解答】

正解:ア

アは○。外部設計とは人間(利用者)からみたシステム仕様
イは×。要件定義の前あるいは後
ウは×。内部設計の対象
エは×。内部設計の中段,コーディングに入る前
参照:「システム開発のライフサイクル」

マネジメント系

問51

プロジェクトスコープマネジメントにおいて,WBS作成のプロセスで行うことはどれか。
 ア 作業の工数を算定してコストを見積もる。
 イ 作業を階層別に細分化する。
 ウ 作業を順序付けして,スケジュールとして組み立てる。
 エ 成果物を生成するアクティビティを定義する。

【解答】

正解:イ

WBS(Work Breakdown Structure)とは,プロジェクトの作業定義や工数見積もりを行うのに際して,作業を階層的に分解して整理すること
アは×。WBSを作成した後でのコストマネジメントの段階
イは○。
ウは×。WBSを作成した後でのタイムマネジメントの段階
エは×。アクティビティ定義はタイムマネジメントの対象
参照:「プロジェクトマネジメントとPMBOK」

問52

図のアローダイアグラムにおいて,プロジェクト全体の期間を短縮するために,作業A~Eの幾つかを1日ずつ短縮する。プロジェクト全体を2日短縮できる作業の組み合わせはどれか。

 ア A,C,E  イ A,D  ウ B,C,E  エ B,D

【解答】

正解:エ

クリティカルパスは赤線B→C→Dとなる。
このとき,短縮すべき作業は,B,C,Dのいずれかである。
Bを3→2にすると,B+C=6なので,Aもクリティカルパスになる。
それで,Cを短縮することはできない。
C+D=6,E+F=5なので,C+Dを短縮することができる。
Cが短縮できないので,Dを2→1に短縮する。
このとき,青線E+Fもクリティカルパスになる。
全てがクリティカルパスになるのでこれ以上短縮できない。
参照:「CPM」

問53

ある新規システムの開発規模を見積もったところ,500ファンションポイント(FP)であった。このシステムを構築するプロジェクトには,開発工数の他にシステムの導入や開発者教育の工数が10人月必要である。また,プロジェクト管理に,開発と導入・教育を合わせた工数の10%を要する。このプロジェクトとに要する全工数は何人月か。ここで,開発の生産性は1人月当たり10FPとする。
 ア 51   イ 60   ウ 65   エ 66

【解答】

正解:エ

FPだけの必要人月=500[FP]/10[FP/人月]=50[人月]
必要人月=(50[人月]+10[人月])×(1+0.1)=66[人月] ・・・エ

問54

データの追加・変更・削除が,少ないながらも一定の頻度で行われるデータベースがある。このデータベースのフルバックアップを磁気テープに取得する時間間隔を今までの2倍にした。このとき,データベースのバックアップ又は復旧に関する記述のうち,適切なものはどれか。
 ア ジャーナル情報によって復旧するときの処理時間が平均して2倍になる。
 イ フルバックアップ1回当たりの磁気テープ使用量が約2倍になる。
 ウ フルバックアップ1回当たりの磁気テープ使用量が約半分になる。
 エ フルバックアップ取得の平均実行時間が約2倍になる。

【解答】

正解:ア

アは○。期間が2倍になると,ジャーナル情報も2倍になると考えられる。
イは×。新規トランザクションは2倍になるが,全体のデータ量は2倍にはならない。
ウは×。一般には追加データが削除データより多いだろうから,全体のデータ量は多くなる。
エは×。イと同じ理由。

問55[ad091-39][fe091-55]

システムの移行方式の一つである一斉移行方式の特徴はどれか。
 ア 新旧システム間を接続するアプリケーションが必要となる。
 イ 新旧システムを並行させて運用し,ある時点で新システムに移行する。
 ウ 新システムへの移行時のトラブルの影響が大きい。
 エ 並行して稼働させるための運用コストが発生する。

【解答】

正解:ウ

アは×。逐次移行方式の特徴。既存部分と新規部分の間のインタフェースが必要になる。
イ・エは×。一斉移行方式では,新旧システムの並行運用期間がない(試運転期間を除いて)
ウは○。逐次移行ならば,トラブル発生は移行部分に関係する個所に限定されるが,一斉移行では,全部分にトラブルの可能性がある。

問56

ITILv3 における問題管理プロセスの目標はどれか。

【解答】

正解:ウ

アは×。サービス戦略
イは×。サービスレベル管理
ウは○。問題管理は病理学的,インシデント管理は臨床的
エは×。ヘルプデスク
参照:「ITIL」

問57

ソースコードのバージョン管理システムが導入された場合に,システム監査において,ソースコードの機密性のチェックポイントとして追加することが適切なものはどれか。
 ア バージョン管理システムに登録した変更結果を責任者が承認していること
 イ バージョン管理システムのアクセスコントロールの設定が適切であること
 ウ バージョン管理システムの導入コストが適正な水準にあること
 エ バージョン管理システムを開発部門が選定していること

【解答】

正解:イ

すべてシステム監査としては重要なことだが「機密性」に留意する
アは×。準拠性,信頼性。担当者が勝手に登録したのでは保証できない。
イは○。
ウは×。有効性。効率性
エは×。独立性。開発部門よりも管理部門(IT部門内でよい)のほうが適切

問58

リスクマネジメントに基づく監査対象の選定として,適切なものはどれか。
 ア 運用開始時期の順に,全てのシステムを対象とする。
 イ 監査実施体制を踏まえて,実施可能なシステムを対象とする。
 ウ 無作為に抽出したシステムを対象とする。
 エ 問題発生の可能性とその影響の大きなシステムを対象とする。

【解答】

正解:エ

リスクマネジメント→リスクの大きさによる重点管理
リスクの大きさ=発生確率×影響の程度

問59

経済産業省の「営業秘密管理指針」に基づく営業秘密データの管理状況について監査を行うとき,秘密管理性のチェックポイントはどれか。
 ア 当該データが経営効率の改善に役立っているかどうかを分析していること
 イ 当該データの記録媒体に秘密を意味する表示をしていること
 ウ 当該データの内容が刊行物に掲載されていないかを定期的に確認していること
 エ 当該データの内容が公序良俗に反していないかを確認していること

【解答】

正解:イ

営業秘密:秘密管理性,有効性,非公然性
イは○。これがないと秘密管理性に欠けるとして営業秘密と認められない。
イ以外は×。営業秘密に相当するかどうかを評価するには必要であるが,これらをしていることが営業秘密管理をしているとはいえない。
参照:「不正競争防止法」「営業秘密管理指針」

問60[fe101-59]

マスタファイル管理に関するシステム監査項目のうち,可用性に該当するものはどれか。

【解答】

正解:ア

可用性:利用する必要があるときに利用できること。
アは○。
イは×。利便性や効率性は可用性とは異なる
ウは×。信頼性,機密性
エは×。完全性
参照:「情報セキュリティの3要件(機密性・完全性・可用性)」

ストラテジ系

問61

「システム管理基準」によれば,情報戦略における情報システム全体の最適化目標を設定する際の留意事項はどれか。
 ア 開発,運用及び保守の費用の算出基礎を明確にすること
 イ 開発の規模,システム特性等を考慮して開発手順を決めておくこと
 ウ 経営戦略との整合性を考慮すること
 エ 必要な要員,予算,設備,期間等を確保すること

【解答】

正解:ウ

全体最適化の方針・目標
(1)ITガバナンスの方針を明確にすること。
(2)情報化投資及び情報化構想の決定における原則を定めること。
(3)情報システム全体の最適化目標を経営戦略に基づいて設定すること。・・・ウ
(4)組織体全体の情報システムのあるべき姿を明確にすること。
(5)システム化によって生ずる組織及び業務の変更の方針を明確にすること。
(6)情報セキュリティ基本方針を明確にすること。
アは×。企画業務 開発計画
イは×。企画業務 開発計画
ウは○。
エは×。企画業務 調達

問62[fe111-62]

BPMの説明はどれか。

【解答】

正解:イ

BPM(Business Process Management)≒BPR(Business Process Re-engineering)
アは×。BPRERP
イは○。
ウは×。CRM
エは×。SCM

問63

SaaSを説明したものはどれか。

【解答】

正解:ア

アは○。SaaS=クラウドコンピューティングと考えてよい →参照:「SaaSの概要」
イは×。ERPパッケージ
ウは×。BPR
エは×。SLA

問64

IT投資案件において,5年間の投資効果をROI(Return On Investment)で評価した場合,四つの案件a~dのうち,最も効果が高いものはどれか。ここで,内部収益率(IRR)は0とする。
    年目   0  1  2  3  4  5
  a 利益      15  30  45  30  15
    投資額  100

    年目   0  1  2  3  4  5
  b 利益      105  75  45  15   0
    投資額  200

    年目   0  1  2  3  4  5
  c 利益      60  75  90  75  60
    投資額  300

    年目   0  1  2  3  4  5
  d 利益      105  105  105  105  105
    投資額  400


 ア a   イ b   ウ c   エ d

【解答】

正解:ア

投資額=C,利益合計=P,期間=n(=5),ROI=r(年利)とすると,
C(1+nr)=P  ∴r=(P-C)/nC=(P-C)/5C
   C   P  r
a 100 135 7% ・・・最大
b 200 240 4%
c 300 360 4%
d 400 525 6.25%

問65[fe101-65]

情報化に関する費用のうち,ランニングコストに該当するものはどれか。
 ア サーバなど情報機器の保守費用
 イ 情報システム戦略立案のコンサルティング費用
 ウ ソフトウェアパッケージの導入費用
 エ 要件定義を行うシステムエンジニアの費用

【解答】

正解:ア

ランニングコスト=運用費用=稼働してから発生する費用・・・ア

問66

共通フレーム2007によれば,企画プロセスで定義するものはどれか。
(旧版の共通フレームを対象にしていますが、本問は新版でも有効です。解説は新版をベースにしています。)

【解答】

正解:ウ

アは×。要件定義プロセスあるいはシステム開発プロセス。
これも企画プロセスであるともいえるが、細かい具体的な内容なので、ウのほうが適切。
イは×。システム開発プロセス→システム要件定義プロセス、システム方式設計プロセス
ウは○。企画プロセス→システム化構想の立案プロセス→経営上のニーズ・課題の確認
エは×。要件定義プロセス→要件の識別。又はシステム開発プロセス→システム要件定義プロセス
参照:「共通フレーム」

問67

SWOT分析を用いて識別した,自社製品に関する外部要因はどれか。
 ア 機能面における強み  イ コスト競争力
 ウ 新規参入による脅威  エ 品質における弱み

【解答】

正解:ウ

内部要因:自社のヒト・カネ・モノなど経営資源に起因する事項
外部要因:市場状況,新製品・新参入者,国の政策など社外の動きに起因する事項
アは×。自社製品→内部要因
イは×。自社製品→内部要因
ウは○。他社の動き→外部要因
エは×。自社製品→内部要因
参照:「SWOT分析」

問68

コストプラス法による価格設定方法を表すものはどれか。
 ア 価格分析によって,利益拡大,リスク最少を考慮し,段階的に価格を決める。
 イ 顧客に対する値引きを前提にし,当初からマージンを加えて価格を決める。
 ウ 市場で競争可能と推定できるレベルで価格を決める。
 エ 製造原価,営業費を基準にし,希望マージンを織り込んで価格を決める。

【解答】

正解:エ

コストプラス:コスト(原価)+(利潤)で売価を決定
アは×。多段階的価格決定法
イは×。競争志向的決定法(取引相手との競争)
ウは×。競争志向的決定法(同業他社との競争)
エは○。
参照:「マーケティング戦略技法」

問69[fe102-68][fe091-70]

プロダクトライフサイクルにおける成長期の特徴はどれか。

【解答】

正解:ア

アは○。成長期
イは×。成熟期
ウは×。衰退期
エは×。導入期
参照:「PPM」

問70

CRMの目的はどれか。
 ア 顧客ロイヤルティの獲得と顧客生涯価値の最大化
 イ 在庫不足による販売機会損失の削減
 ウ 製造に必要な発注量と発注時期の決定
 エ 販売時点での商品ごとの販売情報の把握

【解答】

正解:ア

アは○。CRM
イは×。最適在庫量
ウは×。MRP
エは×。POS

問71[fe101-71]

ナレッジマネジメントを説明したものはどれか。

【解答】

問72[fe102-72][su07-45][sd07-51][ad091-76]

ディジタルディバイドを説明したものはどれか。

【解答】

正解:エ

アは×。情報弱者ともいわれる。このような人が多数存在する状況がデジタルデバイド
イは×。アクセシビリティ(バリアフリー):高齢者,障害者
ウは×。ユーザビリティ:健常者も含む「使いやすさ」
エは○。デジタルデバイド(情報格差):社会的,経済的,地域的格差
参照:「Webアクセシビリティ」

問73[ad062-74]

セル生産方式の利点が生かせる対象はどれか。
 ア 生産性を上げるために,大量生産が必要なもの
 イ 製品の使用が長期間変わらないもの
 ウ 多種類かつフレキシブルな生産が求められるもの
 エ 標準化,単純化,専門化による分業が必要なもの

【解答】

正解:ウ

セル生産方式:作業員を中心に部品や作業台が囲んだ生産形態
作業員別にセル状の形態=他作業員と独立して作業
多品種少量生産

問74

インターネットショッピングで売上の全体に対して,あまり売れない商品の売上合計の占める割合が無視できない割合になっていることを指すものはどれか。
 ア アフィリエイト  イ オプトイン  ウ ドロップシッピング  エ ロングテール

【解答】

正解:エ

アは×。affiliate。自分のWebページに載せた広告により注文があったときに広告手数料ももらう。 →参照:「Webマーケティング」
イは×。広告メールを受け取ることをあらかじめ同意すること →参照:「特定電子メール禁止法」
ウは×。アフィリエイトとオンラインショップの特徴を組み合わせた仕組み。広告主ではなくメーカー等に注文データを渡して手数料ももらう。
エは○。参照:「ロングテール現象」

問75

裁量労働制の説明はどれか。

【解答】

正解:ウ

アは×。職務遂行能力向上支援
イは×。ワークシェアリング
ウは○。
エは×。広義の能力主義

問76

商品の1日当たりの販売確率が表のとおりであるとき,1個当たりの利益を 1,000円とすると,利益の期待値が最大になる仕入個数は何個か,ここで,売れ残った場合,1個当たり300円の廃棄ロスが出るものとする。
             販売個数
         4   5   6   7
    仕 4  100%
    入 5  30%  70%
    個 6  30%  30%  40%
    数 7  30%  30%  30%  10%

 ア 4   イ 5   ウ 6   エ 7

【解答】

正解:ウ

販売個数
ア 4
イ 4×0.3+5×0.7=4.7
ウ 4×0.3+5×0.3+6×0.4=5.1
エ 4×0.3+5×0.3+6×0.3+7×0.1=5.2

  販売個数 売残個数 販売利益 売残損失 純利益
ア  4    0    4000   0 4000
イ  4.7  0.3  4700  90 4610
ウ  5.1  0.9  5100 270 4830 最大
エ  5.2  1.8  5200 540 4600
参照:「最適仕入問題」

問77[fe102-77][ad091-70][ad051-69]

散布図のうち「負の相関」を示すものはどれか。

【解答】

正解:イ

負の相関=右下がり
参照:「グラフ」

問78[ad091-73]

親和図法を説明したものはどれか。

【解答】

正解:イ

アは×。PDPC法
イは○。親和図
ウは×。連関図
エは×。系統図
参照:「グラフ」

問79

著作権法で保護されるものはどれか。
 ア アルゴリズム   イ コンパイラのプログラム
 ウ プログラム言語  エ プロトコル

【解答】

正解:イ

プログラム言語,規約,解法は著作権の保護対象にならない(第10条の3)
アルゴリズム=解法,プロトコル=規約
参照:「プログラムと著作権」

問80

派遣元会社A社と派遣先会社B社が派遣契約を結び,A社は社員であるN氏を派遣した。労働者派遣法に照らして適切な行為はどれか。
 ア B社の繁忙期とN氏の休暇申請が重なったので,B社から直接N氏に休暇の変更を指示した。
 イ N氏からの作業環境に関する苦情に対し,B社は雇用関係にないので,対応はA社だけで行った。
 ウ N氏は派遣期間中の仕事に関する指示を,B社の担当者から直接受けることにした。
 エ 派遣期間中にN氏の作業時間が空いたので,B社は派遣取決め以外の作業を依頼した。

【解答】

正解:ウ

アは×。労働契約に関する事項→A社を通す必要
イは×。労働者からの苦情には,A社・B社双方が協力して解決する義務
ウは○。指示命令権はB社にある
エは×。労働内容変更はA社・N氏との契約変更になる
参照:「労働者派遣法」