問1
16ビットの2進数nを16進数の各けたに分けて,下位のけたから順にスタックに格納するために,次の手順を4回繰り返す。a,bに入る適切な語句の組合せはどれか。ここで,xxxx16 は16進数 xxxx を表す。
[手順〕
(1): [ a ]をxに代入する。
(2): xをスタックにプッシュする。
(3): nを[ b ]論理シフトする。
a b
ア n AND 000F16 左に4ビット
イ n AND 000F16 右に4ビット
ウ n AND FFF016 左に4ビット
エ n AND FFF016 右に4ビット
aについて
16進数0は2進法の 0000 どの数とAND演算しても 0000 になる
16進数0は2進法の 1111 どの数とAND演算しても 元の値になる
nの下4けたの値は、000F とAND演算をすればよい →aはアまたはイ
bについて
下2桁目を下1桁目に移すようにシフトすればよい
右に4ビットシフトする・・・bはイまたはエ
すなわちイが○
参照:「論理演算と論理回路」、
「データの内部表現(数値・上級)」
問2
10進数 -5.625 を,8ビット固定小数点形式による2進数で表したものはどれか。ここで,小数点位置は3ビット目と4ビット目の間とし,負数には2の補数表現を用いる。
7 6 5 4 3 2 1 0
┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐
│ │ │ │ │ │ │ │ │
└─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘
↑
小数点位置
ア 01001100 イ 10100101 ウ 10100110 エ 11010011
補数なのでまず正数にして、小数点数なので小数点の前後に分けて考える。
510=01012、4ビット表示では 0000
0.62510=0.500+0.125=2-1+2-1=0.101 4ビットにして 1010
従って、5.62510=01011010
2の補数:「0/1反転+1」の操作
01011010→(0/1反転)→10100101→(+1)→10100110・・・ウ
参照:「データの内部表現(数値・上級)」
問3
コンピュータで連立一次方程式の解を求めるのに、式に含まれる未知数の個数の3乗に比例する計算時間が掛かるとする。あるコンピュータで100元連立一次方程式の解を求めるのに2秒掛かったとすると、その4倍の演算速度をもつコンピュータで 1,000元連立一次方程式の解を求めるときの計算時間は何秒か。
ア 5 イ 50 ウ 500 エ 5,000
元が10倍→103=1,000倍の計算量
1,000×2/4=500[秒]・・・ウ
問4
次の規則から生成することができる式はどれか。
〔規則〕
<式> ::= <変数>|(<式>+<式>)|<式>*<式>
<変数> ::= A|B|C|D
ア A+(B+C)*D イ (A+B)+(C+D) ウ (A+B)*(C+D) エ (A*B)+(C*D)
(<式> + <式>)→加算は( )で囲む→ア・イ・エは×
<式>*<式>→乗算は( )で囲まない→エは×
アは (A+(B+C))*D、イは ((A+B)+(C+D))、エは (A*B+C*D) とすればよい
○の候補はウだけ
ウは、次の式の適用で生成される。
<式> ::= (<式>+<式>)により、(A+B)は式、(C+D)は式
<式> ::= <式>*<式>により、(A+B)*(C+D)は式
参照:「BNF(形式言語)」
問5
スタック1,2があり,図の状態になっている。関数fはスタック1からポップしたデータをそのままスタック2にプッシュする。関数gはスタック2からポップしたデータを出力する。b,c,d ,a の順番に出力するためには,関数をどの順で実行すればよいか。
│ │ │ │
├───┤ ├───┤
│ a │ │ │
├───┤ ├───┤
│ b │ │ │
├───┤ ├───┤
│ c │ │ │
├───┤ ├───┤
│ d │ │ │
└───┘ └───┘
スタック1 スタック2
ア f,f,g,f,f,g,g,g イ f,f,g,f,g,f,g,g
ウ f,f,g,f,g,g,f,g エ f,f,g,g,f,f,g,g
---ア--- ---イ--- ---ウ--- ---エ---
操作 1 2 出力 操作 1 2 出力 操作 1 2 出力 操作 1 2 出力
f bcd a f bcd a f bcd a f bcd a
f cd ba f cd ba f cd ba f cd ba
g a b g a b g a b g a b
f d ca f d ca f d ca g a
f dca g a c g a c f d c
g ca d f da g a f dc
g a c g a d f d g d
g a g a g d g c
↓ ↓ ↓ ↓
× ○ × ×
参照:「スタックと逆ポーランド記法」
問6
次の規則に従って配列の要素A[0],A[1],… ,A[9]に正の整数kを格納する。kとして16,43,73,24,85を順に格納したとき,85が格納される場所はどこか。ここで,x mod y はxをyで割った剰余を返す。また,配列の要素は全て0に初期化されている。
〔規則〕
(1): A[k mod 10] = 0 ならば,k→ A[k mod 10] とする。
(2): (1)で格納できないとき,A[(k+1) mod 10] = 0ならば,k→ A[(k+1) mod 10] とする。
(3): (2)で格納できないとき,A[(k+4) mod 10] = 0ならば,k→ A[(k+4) mod 10] とする。
ア A[3] イ A[5] ウ A[6] エ A[9]
16:規則(1) 16mod10=6、A[6]=0 → A[6] = 16
43:規則(1) 43mod10=3、A[3]=0 → A[3] = 43
73:規則(1) 73mod10=3、A[3]=43≠0
規則(2) (73+1)mod10=4、A[4]=0 → A[4] = 73
24:規則(1) 24mod10=4、A[4]=73≠0
規則(2) (24+1)mod10=5、A[5]=0 → A[5] = 24
85:規則(1) 85mod10=5、A[5]=24≠0
規則(2) (85+1)mod10=6、A[6]=16≠0
規則(3) (85+4)mod10=9、A[9]=0 → A[9] = 85・・・エ
参照:「ハッシュ」
問7
要素番号が0から始まる配列 TANGO がある。n個の単語が TANGO[1] から TANGO[n] に入っている。図は,n番目の単語を TANGO[1] に移動するために,TANGO[1] からTANGO[n-1] の単語を順に一つずつ後ろにずらして単語表を再構成する流れ図である。aに入れる処理として,適切なものはどれか。
ア TANGO[i] → TANGO[i+1]
イ TANGO[i] → TANGO[n-i]
ウ TANGO[i+1] → TANGO[n-i]
エ TANGO[n-i] → TANGO[i]
アルゴリズムは次のようになる。
配列のデータを壊さないために、TANGO[n] を仮に TANGO[0] へ移しておく。
その後、TANGO[n-1] → TANGO[n]、TANGO[n-2] → TANGO[n-1] というように、後ろから順に移動する(前から、TANGO[1] → TANGO[2]、TANGO[2] → TANGO[3] と移動すると、配列のすべてが TANGO[1] の値になってしまう)。
このとき、最後は TANGO[0] → TANGO[1] となるように終値を設定しておけば、前のTANGO[n] が TANGO[1] に入る。
aで TANGO[j] → TANGO[k] とすれば、j が k よりも1だけ小さい関係にある。それでiであることがわかる。
もし、TANGO[i-1] → TANGO[i] の選択肢があったとする。ループの終値が i=0 なので、TANGO[-1] → TANGO[0] となり配列の範囲を逸脱するので誤りである。
問8
XMLに関する記述のうち,適切なものはどれか。
ア HTMLを基にして,その機能を拡張したものである。
イ XML文書を入力するためには専用のエディタが必要である。
ウ 文書の論理構造と表示スタイルを統合したものである。
エ 利用者独自のタグを使って,文書の属性情報や論理構造を定義することができる。
アは×。HTMLを基にしているが、再定義したもので。機能拡張をしたとはいえない
イは×。メモ帳など普通のテキストエディタで可能
ウは×。むしろそれらを峻別している。
エは○。これにより用途が広がった。
参照:「マークアップ言語」、
「XMLの例」
問9
主記憶のデータを図のように参照するアドレス指定方式はどれか。
ア 間接アドレス指定 イ 指標アドレス指定
ウ 相対アドレス指定 エ 直接アドレス指定
直接にアドレス25を指定しているのであれば直接アドレス指定であるが、そのアドレス25の「25」をデータとして持っているアドレス20を指定することにより、間接的にアドレス25を指定している→間接アドレス指定・・・ウが○
参照:「アドレス指定方式」
問10
CPUのプログラムレジスタ(プログラムカウンタ)の役割はどれか。
ア 演算を行うために,メモリから読み出したデータを保持する。
イ 条件付き分岐命令を実行するために,演算結果の状態を保持する。
ウ 命令のデコードを行うために,メモリから読み出した命令を保持する。
エ 命令を読み出すために,次の命令が格納されたアドレスを保持する。
アは×。汎用レジスタ
イは×。ステータスレジスタ
ウは×。命令レジスタ
エは○。
問11
A~Dを,主記憶の実効アクセス時間が短い順に並べたものはどれか。
キャッシュメモリ 主記憶
有無 アクセス時間 ヒット率 アクセス時間
(ナノ秒) (%) (ナノ秒)
A なし - - 15
B なし - - 30
C あり 20 60 70
D あり 10 90 80
ア A,B,C,D イ A,D,B,C
ウ C,D,A,B エ D,C,A,B
実効アクセス時間=ヒット率×キャッシュメモリアクセス時間
+(1-ヒット率)×メモリアクセス時間
A:15[ナノ秒]
B:30[ナノ秒]
C:0.6×20+(1-0.6)×70=40[ナノ秒]
D:0.9×10+(1-0.9)×80=17[ナノ秒]
∴ A<D<B<C・・・イ
参照:「記憶階層とキャッシュメモリ」
問12
組込みシステムのプログラムを格納するメモリとして,マスクROMを使用するメリットはどれか。
ア 紫外線照射で内容を消去することによって,メモリ部品を再利用することができる。
イ 出荷後のプログラムの不正な書換えを防ぐことができる。
ウ 製品の量産後にシリアル番号などの個体識別データを書き込むことができる。
エ 動作中に主記憶が不足した場合,補助記憶として使用することができる。
アは×。EPROM
イは○。IC製造時に配線パターンを固定する。不正書換防止以外に量産でのコスト削減効果
ウは×。EEPROM
エは×。SSD
参照:「半導体素子」
問13
静電容量方式タッチパネルの記述として,適切なものはどれか。
タッチパネル:ディスプレイに指やペンで触れることにより操作できる仕組み
実現方法は多様
アは×。赤外線方式
イは○。静電容量方式=電界が動作原理
ウは×。抵抗膜方式
エは×。マトリックス・スイッチ方式
問14
磁気ディスク装置のヘッドが現在シリンダ番号100にあり,待ち行列にシリンダ番号120,90,70,80,140,110,60への入出力要求が並んでいる。次の条件のとき,ヘッドが移動するシリンダの総数は幾らか。
ア 80 イ 120 ウ 160 エ 220
「現在のヘッドの現在位置は100で移動方向はシリンダ番号が増加方向」
100→110→120→140 移動距離=140-100=40
「増加方向の入出力要求はなくなる」「ヘッドの移動方向を変える」
140→90→80→70→60 移動距離=140-60=80
全体で、40+80=120[シリンダ] ・・・イ
問15
コールドスタンバイシステム,シンプレックスシステム,デュアルシステムを,システムの稼働率の高い順に並べたものはどれか。ここで,各システムを構成するコンピュータは同一であるものとする。
ア コールドスタンバイシステム,シンプレックスシステム,デュアルシステム
イ コールドスタンバイシステム,デュアルシステム,シンプレックスシステム
ウ シンプレックスシステム,コールドスタンバイシステム,デュアルシステム
エ テ'ュアルシステム,コールドスタンバイシステム,シンプレックスシステム
シンプレックスシステム(単一システム)は故障が発生したら修理が完了するまで稼働できない。
コールドスタンバイシステム(デュープレックスシステム)は、現用系に障害があると待機系に処理を切り替えるが、そのときに、待機業務処理を中断処理、現用系が用いていたソフトウェアやデータの設定が必要になる。
デュアルシステムムは、2系列で同じ処理を行っており、故障した系を切り離すだけなので、故障による稼働の停止はない。
→デュアルシステム、コールドスタンバイシステム、シンプレックスシステムの順・・・エ
参照:「システム構成」
問16
シンクライアントシステムの特徴として,適切なものはどれか。
アは×。携帯電話の位置確認機能。シンクライアントとは無関係
イ・エは×。シンクライアントにはUSBなど可搬記憶媒体のコネクタをもたない
ウは○。セキュリティ対策を重視したシンクライアントはセキュアPCという
参照:「シンクライアント」
問17
信頼性設計におけるフェールソフトの例として,適切なものはどれか。
アは×。フェールセーフ
イは×。フォールトアボイダンス
ウは○。
エは×。フールプルーフ
参照:「フェイルセーフなど」
問18
MTBFとMTTRに関する記述として,適切なものはどれか。
ア エラーログや命令トレースの機能によって,MTTRは長くなる。
イ 遠隔保守によって,システムのMTBFは短くなり, MTTRは長くなる。
ウ システムを構成する装置の種類が多いほど,システムのMTBFは長くなる。
エ 予防保守によって,システムのMTBFは長くなる。
MTBF:正常稼働をしている時間→長くしたい
MTTR:故障してから回復するまでの時間→短くしたい
アは×。修理作業が効率化してMTTRは短くなる。
イは×。アと同様。MTTRは短くなる。MTBFには直接の関係はない。
ウは×。故障が発生する確率が高くなるのでMTBFは短くなる。
エは○。故障しにくくなるのでMTBFは長くなる。
参照:「RAS,MTBF,MTTR」
問19
東京~福岡を結ぶ回線がある。この回線の信頼性を向上させるために,図に示すような東京~大阪~福岡を結ぶ破線の迂回回線を追加した。迂回回線追加後における,東京~福岡を結ぶネットワークの稼働率は幾らか。ここで,回線の稼働率は,東京~福岡,東京~大阪,大阪~福岡の全てが0.9とする。
┌──┐
┌───┤大阪├───┐
│ └──┘ │
┌┴─┐ ┌┴─┐
│福岡├───────┤東京│
└──┘ └──┘
ア 0.729 イ 0.810 ウ 0.981 エ 0.999
福岡-大阪-東京は直列→0.92=0.81
全体では並列→1-(1-0.81)×(1-0.9)=0.981
参照:「システムの信頼性」
問20
図はマルチタスクで動作するコンピュータにおけるタスクの状態遷移を表したものである。実行状態のタスクが実行可能状態に遷移するのはどの場合か。
ア 自分より優先度の高いタスクが実行可能状態になった。
イ タスクが生成された。
ウ 入出力要求による処理が完了した。
エ 入出力要求を行った。
アは○。実行状態が実行可能状態に遷移するのは、他のタスクが実行状態になるからである。それは、他のタスクが自分よりも優先順位が高いからである。
イは×。優先順位が低いタスクが生成されても、それが待機状態になるだけであり、自分は影響を受けない。
ウは×。待機状態から実行可能状態に遷移する。
エは×。実行状態から待機状態へ遷移する。
参照:「オートマトンと状態遷移図」、
「タスク管理」
問21
小さいアプリケーションプログラムを意味し,コンパイル済みのオブジェクトコードがサーバに格納されていて,クライアントからの要求によってクライアントへ転送されて実行されるプログラムはどれか。
ア アプレット イ サーブレット ウ スクリプト エ スレッド
アプレット:小型の(Java)プログラム。ブラウザ側で解釈され実行
サーブレット:サーバで実行されるアプレット
スクリプト:プログラムの中に組み込まれたプログラム。JavaScript
スレッド:並列に処理するプロセス(タスク)
参照:「プログラミング言語の発展」
問22
コンパイラにおける最適化の説明として,適切なものはどれか。
アは×。OSあるいはアプリケーション依存の中間言語に翻訳することにより、ソースプログラムの移植性を高めることができる。最適化とは無関係
イは×。エミュレータによるクロス開発。例:携帯電話のソフトウェアをパソコンで開発するなど
ウは○。
エは×。デバッグ機能
参照:「言語プロセッサによる翻訳」
問23
静的テストツールの機能に分類されるものはどれか。
ア ソースコードを解析して,プログラムの誤りを検出する。
イ テスト対象モジュールに必要なドライバ又はスタブを生成する。
ウ テストによって実行した経路から網羅度を算出する。
エ プログラムの特定の経路をテストするためのデータを生成する。
アは○。「静的」とはソースプログラムの実行をせず机上で行うこと⇔「動的」
ソースプログラムからフローチャートを作成するツールなどがある。
イは×。動的、結合テスト
ウは×。カバレッジ解析
エは×。テストデータ生成ツール
参照:「テストの種類・方法」
問24
RFIDの活用事例として,適切なものはどれか。
ア 紙に印刷されたディジタルコードをリーダで読み取ることによる情報の入力
イ 携帯電話とヘッドフォンとの聞の音声データ通信
ウ 赤外線を利用した近距離データ通信
エ 微小な無線チップによる人又は物の識別及び管理
アは×。スキャナ
イは×。Bluetooth
ウは×。IrDA
エは○。
参照:「RFID」
問25
フラッシュメモリに関する記述として,適切なものはどれか。
ア 高速に書換えができ,CPUのキャッシュメモリなどに用いられる。
イ 紫外線で全内容の消去ができる。
ウ 周期的にデータの再書込みが必要である。
エ ブロック単位で電気的に消去できる。
アは×。高速、キャッシュメモリ→SRAM
イは×。紫外線→EPROM
ウは×。リフレッシュ→DRAM
エは○。書込みはバイト単位で可能だが、消去はブロック単位
参照:「半導体素子」
問26
論理式 X=A・B+A・B+A・B と同じ結果が得られる論理回路はどれか。
ここで,論理式中の・は論理積,+は論理和,XはXの否定を表す。
A B A B A・B A・B A・B X
0 0 1 1 0 0 1 1
0 1 1 0 1 0 0 1
1 0 0 1 0 1 0 1
1 1 0 0 0 0 0 0
↓
否定論理積・・・イ
参照:「論理演算の発展と回路」
問27
HTML文書の文字の大きさ,文字の色,行間などの視覚表現の情報を扱う標準仕様はどれか。
ア CMS イ CSS ウ RSS エ Wiki
アは×。CMS(Contents Management System)Webページ作成・管理ツール
多数のページをもつWebサイトでデザインの統一、コンテンツの管理に利用
イは○。CSS(Cascading Style Sheets)
ウは×。RSS(Rich Site Summary)Webページを要約しXMLデータにする
エは×。Wikiは、Webブラウザから簡単にWebページの発行・編集ができる技術
複数人が共同でWebサイトを構築していく利用法→例:Wikipedia
問28
次のような注文データが入力されたとき,注文日が入力日以前の営業日かどうかを検査するために行うチェックはどれか。
注文データ
┌────┬────┬─────┬────┬─────┐
│伝票番号│ 注文日 │商品コード│ 数量 │顧客コード│
│(文字)│(文字)│ (文字) │(数値)│ (文字) │
└────┴────┴─────┴────┴─────┘
ア シーケンスチェック イ 重複チェック ウ フォーマットチェック エ 論理チェック
アは×。シーケンスチェック(順番検査):入力データが一定の順番に並んでいることのチェック
イは×。重複チェック:既に同じデータが存在しないことののチェック
ウは×。フォーマットチェック(書式検査):項目の桁数が正しいこと、数字項目の欄に文字がないことのチェック
エは○。論理チェック:日付として正しいか休日ではないかなど、論理的なチェック
参照:「テストの種類・方法」
問29
音声のサンプリングを1秒間に11,000回行い,サンプリングした値をそれぞれ8ビットのデータとして記録する。このとき,512×106 バイトの容量をもつフラッシュメモリに記録できる音声の長さは,最大何分か。
ア 77 イ 96 ウ 775 エ 969
1秒のデータ量=サンプリング回数×標本の大きさ
=11,000[サンプル/秒]×8[ビット/サンプル]/8[ビット/バイト]
=11,000[バイト/秒]
記録時間=メモリの容量/1秒のデータ量
=512×106[バイト]/11,000[バイト/秒]
=46545[秒]=775.8[分] ・・・ウ
問30
液晶ディスプレイなどの表示装置において,傾いた直線を滑らかに表示する手法はどれか。
ア アンチエイリアシング イ テクスチャマッピング ウ モーフィング エ レイトレーシング
アは○。アンチエイリアシング(anti-aliasing)図形の境界近くの画素に変化する色彩の中間色を割り当てることで、境界に生じる階段状のギザギザ(ジャギ)を目立たなくする技術
イは×。テクスチャマッピング(texture mapping)モデルングされた物体の表面に柄や模様などの2次元画像を張るつける技術
ウは×。モーフィング(morphing)ある画像を別の画像に滑らかに変化させるアニメーション技術
エは×。レイトレーシング(ray tracing))光線の経路計算により、光の反射、透過、陰影などを表現する技術
参照:「画像処理」、
「コンピュータグラフィックス」
問31
関係データベースの説明として,適切なものはどれか。
ア 親レコードと子レコードをポインタで結合する。
イ タグを用いてデータの構造と意味を表す。
ウ データと手続を一体化(カプセル化)してもつ。
エ データを2次元の表によって表現する。
アは×。階層型(木構造)データベース
イは×。XMLデータベース
ウは×。オブジェクト指向データベース
エは○。
参照:「データベースの種類」、「RDBとSQL」
問32
同じ属性から成る関係RとSがある。RとSの属性値の一部が一致する場合,関係演算R-(R-S)と同じ結果が得られるものはどれか。ここで,-は差集合,∩は共通集合,∪は和集合,×は直積,÷は商の演算を表す。
ア R∩S イ R∪S ウ R×S エ R÷S
R={1, 2, 3, 4}、S={1, 3, 5} とする。
差集合 T=R-Sは、「Rに所属しSに所属しない」集合 → T={2, 4}
R-(R-S)=R-T={1, 3}
アは○。R∩S は積集合「RとSの両方に所属する」集合
→ R∩S={2, 4} →一致
イは×。R∪S は積集合「RとSのどちらかに所属する」集合
→ R∪S={1, 2, 3, 4, 5} →不一致
ウは×。R×S は直積「全元の組み合わせ」集合
→ R×S={r1s1, r1s3, r1s5, r2s1, r2s3, …, r4s5} の12個→不一致
直積では2次元になると理解するとよい
エは×。R÷S は商「直積の逆算」→2次元が1次元に→不一致
(商演算を簡単に説明するのは難しい)
参照:「集合の用語と記号」
問33
UMLを用いて表した図のデータモデルの解釈のうち,適切なものはどれか。
┌────┐ ┌────┐
│ 納品 ├──────┤ 請求 │
└────┘1..* 0..1└────┘
ア 1回の納品に対して分割請求できる。
イ 顧客への請求を支払で相殺できる。
ウ 請求処理は納品と同時に実行される。
エ 複数回の納品分をまとめて請求できる。
多重度の意味
納品の「1..*」は「1以上」
請求の「0..1」は「0か1→1つあるかないか(複数は存在しない)」
すなわち、
納品からみて請求は「請求をしないか1回請求するか」
請求からみて納品は「1個以上の納品がある」
の関連がある。
実務的には、「複数回の納品をまとめて請求する」ことを意味している。
(厳密には、この図からでは「数回の納品を数回にわけて請求する」ことも「納品したのに請求しない」こともありうる)。
アは×。納品からみて請求は「請求をしないか1回請求するか」である
イ・ウは×。決済やタイミングには無関係
エは○。「複数回の納品をまとめて請求する」
参照:「UMLの概要」
問34
DBMSにおけるデッドロックの説明として,適切なものはどれか。
アは×。2相コミットメントでの2相ロック。これだけではデッドロックにならない。
イは×。「両方」のトランザクションが待ち状態になるのがデッドロック
ウは×。単なるロックの説明
エは○。
参照:「排他制御」
問35
関係データベースの操作の説明のうち,適切なものはどれか。
ア 結合は,二つ以上の表を連結して,一つの表を生成することをいう。
イ 射影は,表の中から条件に合致した行を取り出すことをいう。
ウ 選択は,表の中から特定の列を取り出すことをいう。
エ 挿入は,表に対して特定の列を挿入することをいう。
アは○。結合(join)
イは×。選択(selection)
ウは×。射影(projection)
エは×。挿入(insert)は、列(属性)ではなく行(レコード)を追加
参照:「RDBの基本操作とSQL」
問36
媒体障害時のデータベース回復に備え,あるバックアップ時点から次のバックアップ時点までの問のデータとして,稼働中のデータベースとは別の媒体に保存しておく必要のあるものはどれか。
ア インデックスデータ イ チェックポイントデータ
ウ ディクショナリデータ エ ログデータ
アは×。インデックスは、アクセス高速化のため。バックアップとは無関係
イは×。チェックポイントは、正常稼働時に一定時間間隔の状況を記録し、その時点までのリカバリーに使用
ウは×。ディクショナリはデータベースの定義体。バックアップとは無関係
エは○。ログデータは、データベースへの更新データの記録
参照:「バックアップとリカバリー」
問37
OSI基本参照モデルの各層で中継する装置を,物理層で中継する装置,データリンク層で中継する装置,ネットワーク層で中継する装置の順に並べたものはどれか。
ア ブリッジ,リピータ,ルータ イ ブリッジ,ルータ,リピータ
ウ リピータ,ブリッジ,ルータ エ リピータ,ルータ,ブリッジ
リピータ:物理層
ブリッジ:データリンク層
ルータ:ネットワーク層
参照:「LANの接続機器」
問38
TCP/IP階層モデルにおいて,TCPが属する層はどれか。
ア アプリケーション層 イ インターネット層 ウ トランスポート層 エ リンク層
アは×。アプリケーション層・・・HTTP、FTP、SMTPなど
イは×。インターネット層・・・IP、ARPなど
ウは○。トランスポート層・・・TCP、UDPなど
エは×。リンク層・・・MACアドレス、Ethernetなど
参照:「TCP/IPの概要」
問39
TCP/IPを利用している環境で,電子メールに画像データなどを添付するための規格はどれか。
ア JPEG イ MIME ウ MPEG エ SMTP
アは×。JPEGは静止画像の形式
イは○。電子メールのヘッダフィールドの拡張を行い、テキストだけでなく、音声、画像なども扱えるようにした
ウは×。MPEGは動画の形式
エは×。SMTPは電子メールの送信・転送プロトコル
参照:「電子メールが届く仕組み」、
「マルチメディアと拡張子」
問40
TCP/IPネットワークにおいて,ネットワークの疎通確認に使われるものはどれか。
ア BOOTP イ DHCP ウ MIB エ ping
アは×。BOOTP(Bootstrap Protocol)クライアントがネットワークに関する設定をサーバから自動的に読みこむプロトコル
イは×。DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)IPアドレスを自動的に割り当てるプロトコル。BOOTPも上位プロトコル
→参照:「ネットワーク層とIP」
ウは×。MIB(Management Information Base)SNMP(ネットワーク監視)のために機器のもつ管理情報
→参照:「LANのセキュリティ監視」
エは○。pingは、相手の機器への通信が到達しているかどうかの確認
→参照:「ネットワーク層とIP」
問41
メッセージ認証符号におけるメッセージダイジェストの利用目的はどれか。
ア メッセージが改ざんされていないことを確認する。
イ メッセージの暗号化方式を確認する。
ウ メッセージの概要を確認する。
エ メッセージの秘匿性を確保する。
メッセージ認証符号=単純にいえば暗号文のこと
メッセージダイジェスト=単純にいえばハッシュ値のこと
すなわち、KPIでのハッシュ値で何ができるかを聞いている
・送信者の認証
・改ざんの発見・・・ア
参照:「ハイブリッド暗号方式」
問42
入力パスワードと登録パスワードを用いて利用者を認証する方法において,パスワードファイルへの不正アクセスによる登録パスワードの盗用防止策はどれか。
パスワードファイルを第三者に見られたり改ざんされないようにする。
入力情報 登録情報 保管方法
アは×。 パスワード 利用者ID ハッシュ値 ・・・パスワードと利用者IDを比較
イは×。 パスワード パスワード 圧縮 ・・・圧縮程度なら解読される
ウは×。 パスワード パスワード そのまま ・・・もってのほか
エは○。 パスワード パスワード ハッシュ値 ・・・暗号化効果がある
問43
コンピュータウイルス対策ソフトのパターンマッチング方式を説明したものはどれか。
パターンマッチング方式:既存ウイルスの特徴パターン(シグネチャコード)を定義ファイルに登録しておき、そのシグネチャコードと類似したコードがあればウイルスだと判断する方式。最もポピュラーな方式である。
アは×。コンペア法(比較法)
イは○。
ウは×。ビヘイビアブロッキング法(ジェネリック法)
エは×。チェックサム法
問44
電子メール送信時に送信者に対して宛先アドレスの確認を求めるのが有効であるセキュリティ対策はどれか。
ア OP25Bによるスパム対策
イ SPFによるスパム対策
ウ 電子メールの誤送信対策
エ 電子メールの不正中継対策
送信者の不注意に対しての対策だからウが○。
ウ以外は、受信側ISPのメールサーバでの対策。受信者への迷惑メール対策サービス。
OP25B(Outbound Port 25 Blocking):迷惑メール防止のため、ISPが特定のメールサーバ以外のサーバからの受信を拒否する仕組み。通常使用されるSMTPのポート番号25を閉ざして特定の番号を設定する。
SPF(Sender Policy Framework):差出人のメールアドレスが他のドメインになりすましていないかどうかを、受信側ISPのメールサーバで検出する仕組み。フィッシング詐欺などには効果がある。
参照:「スパムメール対策」
問45
モジュール設計書を基にモジュール強度を評価した。適切な評価はどれか。
〔モジュール設計書(抜粋)〕
上位モジュールから渡される処理コードに対応した処理をする。処理コードが「I」のときは挿入処理,処理コードが「U」のときは更新処理,処理コードが「D」のときは削除処理である。
「上位から渡される処理コード」=パラメタ→エが○
参照:「モジュールの強度と結合度」
問46
オブジェクト指向の基本概念の組合せとして,適切なものはどれか。
ア 仮想化,構造化,投影,クラス
イ 具体化,構造化,連続,クラス
ウ 正規化,カプセル化,分割,クラス
エ 抽象化,カプセル化,継承,クラス
カプセル化:データとメソッドを一緒にして外部から見えないようにすること
クラス:属性の構造やメソッドに共通な要素を持ったオブジェクトの集合
継承(インヘリタンス):上位のクラスで定義した属性やメソッドを下位のクラスで引き継ぐこと
抽象化(ポリモーフィズム,多相性):同一のメッセージをオブジェクトに送っても,受取側オブジェクトのメソッドの違いにより,異なる処理が行われる
構造化、投影、連続、分割はオブジェクト指向概念とはいわない(少なくとも一般的ではない)
参照:「オブジェクト指向」
問47
モジュールの内部構造を考慮することなく,仕様書どおりに機能するかどうかをテストする手法はどれか。
ア トップダウンテスト イ ブラックボックステスト
ウ ボトムアップテスト エ ホワイトボックステスト
単体テスト
ブラックボックス:プログラムではなく仕様書によるテスト
ホワイトボックス:プログラムの内容によるテスト
結合テスト
トップダウン:呼び出し側から。スタブ
ボトムアップ:呼び出される側から。ドライバ
参照:「テストの方法」
問48
ソフトウェアのテストの種類のうち,ソフトウェア保守のために行った変更によって,影響を受けないはずの箇所に影響を及ぼしていないかどうかを確認する目的で行うものはどれか。
ア 運用テスト イ 結合テスト ウ システムテスト エ リグレッションテスト
リグレッション(退行)=修正箇所が他の部分に影響を及ぼし,エラーを発生すること
参照:「テストの方法」
問49
Webサービスを利用するときのSOAPの役割として,適切なものはどれか。
ア Webサービスのインタフェースを記述して,プログラムからサービスを利用できるようにする。
イ Webサービスの情報を登録しておき,利用者がそのサービスを検索できるようにする。
ウ Webサ-ビスの送受信プログラム間で, XML形式のメッセージを受け渡す。
エ Webサービスプログラム間の配信保証や重複防止など,データ転送の信頼性を確保する。/p>
アは×。WDDL(Web Services Description Language)
イは×。UDDI(Universal Description,Discovery and Integration)
ウは○。SOAP(Simple Object Access Protocol)現在ではSOAPが固有名詞になっている
エは×。WS-RM(Web Services Reliable Messaging)
参照:「Webサービス」
問50
要求分析から実装までの開発プロセスを繰り返しながら,システムを構築していくソフトウェア開発手法はどれか。
ア ウォータフォールモデル イ スパイラルモデル
ウ プロトタイピングモデル エ リレーショナルモデル
アは×。ウォータフォールモデル:開発を上流から下流に一方向。手戻り禁止
イは○。スパイラルモデル:繰り返し
ウは×。プロトタイピングモデル:短期間で暫定的見本
エは×。リレーショナルモデル:RDBSの一つ。ソフトウェア開発手法とは無関係
参照:「システム開発技法」
問51
次のアローダイアグラムで表されるプロジェクトがある。結合点5の最早結合点時刻は第何日か。
ア 4 イ 5 ウ 6 エ 7
最早結合点時刻は、結合点に至る日数が最大の日
接合点5に至る経路と作業日数
経路1:1→2→4→5: 3+4+0=7日・・・これが最大
経路2:1→2→5: 3+2=5日
経路3:1→2→3→5: 3+1+2=6日
経路4:1→3→5のとき、1→3は1→2→3のほうが長い。経路3と同じ=6日
参照:「作業開始・完了時刻と余裕時間」
問52
表の機能と特性をもったプログラムのファンクションポイント値は幾らか。ここで,複雑さの補正係数は0.75とする。
ユーザファンクションタイプ 個数 重み付け係数
外部入力 1 4
外部出力 2 5
内部論理ファイル 1 10
外部インタフェースファイル 0 7
外部照会 0 4
ア 18 イ 24 ウ 30 エ 32
外部入力 1× 4= 4
外部出力 2× 5=10
内部論理ファイル 1×10=10
外部インタフェースファイル 0× 7= 0
外部照会 0× 4= 0
──
合計(補正前) 24
補正後 0.75=24=18・・・ア
参照:「情報システム開発の工数把握技法」
問53
テストの進捗管理に使用する指標として,最も適切なものはどれか。
ア テスト項目の消化件数 イ テストデータの作成量
ウ プログラムの起動回数 エ プログラムの修正量
アは○。テスト項目をすべて消化すれば、想定したテストが完了する
イは×。準備段階。全体ののテスト進捗としては部分的
ウは×。利用状況の把握
エは×。修正量の大小でテストの状況はつかめない
問54
生産物の品質を時系列に表し,生産工程が管理限界内で安定した状態にあるかどうかを判断するための図はどれか。
ア 管理図 イ 散布図 ウ 特性要因図 エ パレート図
アは○。管理限界線で管理
イは×。二つの特性間の相関関係
ウは×。原因の体系化。魚の骨
エは×。重点の発見
参照:「グラフ」
問55
アプリケーションの保守に関する記述として,適切なものはどれか。
ア テスト終了後は速やかに本稼働中のライブラリにプログラムを登録し,保守承認者に報告する。
イ 変更内容が簡単であると判断できるときは,本稼働用のライブラリを直接更新する。
ウ 保守作業が完了しないまま放置されるのを防ぐためにも,保守の完了を記録する。
エ 保守作業は,保守作業担当者によるテストが終了した時点で完了とする。
アは×。保守承認者の承認後に登録
イは×。必ずテスト用の環境で行う
ウは○。管理の基本
エは×。保守承認者の承認後リリースして適切なことが認められた時点
参照:「運用・保守」、
「ITサービスマネジメントとITIL」
問56
サービスデスク組織の構造の特徴のうち,ローカルサービスデスクの特徴はどれか。
ローカルサービスデスク:利用部門に設置されたサービスデスク
アは×。セントラル(中央)サービスデスク
イは○。VIP対応とは経営者への支援など
ウは×。サービスデスクのバーチャル化
エは×。サービスデスクの運営方法の一つ
参照:「ITサービスマネジメントとITIL」
問57
hs-mtbf-mttr次の条件でITサービスを提供している。SLAを満たすためには,サービス時間帯中の停止時間は1か月に最大で何時間以内であればよいか。ここで,1か月の営業日は30日とする。
〔SLAの条件〕
・サービス時間帯は営業日の午前8時から午後10時まで。
・可用性99.5%以上とすること。
ア 1 イ 2 ウ 3 エ 4
午前6時から翌日午前1時まで→19[時間/日]
全時間=19[時間/日]×30[日]=570[時間]
可用性=稼働時間/全時間=1-停止時間/全時間 であるから,
停止時間=(1-可用性)×全時間
=0.05×570[時間]=2.85[時間]・・・2時間ならよい
参照:「RAS,MTBF,MTTR」
問58
システム設計の段階において,ユーザ要件が充足されないリスクを低減するコントロールを監査するときのチェックポイントはどれか。
アは×。ユーザの要件定義を行った後、開発システムの詳細設計をする段階
イは×。システム開発の最終段階
ウは×。プログラム仕様書の作成段階
エは○。要件定義段階でユーザ部門参加のレビューにより、要件の明確化、リスクへの共通理解が進む。
参照:「システム開発のライフサイクル」、
「システム開発での利用部門の任務」
問59
プログラミングの信頼性の監査において,指摘事項に該当するものはどれか。
アは×。プログラム設計書に基づくのは必須事項で指摘事項に該当しない。信頼性に限定されない。
イは×。サンプリングで外れた部分の信頼性が指摘事項の対象になる
ウは×。監査証跡の追跡性は必要。信頼性に限定した事項ではない
エは×。第三者がテストするのは望ましいことであり、指摘事項にはならない。
問60
IT統制を予防統制と発見統制に分類した場合,発見統制に該当するものはどれか。
ア データ入力画面を,操作ミスを起こしにくいように設計する。
イ データ入力結果の出力リストと入力伝票とを照合する。
ウ データ入力担当者を限定し,アクセス権限を付与する。
エ データ入力マニュアルを作成し,入力担当者に教育する。
予防統制とは、誤操作や不正操作を防ぐための事前対策・・・ア、ウ、エは×
発見統制とは、誤操作や不正操作が行われた後で発見するための事後対策・・・イは○
参照:「財務報告の内部統制とIT(日本版SOX法)」
問61
BCPの説明はどれか。
アは×。BSC(Balanced Scorecard)
→参照:「バランススコアカード」
イは×。BPM(Business Process Management)
BPR(Business Process Re-enginnering)を継続的に推進する仕組み、その支援ツール
ウは×。BPO(Business Process Outsourcing)
→参照:「運用外部委託の種類」
エは○。BCP(Business Continuity Plan)
→参照:「事業継続計画(BCP/BCM)」
問62
エンタープライズアーキテクチャを構成する四つの体系のうち,データ体系を策定する場合の成果物はどれか。
ア 業務流れ図 イ 実体関連ダイアグラム ウ 情報システム関連図 エ ソフトウェア構成図
アは×。政策・業務体系(BA)
イは○。
ウは×。適用処理体系(AA)
エは×。技術体系(TA)
参照:「EAプロダクツとEA参照モデル」
問63
業務プロセスのモデリング表記法として用いられ,複数のモデル図法を体系化したものはどれか。
ア DFD イ E-R図 ウ UML エ 状態遷移図
問64
利用者が,インターネットを経由してサービスプロバイダ側のシステムに接続し,サービスプロバイダが提供するアプリケーションの必要な機能だけを必要なときにオンラインで利用するものはどれか。
ア ERP イ SaaS ウ SCM エ XBRL
アは×。ERP(Enterprise Resource Planning、企業資源計画)、ERPパッケージは業務統合パッケージ
→参照:「ERPパッケージの概要」
イは○。→参照:「SaaS/クラウドコンピューティングの概要」
ウは×。SCM(Supply Chain Management)企業間協力による納期短縮、流通コスト削減
→参照:「サプライチェーン・マネジメント」
エは×。XBRL(eXtensible Business Reporting Language)XMLをベースにした財務諸表関連の情報記述言語
→参照:「UML」
問65
要件定義プロセスで実施すべきものはどれか。
ア 新しい業務の手順やルール,制約条件を明確にし,利害関係者間で合意する。
イ 新システムによる業務運用の投資効果及び業務効果の実績を評価する。
ウ 法規制,経済状況などの事業環境を分析し,事業目標や業務目標を作成する。
エ 要求事項を満たしているか,ソフトウェア及びデータベースのテストを実施する。
アは○。要件定義プロセス→利害関係者要件の定義→利害関係者のニーズの識別と制約事項の定義
イは×。企画プロセス→システム化計画の立案→費用とシステム投資効果の予測
ウは×。企画プロセス→システム化構想の立案→事業環境、業務環境の調査分析
エは×。開発プロセス→システム適格性確認テスト→システムの評価
参照:「共通フレーム2007」
問66
システム化計画を立案するときに考慮すべき事項はどれか。
ア 運用を考えて,自社の社員が開発する前提で検討を進める。
イ 開発,保守,運用に関する費用と投資効果を明確にする。
ウ 失敗を避けるため,同業他社を調査し,同じシステムにする。
エ テスト計画,運用マニュアル及び障害対策を具体的に示す。
アは×。内製か外注かは、システムの特徴、社内体制、コストなど多様な検討要素がある。
→参照:「システムの調達方法」
イは○。投資には費用対効果の検討が必要
→参照:「IT投資の基本」
ウは×。他社成功例の調査は必要だが環境が異なるので「同じシステム」ではいけない。
エは×。これは必要だが、システム開発計画段階での事項
問67
「システム管理基準」によれば,情報システム全体の最適化目標を設定する際の着眼点はどれか。
ア 教育及び訓練に必要な資源を明確にしていること
イ 経営戦略への貢献を明確にしていること
ウ システム保守手順に基づきプログラムの変更を行っていること
エ 人的資源の外部からの調達方針を明確にしていること
アは×。情報戦略→事業継続計画→従業員の教育訓練
イは○。情報戦略→全体最適化→全体最適化の方針・目標→情報システム全体の最適化目標を経営戦略に基づいて設定
ウは×。保守業務→保守の実施→プログラムの変更は。保守手順に基づき、保守責任者の承認を得て実施
エは×。共通事項→人的資源管理? (外部調達~に一致した項目がないのだが)
参照:「システム監査基準の概要」
問68
企業経営で用いられるベンチマーキングを説明したものはどれか。
アは×。経営戦略あるいはERP(Enterprise Resource Planning、企業資源計画)
→参照:「経営戦略の関連用語」
イは×。→参照:「BPR」
ウは○。→参照:「ベストプラクティス」
エは×。→参照:「コア・コンピタンス」
問69
マーケティングミックスの説明はどれか。
アは×。市場細分化戦略(セグメンテーション)
→参照:「ポーターの競争戦略理論」
イは×。→参照:「PPM」
ウは○。マーケティングミックス=4P
Product(製品)、Price(価格)、Place(チャネル)、Promotion(プロモーション)
エは×。→参照:「プロダクトライフサイクル」
問70
T社ではA,B,Cの3種類の商品を販売している。現在のところ,それぞれの商品には毎月10,000人,20,000人,80,000人の購入者がいる。来年から商品体系を変更して,P,Q,R,Sの4種類の新商品を販売する予定である。
そこで,現在の顧客が新商品を購入する割合と新規の顧客数を試算した。この試算について,適切な記述はどれか。
人数 P Q R S
A 10,000 0.5 0.3 0.1 0.1
B 20,000 0.1 0.6 0.1 0.1
C 80,000 0.1 0.1 0.3 0.3
既存顧客人数 15,000 23,000 27,000 27,000
新規顧客人数 5,000 7,000 13,000 23,000
ア 商品Aの購入者のうち,1,000人が商品Qを購入すると予想している。
イ 商品Bの購入者は,商品P,Q,R,Sのどれかを購入すると予想している。
ウ 商品Pの購入見込者の5割は,商品Aの購入者であると予想している。
エ 商品Sの新規顧客人数は,商品Cの購入者のうち商品Sを購入する人数より少ないと予想している。
アは×。商品Aの購入者のうち商品Qを購入する確率は0.3
10,000人×0.3=3,000人
イは×。P~Sの購入確率=0.1+0.6+0.1+0.1=0.9
1割の人はどれも購入しない
ウは×。(A,P)の0.5は,商品Aの購入者のうち商品Pを購入する確率
Pの購入者数
商品A 0.5×10,000= 5,000
商品B 0.1×20,000= 2,000
商品C 0.1×80,000= 8,000
合計 15,000
商品Pの既存顧客人数のうち、商品Aの購入者割合は 5,000/15,000 →0.33
エは○。商品Cの購入者のうち商品Sを購入する人数=80,000×0.3=24,000人
商品Sの新規顧客人数=23,000人 < 24,000人
問71
技術経営におけるプロダクトイノベーションの説明として,適切なものはどれか。
ア 新たな商品や他社との差別化ができる商品を開発すること
イ 技術開発の成果によって事業利益を獲得すること
ウ 技術を核とするビジネスを戦略的にマネジメントすること
エ 業務プロセスにおいて革新的な改革をすること
技術経営:MOT(Management of Technology)
新製品や新技術の創出(イノベーション)による差別化で競争優位を図る
イノベーション(innovation)創造的革新による他社との差別化
ビジネスイノベーション:業務革新による差別化≒BPR
プロダクトイノベーション:製品での差別化
「技術主導型」「ニーズ主導型」「類似品型」「商品コンセプト型」
プロセスイノベーション:研究開発プロセス、製造プロセス、物流プロセスなどでの革新
アは○。
イは×。ビジネスイノベーション
ウは×。MOT
エは×。プロセスイノベーション
問72
ある工場では表に示す3製品を製造している。実現可能な最大利益は何円か。ここで,各製品の月間需要量には上限があり,組立て工程に使える工場の時間は月間200時間までとする。また,複数種類の製品を同時に並行して組み立てることはできないものとする。
製品X 製品Y 製品Z
1個当たりの利益(円) 1,800 2,500 3,000
1個当たりの組立て所要時間(分) 6 10 15
月間需要上限(個) 1,000 900 500
ア 2,625,000 イ 3,000,000 ウ 3,150,000 エ 3,300,000
線形計画法の問題に定式化される
利益P= 1,800X+2,500Y+3,000Z→最大
制約条件
組立時間 6X+10Y+15Z≦200×60=12,000
需要上限 X ≦1000
Y ≦ 900
Z≦ 500
変数が3つあるので、図式解法は使えない。シンプレックス法も大変
→適当に考える!
製品の1分あたりの利益
製品X=1,800/ 6=300[円/分]・・・最大
製品Y=2,500/10=250[円/分]・・・中
製品Y=3,000/15=200[円/分]・・・最小
製品X
需要上限= 1000[個]・・・生産限界
組立時間制約=12000/6=2000[個]
組立時間の残り=12,000-6×1000=6000[分]
製品Y
製品Yの上限= 900[個]
組立時間制約=6000/10=600[個]・・・生産限界
すなわち、X=1000、Y=600のとき利益最大
P=1,800×1000+2,500×600+3,000×0
=3,300,000[円]・・・エ
参照:「線形計画法の概要」
問73
算出式を基に生産計画を立案するとき,cは幾つか。ここで,4月1日の繰越在庫は,3月31日時点の実在庫400個である。
[算出式]
生産計画=販売計画+在庫計画-繰越在庫
単位 個
生産計画 販売計画 在庫計画
4月1日 a 5,000 300
4月2日 b 4,500 250
4月3日 c 4,800 300
4月4日 d 4,600 250
ア 4,450 イ 4,550 ウ 4,850 エ 4,900
販売計画+在庫計画-繰越在庫=生産計画
a 5,000 300 400 4,900
b 4,500 250 300 4,450
c 4,800 300 250 4,850 ・・・ウ
d 4,600 250 300 4,550
(繰越在庫=前日の在庫計画)
a,b,dは計算する必要はない
問74
MRP(Material Requirements Planning)システムを導入すると改善が期待できる場面はどれか。
MRP=資材所要量計画=計画した製品を生産するのに必要な部品の計算
→適正在庫のための生産・調達計画が目的。計算処理が大量・複雑になるのでシステム化
アは×。MRP活用の前提条件
イは○。
ウは×。設計変更への対応が容易になるが、変更を減らすことはできない。
エは×。設備の負荷状況を計算できるが、その削減には直接の関係はない。
参照:「MRP」
問75
CIOの説明はどれか。
ア 情報管理,情報システムの統括を含む戦略立案と執行を任務として設置した役員
イ 投資意思決定,資金調達,経理,財務報告を任務として設置した役員
ウ 複数のプロジェクトを一元的にマネジメントすることを任務として設置した組織
エ 要求されたシステム変更を承認又は却下することを任務として設置した組織
アは○。CIO(Chief Information Officer)
イは×。CFO(Chief Financial Officer)
ウは×。PMO(Project Management Office)
エは×。CAB(Change Advisory Board、変更諮問委員会)
参照:「CIO」
問76
事業年度初日の平成21年4月1日に,事務所用のエアコンを100万円で購入した。平成23年3月31日現在の帳簿価額は何円か。ここで,耐用年数は6年,減価償却は定額法,定額法の償却率は0.167,残存価額は0円とする。
ア 332,000 イ 499,000 ウ 666,000 エ 833,000
定額法では、毎年の償却額=(取得価額-残存価額)/耐用年数 で求める問題が通常であるが、本問では償却率が与えられているので、毎年の償却額=償却率×取得価額 を用いる。
毎年の償却額=0.167×1,000,100=167,000 [円/年]
2年後の帳簿価額=1,000,000[円]-167,000[円/年]×2[年] = 666,000[円] ・・・ウ
参照:「財務・会計の基礎」
問77
売上高が100百万円のとき,変動費が60百万円,固定費が30百万円掛かる。変動費率,固定費は変わらないものとして,目標利益18百万円を達成するのに必要な売上高は何百万円か。
ア 108 イ 120 ウ 156 エ 180
売上高=変動費+固定費+利益, 変動費=変動比率×売上高
→売上高(1-変動比率)=固定費+利益
→売上高=(固定費+利益)/(1-変動比率)
変動比率=60/100=0.6
売上高=(30+18)/(1-0.6)=120[百万円] ・・・イ
参照:「財務・会計の基礎」
問78
財務諸表のうち,一定時点における企業の資産,負債及び純資産を表示し,企業の財政状態を明らかにするものはどれか。
ア 株主資本等変動計算書 イ キャッシュフロー計算書 ウ 損益計算書 エ 貸借対照表
参照:「財務・会計の基礎」
問79
著作権法において,保護の対象とならないものはどれか。
ア インターネットで公開されたフリーソフトウェア
イ ソフトウェアの操作マニュアル
ウ データベース
エ プログラム言語や規約
アは×。フリーソフトは著作権がフリーになったのではない
イは×。マニュアルは著作物
ウは×。情報の選択,分類などが著作になる
エは○。言語,規約,解法
参照:「プログラムと著作権」、
「購入ソフトウェアと著作権」
問80
派遣契約に基づいて就労している派遣社員に対する派遣先企業の対応のうち,適切なものはどれか。ここで,就業条件などに特段の取決めはないものとする。
派遣元:労働者の雇用主。労働者派遣業には制約がある。
派遣先:実際に仕事する企業。業務関係することは派遣先の責任
参照:「労働者派遣法」